ビジネスマンじゅんごろうのONとOFF

ビジネスマンならではの視点で趣味やビジネス、社会について論じます。

第4回新宿シティハーフ

2006-01-30 00:01:23 | マラソン大会
2006年最初の大会は新宿シティハーフマラソン。

「新宿」というからビル群を走れるのかと思ったら、
国立競技場をスタートして四谷三丁目から神宮外苑を4周する
周回コース。新宿というより神宮外苑マラソンといってもいい
感じだ。

参加者はそれほど多くないように思ったが、日本青年館の前などは
数珠繋ぎになって走りにくく大変だった。
ただし他の大会と違ってレベルが高いというのが印象だ。
国立競技場に入れたし、なかなか手ごろな大会である。

歩いている人はほとんどいない。
つられてかなりのスピードで走った。1キロ5分を切るペースを
最後まで守ることができた。
ハーフではベストの1時間37分。

自分は中距離選手なのかも?と思ってしまった。
フルでは途中で失速することが多いが、ハーフなら疲れることも
ない。

走り終わった後はいつもどおり、宴会へ。
昼から居酒屋でビールを喰らうのであった。

飲み会の席で聞いたのだが、いよいよ来年の2月の「東京マラソン」
が具体化してきたそうだ。
新宿をスタートし、銀座、浅草をまで行って最後はなんとお台場が
ゴールだそうだ。
(東京マラソン概要)

他の大都市では当たり前の市民参加型のフルマラソンが東京にはなかったが、
ようやく開催が現実のものとなる。
今から楽しみだが、その前に今年もまじめに練習をすることを誓うのであった。

次回は3月の荒川フルだ!

Memoirs of a Geisha

2006-01-22 01:36:05 | 映画・DVD
「映画・DVD」というカテゴリを作っておきながら
一つもこのテーマで書いたことがなかったので先日久しぶりに
映画館で観た「サユリ」(原題: Momoirs of a Geisha)について
書いてみたい。

「なかなか面白かったな」というのが私の率直な感想だ。
ところがこの映画が日本と中国で論争が起きているらしい。

この映画の内容はタイトル通り芸者をテーマにしたものだが、
芸者の描写の仕方と芸者を演じた女優が論争のポイントだ。

サユリを演じたのは日本でもアジエンスのCMで有名チャンツィー。
他のメインとなっている2人の芸者を演じているのも日本人ではない。
「ゲイシャ」の本場である日本人を主役に起用しないのは何事だ!
という主張が一つある。

また映画の中で芸者が売春婦まがいの役回りをするシーンが出てくる。
芸者とは「芸術や文化に通じた洗練したエンターテイナー」であるのに
その名をが汚された!、というのがもう一つ。

中国の批判はこの2つめのポイントに対して向けられている。
どうやら中国にも同じような職業があり、彼女らは絶対に売春などしない
とのことだ。

この論争に対する私の意見はこうだ。
「映画なんだし面白ければいいんじゃない」

歴史をテーマにした映画が公開されるたびに事実と異なるという論争
が少なからず巻き起こる。
しかし、客をひきつけるために少なからず脚色されていることを前提
にしなければならないのではないだろうか。

映画の製作者側の肩をもつわけではないが、彼らは歴史を伝えたいの
ではなく、映画というエンターテイメントを提供したいのだ。
もちろんそのために歴史をゆがめて伝えているとしたら、非難されて
しかるべきだが、今回に関してはそれほどひどいものではなかったと
思う。

むしろ映画を観終わったとき、芸者というプロの職業について尊敬の念を
抱くような心地よい後味があった。

中国ではこの映画の一般公開が延期されたらしい。
このところの日中関係の冷え込みも影響しているのかもしれない。

ポスト小泉は?

2006-01-15 22:12:05 | 新聞記事ネタ
年明けしてから新聞を賑わせている一番の記事といえば、
なんといっても「ポスト小泉」である。
今回はビジネスマンの視点から次期首相についてコメントしたい。

新聞やテレビによれば最有力候補は安部晋三らしい。
国民の人気も上々であり、妥当な線なのかもしれないが、
先週月曜1/8の日経の記事にある通り、竹中平蔵という線も
ありえない話ではないと思うのだ。

竹中氏自身はテレビで「意欲がない」といって否定しているが、次期首相
になる人の条件を示すなどしているので、内に秘めるものがあると感じる
のだ。

それより大きいのは、竹中氏には小泉首相に通じる「実現力」を持っている
ように思うことだ。

小泉首相の場合、仮に小泉首相にならなかったとしたら実現されなかった
と思われること、郵政民営化や北朝鮮拉致被害者帰国など、が思い浮かぶ。

同じように銀行が不良債権から解放され、最高益を出すまでになったのは
竹中氏の功績が大きいだろう。

首相候補と言われる人たちの中でこれほど具体的に、しかも国民生活に
影響する形で結果を残しているのは竹中氏だけではないだろうか。

大きな声ではいえないのだろうが、多くの国民にとって北朝鮮問題より
景気や年金、財政赤字のほうが重要であるはずなのに、この分野に明るい
政治家は少ないのが実情なのだ。

ただ、竹中氏は学者出身だけあって、話すスピードが速く、やや話す内容が
難解なのが、懸念材料だろう。

箱根駅伝とマラソン

2006-01-08 12:50:36 | マラソン大会
すでに新年も明け一週間が過ぎたが、一週間ほど前には
正月恒例の箱根駅伝が行われていた。

毎年正月は家でのんびりしていることが多いので、自然と日本
テレビにチャンネルをあわせて順位をチェックするのだ。

箱根駅伝がこれほど注目を浴びるのはなぜだろうか?
また箱根駅伝で活躍した選手がその後のマラソンでその名を聞く
ことが少ないと思うのは気のせいだろうか?
漠然とこのような疑問を持っていたが、年末に、この疑問に応える
新書を本屋で見つけて思わず買ってしまった。

その名も「駅伝がマラソンをダメにした」(光文社新書)

このタイトルとは裏腹にこの本の大部分は箱根駅伝の歴史や出場校の
プロフィールなど、「箱根駅伝を10倍楽しむ方法」と呼んでもいいような
たくさんの情報が詰まっている。(あの小出監督に関する情報などは興味
深かった。)

だが、後半にこのタイトルの根拠が書かれているが、なかなか説得力が
ある。ものすごく単純に書くと以下のようになる。

箱根駅伝のテレビ中継(=日テレ時代)
   ↓
注目を浴びるようになり、有力選手が箱根へ参戦
   ↓
駅伝以外の競技が弱くなる

箱根駅伝の区間は20キロ前後。この距離に相当するトラック競技は存在
せず、かつマラソンを専門とする人にとっては短い距離だ。
つまり、箱根駅伝にあわせて力をつけてもその先にマラソンがあるわけ
ではない、というところがポイントだ。

読んでいる途中で「ならば、駅伝をオリンピック競技にすれば
よいのではないか」と思ったが、このテレビ時代に11時間を越える競技
が世界標準にはなる可能性は極めて低い。

考えてみると注目を浴びる種目が必ずしも最終的なゴールではない
ことがあるということは他の競技にも当てはまるのではないだろうか。

つい昨日メジャーリーガーの井口選手がシーズンで結果を残すべく
WBC(ワールドベースボールクラシック)に出場辞退したが、シーズンの
調整を阻害するものになってしまうことを恐れたのだろう。

箱根駅伝の「悪い」ところは個人の選手だけではなく、国全体の競争力
をなくすことにつながる可能性があることだ。

今年から4区と5区の距離が変更となるなど改善を検討しているようだが、
「箱根と世界」を両立する方向に持っていってもらいたいものである。