名古屋ウイメンズマラソンを終えた3月12日、ロンドン五輪の代表選手が発表された。今年は市民ランナーの星といわれる川内優輝が選ばれるかどうか注目が集まったが、結局「予想通り」川内は代表から漏れた。
この選考結果に文句を言うつもりはない。しかし、本当に「世界で戦える選手」に五輪の切符を与えるのであればもっと違う選択があったのではないかと思えてならない。考えてみてもらいたい。男女ともマラソンでメダルはおろか入賞する可能性は極めて低いという現状を見て、「世界と戦える」とは何を意味するのだろうか。
男女ともに3人ずつエントリーできるわけだから、一人ひとりが入賞を目指すのではなく、「チーム」として世界と戦うべきではないか。つまり3人の中に「エース」を設定し、他の2人はエースをサポートする役割を担うのだ。1人はペースランナーだ。言うまでもなくマラソンは個人競技である。しかし競技者であるからわかるのだが、走っていると並走者のペースにかなり影響されるのだ。だからこそペースランナーがいるわけだが、例えば日本代表の中に本番でペースランナーの役割を果たすランナーがいてもよいのではないか。つまり30キロまでレースを引っ張って他国のランナー、特にアフリカのランナーを惑わすようなペース配分をするのだ。もう一人は給水失敗に備える、または風除けの役割を担う。東京マラソンのような給水失敗に備えるのだ。
このような役割を事前に設定していれば、エース以外の代表は必ずしもフルマラソンの記録だけで判断することが適切とは限らないのではないか。川内のように必死に走る姿勢は他の国のランナーを惑わすことができるかもしれない。30キロ過ぎにスパートするタイミングで走路をブロックするという動きもできるかもしれない。
このように思うのはマラソンもチームスポーツに発展するのではないかと思うからだ。ツールドフランスのようにチームで勝負するというのが駆け引きや見せ場もあって面白い。
日本は本気で世界の中でどこを目指すかをはっきりすべきときにきている。そのためには陸連に牛耳られている業界を何とかすべきところから始めなければならないと思う。
この選考結果に文句を言うつもりはない。しかし、本当に「世界で戦える選手」に五輪の切符を与えるのであればもっと違う選択があったのではないかと思えてならない。考えてみてもらいたい。男女ともマラソンでメダルはおろか入賞する可能性は極めて低いという現状を見て、「世界と戦える」とは何を意味するのだろうか。
男女ともに3人ずつエントリーできるわけだから、一人ひとりが入賞を目指すのではなく、「チーム」として世界と戦うべきではないか。つまり3人の中に「エース」を設定し、他の2人はエースをサポートする役割を担うのだ。1人はペースランナーだ。言うまでもなくマラソンは個人競技である。しかし競技者であるからわかるのだが、走っていると並走者のペースにかなり影響されるのだ。だからこそペースランナーがいるわけだが、例えば日本代表の中に本番でペースランナーの役割を果たすランナーがいてもよいのではないか。つまり30キロまでレースを引っ張って他国のランナー、特にアフリカのランナーを惑わすようなペース配分をするのだ。もう一人は給水失敗に備える、または風除けの役割を担う。東京マラソンのような給水失敗に備えるのだ。
このような役割を事前に設定していれば、エース以外の代表は必ずしもフルマラソンの記録だけで判断することが適切とは限らないのではないか。川内のように必死に走る姿勢は他の国のランナーを惑わすことができるかもしれない。30キロ過ぎにスパートするタイミングで走路をブロックするという動きもできるかもしれない。
このように思うのはマラソンもチームスポーツに発展するのではないかと思うからだ。ツールドフランスのようにチームで勝負するというのが駆け引きや見せ場もあって面白い。
日本は本気で世界の中でどこを目指すかをはっきりすべきときにきている。そのためには陸連に牛耳られている業界を何とかすべきところから始めなければならないと思う。