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ビジネスマンじゅんごろうのONとOFF

ビジネスマンならではの視点で趣味やビジネス、社会について論じます。

ハケンという生き方

2007-03-21 08:52:50 | コンピュータビジネス
「ハケンの品格」というドラマが平均20%を越える好視聴率をとる
人気だったそうである。
このドラマは一度も見たことがないのだが、最近格差とからめて派遣社員
の労働条件について報道されることが多いのは、このドラマの影響のせいも
あるようだ。

昨日見たニュース番組で放送の中で、工場で働く派遣社員は
「同じ仕事をしているのに正社員や期間工と賃金がまったく違う」と
不満をこぼしていた。
派遣社員と正社員の賃金格差は今後も注目されることだろう。

実はこの格差は私がいる情報システム業界でも常識である。
ただし大きな違いは派遣のほうが給料が多い傾向にあることである。

少し規模の大きいプロジェクトだと、システムを構築するメンバーは
何社もの業者から構成される。各社は人材が足りなければ派遣会社や
フリーで働く技術者を補充することになる。

彼らの中にはタクシーを豪勢に使うなどして羽振りがよい人が多い。

秘密はこうである。
派遣会社を経由して働く技術者はもともと自分の技術にある程度の自信
があり、組織に所属しなくても仕事を獲得する能力がある人である。
彼らは組織に所属しないことで、中間マージンを下げているのだ。

例えば元受の会社が一人一ヶ月80万円という契約を結んだとしても、
正社員として働く技術者はその半分ももらえないだろう。
派遣会社を経由する技術者は最低8割は自分の懐に入る。

そう考えるとフリーで働くことを選ぶSEが多いのもうなずける。
ただし誰でも働けるというものでもない。
ポイントは「能力(スキル)があること」である。
自分の技術を客観的に証明できることが重要である。
資格以外にも「XXプロジェクトを設計を担当した」などという
経験が重視される。

机を並べて隣に座って、自分と同じようなプログラムを書いている人
が自分より20万も多く稼いでいたとしたら。。
そんな疑問をもつ人が増えているのは確かである。

スイカ乗り入れ

2007-03-10 15:48:44 | コンピュータビジネス
3月18日から首都圏の地下鉄や私鉄でもSUICAが使用できるようになる。
私は通勤に地下鉄とJRを使っているので、便利になると思っている。

だが、この"便利さ"に注意が必要だ。
最近職場の自販機でエディが使えるようになったので、
エディカードを持つようになったが、お金をチャージして
チャージした電子マネーで買うのと、自分の財布からを出した現金で
買うのとでは、手間が全然違うことに気づいた。

当然カードで買うほうが抵抗が少ない。よって現金で買っていた時
より多くの回数ジュースやらコーヒーを飲むようになってしまったのだ。

ジュースという小額な買い物ではあるが、積み重なって出費が多くなること
になる。ただし、「多く買うようになった」と気づくのはいいほうである。
最近気づいたが、世の中にはカードで買い物を始めると、歯止めがきかなく
なる人がたくさんいるのだ。
彼らは限度額が設定されていないと、買えるだけの物を買って、飲めるだけ
飲んでしまう。
これを消費を刺激するのでよい傾向ということはできない。この行動は自分
の実力以上の出費をする”バブル”につながると思うからだ。

特に今回のスイカの私鉄地下鉄乗り入れで注目したいのは、
同じタイミングでサービスを開始するパスモには、残高がゼロになると自動的に
補充する機能ができるということだ。(スイカにも同様なサービスがあるかもしれ
ない)

つまり電子マネーをチャージするという手間さえもなくして、
出費に対する抵抗を更に少なくしている。

少し大げさだが、近頃話題の「格差」を大きくすることになりかねないのでは
ないかと思っている。この機会に3/18前後で統計数字がどのように変化するか
ウォッチしてみたいと思う。

クールビズとウォームビズ

2006-12-16 15:57:22 | コンピュータビジネス
12月も3週目となると、電車に乗っていてもコートを着る人の姿が
目に付く。だが、この気候でも私はまだコートを着ずに頑張っている。

別にやせ我慢をしているわけではない。
多くの人が感じていると思うが、朝晩の混んだ電車内は半袖でも
よいくらい温度が高い。オフィスの中でも上着がいらないくらい
暖房が効いている。

とはいっても家から駅までと駅からオフィスまでは確かに寒さを
感じることもしばしばだ。

そのため最近自分が実践しているウォームビズは
ネクタイを締めること、だ。

ネクタイをすることで体温をあげることができる。
ネクタイをして歩けばその効果はさらに高まることになる。
首筋を暖めるのは体全体を暖めることにもつながるので、
理にもかなっている。

夏はネクタイをはずしてクールビズ、
冬はネクタイをつけてウォームビズ。
なんとも簡単である。
ネクタイ業界もこれで巻き返しを図ればよいのではないだろうか?

ネクタイの機能性は考えたことがなかったが、
体温を上げる効果があるとは思わなかった。
厚手のコートを買うよりはるかに経済的だし、邪魔にならずにすむし、
いいことずくめだ。

問題はこれ以上寒くなったときもそれで耐えられるかどうかだ。
気温10度くらいが限界か。

ビジネスマン出張増加の理由(1)

2006-12-04 22:22:22 | コンピュータビジネス
ビジネスマンの出張が増えているという。
先週の日経新聞の記事によると、出張が増えている理由は
ITの発達によって企業は広範囲に多くの情報を収集できるように
なったためビジネスチャンスが広がったという。

本当にそうだろうか?
ITがその一因というのは納得がいくが、他にも理由があるように
思えてならない。

出張が多くなっているというのは現場にいる我々としても実感はある
のだが、現場の目からは出張が増えた理由はもう少し構造的な原因が
あるように見える。

私が思う第一の原因は東京の一極集中。
第二が従業員のモラルハザードだ。
順を追って説明しよう。

地方から東京へ出張するパターンと
東京から地方へ出張するパターンがあるが、
どちらも東京に拠点が集中していることに起因する。

私が属するシステム業界では、工場の現場で使うシステムは別として
意思決定のできる本社にプロジェクトルームを持つ会社が多い。
開発業者などが東京に向かうことになる。
彼らの本音は地元の会社の仕事をしたいのだが、東京に比べると仕事が
圧倒的に少ないのが実情だ。

一方で東京から地方へ出張するパターン。
こちらは東京の拠点から大阪などの地方の大都市の顧客へ営業する
ための出張が典型だ。
ビジネスチャンスがあれば営業しにいかなければならないが、支社を
構えるほどでもない場合は出張するほうがコストも圧縮できるという
わけだ。

というわけで都心も地方の大都市もビジネスホテルが繁盛するのだ。

もうひとつの理由、「従業員のモラルハザード」については次回述べよう。

The power of click

2006-11-18 11:31:18 | コンピュータビジネス
パソコンに向かって「クリック」することで
人の役に立てる方法がある。

クリック募金という方法で
大きな負担なく寄付ができる。

仕組みは単純で、社会貢献していることをアピールしたい企業が
スポンサーになり、クリックされた数に応じて募金するというものだ。

1人一日一回分しかカウントされないので、企業にとっての負担は
せいぜい一日一万から二万くらいだろう。年間でも500万がいいところ
ではないだろうか。

それで社会貢献していることをアピールできるなら安いものである。
しかもクリックする人は必ずその企業のページを訪れるわけだから、
宣伝効果も少なくない。

大学や公共機関などで無料で使えるPCのトップページを自分のホーム
ページではなく、このようなクリック募金にしたほうがよいのでは
ないだろうか。
無料でネット使用する代わりにワンクリックで一善するという運動は
なんとなく心地よいと思う。

ちなみにこのブログの一番下に広告が挿入されることになったのを
お気づきの方もいるかと思う。これは以前ブログで取り上げたgoogleの
アドワ-ズに似たサービスで、クリックされた数に応じて寄付、ならぬ
ブログ運営者である私に広告料が支払われるサービスだ。

是非興味のある広告にはワンクリックして「クリックの力」を
お見せください!

祝電を打ってみた

2006-11-06 22:15:14 | コンピュータビジネス
先週同じプロジェクトで働いている仲間が結婚すると聞いて、
何かできないか考えた結果、祝電を打つことにした。

インターネットで「祝電」と検索すると、実にたくさんの
電報サイトがヒットする。電報というとNTTの独占かと思いきや、
たくさんの業者が扱っている。どうやら、電報といいつつ実は
佐川急便などの宅配業者に運んでもらうようである。

正直電報を打つのは生まれて初めてだったが、インターネットで
すべて完結できるので、非常に手軽だった。
適当なサイトを一つ選び、「定型文」を組み合わせてそれらしい
メッセージを打ち込む。実に簡単で本当にこれで届くのかと思うほどだ。

先の連休中結婚式があったが、どうやら結婚式で読み上げてもらった
ようで、先方にも喜んでもらった。

電報といって一つ思い出したことがある。
10年以上前に石川よしひろというアーティストがオールナイトニッポン
でやっていた「必殺電報請負人」というコーナーだ。

このコーナーは電話で石川が、応募してきたリスナーに電報を依頼する一部
始終を放送するもの。当然ながら、当時は電話で電報の文面を伝えて
いたのだ。
このコーナーが面白かったのは、「あのとき楽しかったよなー」と
話し口調で伝えたり、「ヘックション」と文書にしにくい擬音を織り交ぜ
ようとしたりして、相手のリアクションを楽しんでいたのだ。

Googleで検索すると石川よしひろの名前はヒットした。
まだ第一線で活躍しているらしいがその名を聞くことは少なくなった。

是非「電報ブランド」で復活してもらいたいものである。

非「付加価値活動」を外注するということ

2006-10-22 21:54:21 | コンピュータビジネス
平日、休日関係なく本屋に立ち寄ることが多い。
話題のビジネス書、雑誌をチェックするためだ。「さおだけ屋・・」
を筆頭に最近のビジネス書のタイトルは世間の常識を覆しながらも
身近な話題を扱うものが多いが、これらのほとんどは立ち読みする
だけでその概要を理解できる。

最近日経新聞などにも大きな広告を出している「千円札は拾うな」と
いう本もその例に漏れない。
要はなまじ千円を拾ってしまうと、また拾えるのではないかと下を
向いてしまうので、より大きな機会を見逃してしまうというものだ。

ほかにも
「彼氏は彼女のいる人の中から選べ」
「残業を減らせば給料が増える」
などたとえ話を交えながらも説得力をもって述べられている。

その中で一つ気になる話がでてきた。
よく新入社員に便所掃除などをさせる会社があるが、コストを
考えると必ずしも効率的ではない、というものだ。

ポイントは社員が掃除にあてる時間を付加価値を有む「本業」に
費やしたとしたら、どんなに多くの利益をもたらすか、ということだ。

このことは実に同意できる話である。
単純なデータ入力やコピー取りなどを単価(給料)の高い社員にやらせる
のはまったく非効率である。

しかし、最近そうもいえないと思えるようになってきた。
一日の自分の仕事を付加価値活動と非付加価値活動とに分けたとすると、
確かに非付加価値活動に占める割合は少なくない。
問題は非付加価値活動かどうかの判断をどのようにするかである。コスト
要因だけで判断してしまうと、結果的により多くのコストを要してしまうことも
あると思うのだ。非付加価値活動と思って「外注」したら、その仕事を指示したり
出来をチェックするという別のタスク(非付加価値活動)が増えてしまうからだ。

例えばコピーを派遣の女性に頼もうとしたとする。頼むときに
部数はもちろんのこと、両面か片面か、ホッチキスの箇所、など実に
たくさんのことを細かく指示しなければならない。また出来上がったコピーが
自分の思い通りのものかチェックしなければならない。

これだけでもそれなりの時間を要するのに、さらに指示誤りや認識違いが
あって間違ってコピーされてしまったらどうなるか?コピーし直す時間が
あればよいが、最悪の場合大事な商談に遅れてしまうことになりかねない
のだ。

つまり、非付加価値活動と思っていることでも、実は当事者の社員が
やったほうが失敗を防げるし、効率的なことも多いのである。
しかもその仕事を依頼した社員は空いた時間を別の付加価値を生む仕事
にいそしむことは少なく、タバコを吸って休憩をしていたりするのである。

単なる一例だが、何が「本業」かを考える一助になった。

オフィスの誘惑

2006-07-24 00:03:55 | コンピュータビジネス
最近オフィスで気になるものが置かれるようになった。
菓子である。お金を払って買うものではない。

お客さんの偉い方の差し入れということで、定期的に買っては
補充されているのである。プロジェクトも終盤に差し掛かり
「もうひと頑張りしてくれ!」ということらしい。

それ自体はありがたいのだが、おなかの減る夜の時間帯はついつい
手が伸びてしまい、少し食べすぎて太ってきていると感じるように
なったのだ。

もともと私は菓子好きのため、あるといくらでも食べてしまうので、
なるべく買わないようにしている。

菓子を食べ過ぎると太る理由は明白だ。大量の油と糖分が使われて
いるためである。先日テレビで見て知ったのだが、油を摂ると人間は
ある種の「快感」を感じるのだそうだ。

コンビニ弁当などで大量の油が使われているのも、それがおいしい
と錯覚させるためだと、納得してしまった。

よって菓子も油を使わない商品はあまり売れない。
少し前に「エコナ」を使って調理した菓子をカルビーあたりから
出していたと思うが、最近コンビニで見かけることは少ない。

タバコと同じで健康に悪いことを知っているのに食べているという消費者
心理が働いていると見える。

ちなみに菓子好きなのはあのサッカーの中田もしかりである。
東ハトの社外取締役になったのも菓子好きが理由の一つだと
何かで読んだことがある。


ロングテール現象とは?

2006-05-22 07:23:50 | コンピュータビジネス
前々回にウェッブ進化論について書いたが、今回は
その本のなかにある「ロングテール現象」について
触れてみたい。

文字通り「Long Tail」まさに長い尻尾という意味だ。
恐竜の形をイメージしてもらいたい。
__
  \
    \
      \___

こんな感じで右下がりになって、一番右の部分を尻尾に見立てて
長く続いていることをあらわしている。
これが何を意味するのか?

先週のWBS土曜版に「マニアックなコレクション」に関して
取り上げられていた。具体的には石や切手、そして魚拓ならぬ
マンホール拓(道路にあるマンホールの上に紙を置いて鉛筆で
型取をしたもの)を集める人がいるという話である。

これらの超マイナーなコレクターに注目しようというのが
ロングテールのポイントである。

ネットでは彼らが情報を交換し、一つ一つはメーカーが注目し
ない市場なのに立派は市場を形成しようとしているのだ。

番組の中で「黒電話」のコレクターが紹介されていた。
電話として機能するものもあるようだが、いまさら古い電話
を集めてどうするのかと思うが、ネットでは値段が高騰している
らしい。

ネット上だけではなくリアルなビジネスにも影響を及ぼそうと
している動きではないか。
今年の後半はロングテールに注目してみたい。

連休中に読んだ本

2006-05-07 18:51:37 | コンピュータビジネス
黄金週間が終わろうとしている。
まとまった時間の取れるこの時期には毎年そのときに
興味のある本を読むことにしている。

今回読んだ本はウェッブ進化論Googleの2冊。

1冊目はいわずと知れたベストセラー。
2冊目は1冊目を読んだことを契機にGoogleをもう少し知ろうと思って本屋で
手にとった。

これらの本には「Web 2.0」や「ロングテール現象」など普段我々の日常会話
には出てこない単語が頻繁に登場する。
その意味ではITビジネスはまだまだ本流にはなっていない、と思っている人も
多いだろう。

しかし、旅行や買物をしようとしたときにGoogleで検索し、検索結果をもとに
行動することは一般的になりつつあると感じているのは私だけではないはず。

これらの本はそんな漠然とした時代の変化を具体的に解説している。

例えば、検索サイトで検索すると、検索結果のほかに検索した用語に関連する
広告が画面に表示されることに気づいた人が多いと思う。これはGoogleでいえば、
「アドワーズ」と呼ばれる、キーワード広告というものだ。

アドワーズは、情報を欲している人に適切な広告を出稿できるという意味で
強力なツールとなり、すごい勢いで普及している。

またブログを読むとブログに広告が挿入されていることがある。
これは「アドセンス」と呼ばれるGoogleのサービスで、ブログの内容にマッチし
た広告を動的に配置するというもの。
しかもその広告をクリックされる数に応じてサイトの運営者に広告料が支払われ
るのだ。

早速私もアドセンスに登録し、当ブログにも広告をつけて小遣い稼ぎでもしよう
、と考えた。が、なんとgooブログはJavaスクリプトを使用できないようように
なっているため、残念ながらアドセンスを挿入できないことがわかった。

将来的には使えるようになる可能性もあるので、「引越し」をしようとは
思わないが、ブログ間でそんな違いがあるとは今回初めて知ったのだった。

他にもGoogleマップなど、Googleが単なる検索サイトでないことを知るだけ
でも一読に値する2冊かな、と。私も再読しようと思う。

パソコンやインターネットを使っていると、ITリテラチャーに長けていると
自負しがちであるが、マメにITビジネスの潮流をチェックしておかなければ、、
と痛感するのであった。

アドセンスやアドワーズは知っている人にとっては当たり前の話なのだから。