1人息子に高校まで付きっきりだった母親が、大学で家を出た途端、抜け殻状態に。その寂しさを埋める為、友人に誘われ信仰団体に。そこで弱った心に、先祖が浮かばれてないだの、家相が貴女を鬱病にしてるだの、拗れるまで洗脳され遂に精神科へ。が、精神科医も「私の手に負えん」とお手上げとなり、拙僧のお寺へ。
【追伸】
息子さんが家を出られてから、信仰にのめり込んだ経緯をご主人から伺うと、信仰の洗脳パターンにハマった様で。奥様のご両親が浮かばれてない、から始まり、供養しても改善の兆しなくば、今度は「3代前の先祖の祟りじゃ」と別の先祖の供養が始まり、また改善なくば、今度は、7代前の先祖、水子と次々に先祖を引っ張り出してきて、こんなの、永遠にネタが尽きんがな。挙げ句の果てに、家相が悪いと、玄関じゃ、便所じゃ、風呂じゃ、台所じゃ、と次々に原因を勝手に作り上げ、まるで言ったもん勝ちの様な。で、結局、改善に向かわず、指導僧侶側もお手上げになり、お金を取るだけ取って、ポイと捨てられた、と。ご主人が「今も家内は何もせずに寝たままで『家相が悪いから、私はこうなった』と、もう5年に。私も限界に」と。で、拙僧のとこへ来られたが、3年前の話。「毎日、毎日、貴女のうんこ、しっこを受け取ってくれてるトイレを、毎日、毎日、心身を癒してくれてる風呂を、毛嫌いするより、有難う、が先でっしゃろ」と、その奥さんに。この3年間で、徐々に改善を。が、洗脳された頭を元に戻すは大変。
