ビジネスマンじゅんごろうのONとOFF

ビジネスマンならではの視点で趣味やビジネス、社会について論じます。

オフィスでのフリーコーヒー

2008-02-24 16:48:40 | Weblog
出先の顧客のオフィスにエスプレッソマシンがある。
社員でない私も自由に使ってよいといわれて、それ以来すっかり
エスプレッソファンになってしまった。一日4,5杯は飲んでいると
思う。

ボタンを押すだけで、香りのよいエスプレッソが抽出される。
しかも無料で何杯も飲めるのだ。

値段にすればそれほど大したことはないと思うが、何だか豊かな
気持ちにさせてくれる。

この顧客はいわゆる外資系でオフィスで働く社員も20人そこそこなので、
このようなことが可能だと思う。
日本の会社でこのようなフリーコーヒーを提供する職場は少ない。
もし50人以上働くオフィスで同じことをしようと思うと、コーヒーの
補充が追いつかなくなり、メンテナンスのコストがばかにならない
だけでなく、コーヒー休憩をする輩が多くなり生産性がガタ落ちする
ことが目に見えているからだ。

しかし、フリーコーヒーを日本風にアレンジすれば生産性アップに
貢献できるのではないかと思う。
日本向けにはフリーはフリーでも値段はフリーにしなければよい。
貯金箱をひとつエスプレッソマシンの前において、「一杯50円」と
書いておけばよいのだ。
コーヒーや砂糖、水の補充は当番制にして派遣社員の女性にお願い
すればよい。

採算を考えてみよう。
ワンフロア100人のオフィスを想定し、このうち3分の1が一日3杯飲むと
すると約100杯のコーヒーが必要だ。
収入は一日50円×100杯で5,000円。

次に費用だが、かなり高級なエスプレッソマシンを購入する。
社員のサービスも兼ねるのだから、安っぽいコーヒーでは満足度はかえって
低くなる。仮に30万とする。

コーヒー豆とミルク、砂糖は一ヶ月6,000円程度としよう。
毎日の派遣の女性メンテナンス時間を最大一時間として、1,500円。
費用は一日に換算すると、6,000円÷20で300円。人件費を加味すると
一日1,800円となる。

なんと一日3,200円も儲けが得られる計算になる。
30万のエスプレッソマシンは300,000円÷3,200で、約7年で償却できる
計算になる。
そもそも儲けを得るためではなく、社員の生産性をアップするためなら
これくらいの出費は安いものではないだろうか。

さらに、社員が社内の情報共有活動に貢献するなどの活動をすれば、
コーヒー無料券を一枚プレゼントする活動をしたら相乗効果も得られる
かもしれない。

こんな簡単な活動で社員のモティベーションアップ→生産性アップに
つながること請け合いである。

フレームワーク力とは

2008-02-21 20:58:58 | 読書
最近本屋のビジネス書コーナーに行くと勝間和代さんの著書が目立つ。
先週は王様のブランチにも出演しているなど、大ブレーク中のようである。

知人も勝間さんの本を推薦していたので、著書を一冊購入してみた。
その名も「効率が10倍アップする新・知的生産術」。
タイトルが物語るように、「もう少し肩の力を抜いたら」と突っ込みを入れたく
なるほど、徹底して効率性を追求している彼女の「勢い」が伝わってくる内容で
ある。

この本には様々なノウハウがつめこめられているが、一番参考になった考え方は
「フレームワーク力」である。

日本語にすると「型にはめて考えなさい」、ということにでもなるだろうか。
要は先人が考え出したフレームワークという型にはめることによって問題解決を
スムーズにしようというものだ。

では具体的にどのようなフレームワークがあるのか?
この本にもいくつか紹介されているが、それほど難しいものばかりではないと思
う。

今考えるとあれがフレームワークのことか、と思うのが、
私が大学時代に所属していた英語サークルで教わった"NLC","CCF"という
アルファベットだ。

NLCはNumbering, Labering, Commentの頭文字をとったもの。
CCFはConclution Comes Firstの頭文字をとったもの。

いずれもディスカッションなどで自分の意見を表明するときに役立つフレーム
ワークだ。

例えば、週次報告会議で自分の番が回ってきたらこんな風に言ったらどうだろうか。
今週A社の商談で契約を1000万円獲得できました。
成功した要因は2つあります。
1つはタイミングがよかったこと、もう1つはキーマンがわが社の製品を気に入って
くれたことです。A社の旧システムの保守期間が切れることをアンケートで把握して
いましたが、購入タイミングを逆算して、システム導入の予算確保に間に合わせる
ようにアプローチしました。
またキーマンとなる経理部長を最初から検討の中心に置くように提案し、できるだ
け具体的なイメージを描けるようにデモを何度も行いました。

こんな報告をされるとかなりスムーズに受け入れられないだろうか。

単純に事実を報告するような内容であっても、フレームワークに即しているかどう
かでわかりやすさが全然変わってくるし、何しろ発言する側になったときも、迷う
ことがないというのが大きいと思う。

フレームワークはいくつもあるが、自分にしっくりくるものを繰り返し実践しなけ
れば血肉にすることができない。ビジネススクールでよく取り扱う「SWAT分析」も
その一種だと思うが、真似しやすいものから入るのがよいと思う。

今年は特にこの力を鍛えたい。
フレームワークの重要性を理解する上で参考になるサイトはこれです。

東京マラソンに当選したい!

2008-02-18 23:28:01 | マラソン大会
2007年に続いて、2008年も東京マラソンの抽選に漏れた。
今年も築地で知り合いのランナーを応援をしに行った。

去年とはうって変わってよい天気で好記録を出した人も多かった
だろう。
ランナーにとって応援とはつまらないものだ。
有名な選手を目当てにしているのならいざしらず、自分も出場できた
はずのレースを間近で見守らなければならない悔しさはなんとも言い
がたい。

しかも銀座や浅草など普段走れないところを駆け抜けることができる
のはうらやましい限りである。

抽選だからといって完全に運に頼るしかないのだろうか?
不正はよくないが、確実に来年走るためにできることはないか少し
考えてみよう。

思いつく方法としては、4つ。

1.スポンサー枠を持つ知り合いを見つける
今年のテレビ中継は日テレだったが、相当な数のスポンサー枠があった
ようである。東京メトロやJTBにも「枠」があったようだ。
JTBは公にしていないが、社内向けにはホテルとセットにしたツアーが
販売されていたようである。

2. 走らない人にダミーでエントリーをしてもらう。
この方法が一番手軽だ。できるだけ地方に在住している知り合いに頼んだ
ほうが確率が高いと思われる。地方から参加する人はホテルに泊まるなど
して金を落としてくれるから、関東圏より確率を高くしていると推測される。

3. ボランティアとして参加する。
これが一番健全な方法だ。ボランティア参加した人は翌年に優先して
参加できるという噂がある。(あくまで噂だが。)
裏方としてランナーを支えるのはその後のランにもよい効果があるかも
しれない。

4. 地方が有利という仮説に基づき、海外から申し込む
私書箱を使えば海外に住所を持つことも可能である。
この方法は日韓ワールドカップでも使われた裏技である。
(ワールドカップのときは国ごとにチケット枠が設けられた。)

今年のエントリーはフルマラソンで130,062人。そのうち当選したのが、
27,500人だそうである。4.7倍だが、周りの当選状況からすると、関東圏は
10人に一人くらいの当選確率だ。
来年は更に多くの人が申し込むことが予想される。

当選するには運だけではなく頭を使う必要があるようだ。

DVD評:「日の名残り」

2008-02-03 17:56:47 | 映画・DVD
週末にDVDを一本観た。
羊たちの沈黙でアカデミー主演男優賞を獲得したことも
あるアンソニー・ホプキンスが主役の『日の名残り』という
映画である。

この映画を観ようと思ったのは、沢木耕太郎氏の
文庫で「傑作」「完璧」と評されていたからである。

私は映画の良し悪しには、ストーリーの面白さと
見た後の後味のよさを重視するが、確かにこの映画は
どちらも満たすものだった。

ストーリーは追いやすいものだ。
回想と現在が錯綜する構成になっているのだが、
舞台は1930年代の英国。大きな屋敷を構える主人に仕えて
執事として働くアンソニーが女番頭と一緒に、屋敷で主催され
る晩餐会を執り仕切ったりして、執事の観点から会談の裏側など
を描くものである。

女番頭がアンソニー扮するスティーブンスに心を寄せるわけだが、
スティーブンスは主人に仕えることに専心する姿は執事としての
プロフェッショナリティは心に訴えるものがあった。

例えば同じ執事として働く高齢の父が仕事中に倒れるのだが、
重要な晩餐会中であったため、仕事を優先していたのだ。

もうひとつ最後の方にスティーブンスのプロフェッショナリティ
を示す姿が描かれている。
女番頭のケントンが元同僚と結婚を決断するとスティーブンスに
告げるのだが、スティーブンスは普通の受け答えをするだけ。
ケントンは自室で嗚咽(おえつ)していることに気づいたスティーブンス
はドアを開け、泣き崩れるケントンの前に立つ。
緊張するシーンである。

スティーブンスが放った言葉はこうである。
「部屋にホコリが残っていたと新しいメイドに伝えてください」
と。スティーブンスとケントンは仕事上の関係であって、恋仲に
なることはなかった、というエピソードである。

沢木氏の評論で知ったのだが、このエピソードは原作と違うもの
であるらしい。原作は、スティーブンスは部屋に入ることなく
「泣いていたのかもしれない」と後から回想するだけである。

この数十年後、ケントンと再会するスティーブンスは新たな
主人に仕える館で働かないかと誘うのだが、、、。

ここまで書いてしまうとネタばれなのだが、
ストーリーを知った上でも十分面白い映画であった。
字幕の翻訳も執事であることを意識したものになっている
ことも好感が持てる。

ちなみに沢木耕太郎氏の評論のタイトルは、
「世界は「使われなかった人生」であふれている」
である。
DVDは買っても1000円しなかった。

冷凍ギョーザ問題の裏で

2008-02-02 11:18:00 | 新聞記事ネタ
冷凍ギョーザに農薬が混ざっていたという事件で
テレビニュースは持ちきりである。

死者が出ているわけではないが、中国で加工された食品
ということで、世間の反応は
「やっぱり中国製だからな・・」
というところだろう。

私は、正直この問題はあまり興味がない。
そもそも冷凍食品をはじめとした加工食品はほとんど口に
しないようにしているからだ。
(とっても外食したら結局それが冷凍食品の可能性が高いのだが。)

それよりこの騒ぎの裏で見過ごされている重要なニュースが埋もれて
いないか気になるところだ。

ひとつあるのは赤福の販売再開のニュースだ。
来週の2/6に販売再開になるそうだ。
しかし、今の状況ではテレビではトップニュースにはならない可能性
が高い。おそらく赤福はギョーザ騒動に救われる形になるだろうが、
もしかしたらタイミングを狙っていたのかもしれない。

マクドナルドの店長の残業代支給問題もギョーザ問題で
埋もれてしまった。店長が管理職かどうかというのは小売業にとって
重要な問題だが、店長ではなく店で売る食材に注目されることに
なってしまった。

世間の注目が別にあるときに自分が不利になるニュースを公表し、
騒ぎを避ける手法は今後もリスクマネージメントとして重要に
なるだろう。

考えてみると年末に芸能人の離婚のニュースが続いたが、年末年始で
忙しいときだけに、世間の注目を浴びることがなかった。
ココリコ遠藤と千秋が離婚したことを知らない人さえもいるのではない
だろうか。

騒ぎがあるときこそ、他で何か起きていないか注意が必要である。