goo blog サービス終了のお知らせ 

1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えただけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2327話目】 毛沢東、レーニンが、言い回しは少し違うが「信仰は麻薬」と。医療に使えば薬に、快楽に使えば毒に。物は使い方次第にて。

2021-12-06 18:00:46 | 法話
1人息子に高校まで付きっきりだった母親が、大学で家を出た途端、抜け殻状態に。その寂しさを埋める為、友人に誘われ信仰団体に。そこで弱った心に、先祖が浮かばれてないだの、家相が貴女を鬱病にしてるだの、拗れるまで洗脳され遂に精神科へ。が、精神科医も「私の手に負えん」とお手上げとなり、拙僧のお寺へ。

【追伸】
息子さんが家を出られてから、信仰にのめり込んだ経緯をご主人から伺うと、信仰の洗脳パターンにハマった様で。奥様のご両親が浮かばれてない、から始まり、供養しても改善の兆しなくば、今度は「3代前の先祖の祟りじゃ」と別の先祖の供養が始まり、また改善なくば、今度は、7代前の先祖、水子と次々に先祖を引っ張り出してきて、こんなの、永遠にネタが尽きんがな。挙げ句の果てに、家相が悪いと、玄関じゃ、便所じゃ、風呂じゃ、台所じゃ、と次々に原因を勝手に作り上げ、まるで言ったもん勝ちの様な。で、結局、改善に向かわず、指導僧侶側もお手上げになり、お金を取るだけ取って、ポイと捨てられた、と。ご主人が「今も家内は何もせずに寝たままで『家相が悪いから、私はこうなった』と、もう5年に。私も限界に」と。で、拙僧のとこへ来られたが、3年前の話。「毎日、毎日、貴女のうんこ、しっこを受け取ってくれてるトイレを、毎日、毎日、心身を癒してくれてる風呂を、毛嫌いするより、有難う、が先でっしゃろ」と、その奥さんに。この3年間で、徐々に改善を。が、洗脳された頭を元に戻すは大変。








【住職の法話。考え方を少し変えただけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2278話目】檀家子供が「世の中に『絶対、絶対』と自己主張を連呼する人達が。世の中に『絶対』というものはどのくらいあるの、住職」と。

2021-12-06 09:32:21 | 法話
檀家子供が「住職。この世に『絶対』といわれる物ってあるの」と。「思い浮かぶは、お釈迦さんの説いた『四苦八苦』ぐらいかな」「それって、何」と。「四苦八苦とは、生老病死に、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦を加えたもの」「ちんぷんかんぷん、だよ」「だろうな。が、これは、絶対、だと思うよ」と。

【追伸】
この子に「生まれてきて、生きていくは、誰しもが大変だろ。人間は皆が皆、全員、老いていくし、病気になるし、死んでいくだろ」「ほんとだ」と。「愛別離苦(あいべつりく)とは、親、妻、子供など、親しい人との生別、死別は、避けられんだろ。怨憎会苦(おんぞうえく)とは、恨んでる人や、嫌な人とも、どうしても会わなきゃいけないだろ。求不得苦(ぐふとくく)とは、欲しい物があっても、思う様に得る事が出来ないだろ。五蘊盛苦(ごうんじょうく)とは、自分の体であろうと、自分の心であろうと、思う様にコントロールが出来ないだろ。これを四苦八苦と言うんだよ」と。「ほんとだね。これは『絶対』と言っても、いいよね」と。