ビジネスマンじゅんごろうのONとOFF

ビジネスマンならではの視点で趣味やビジネス、社会について論じます。

食料自給率について

2008-04-27 12:49:15 | Weblog
今日の日経新聞の読書欄に農業についての論評がされていた。

日本の食料自給率は2006年で39%。1961年には、78%だったと聞き、ネットで
検索したところ、農林水産省に該当のページがすぐに見つかった。
(世界の食料自給率)

これを見るとアメリカの食料自給率は100%を超えているが、オーストラリアや
フランスに劣っているのは少し意外である。

アメリカ(本土)に行くとわかるが、アメリカには食べ物が余っているので、
食べ物を大切にしようという意識が弱いのだ。

私は大学生のとき、短期留学でアメリカのキャンパスで生活したことがある。
食事はカフェテリア方式で、好きなものをとって食べるのだが、他の学生の
食べ方にはショックを受けたことを覚えている。

我々の常識では、自分で食べるものを選ぶのだから食べられる量をトレーに
乗せるはずだが、彼らは食べるかどうかわからないものもトレーにたくさん
置くのである。それでも味を見るならまだしも、少しも手をつけないまま
返却口に下げている。
それも一人や二人ではなく、ほとんどの学生がこのようなことをしているのだ。

アメリカ人にキャンパスライフがどうかと聞かれたとき、このことを指摘した
ところ、素直に「We waste food」と認めていた。
まったく罪悪感は見られず、彼らにとっては「常識」なのだ。

レストランで食べ物を注文するときも状況は似ていて、
食べきれないほどの量の食べ物が出される。
10年以上前の話だが、今もあまり変わっていないと想像できる。

一昨年観光で訪れたオーストラリアでも状況は非常に似ていた。

食べ物が余っている国では、食べ物を大切にしようというメンタリティーは
育たない。
日本の食糧自給率が低いことを憂う前に我々はご飯を残さないことや、
できるだけ少ない量で食生活を送る知恵を身につけることが大事ではない
だろうか。

書評:ウチのシステムはなぜ使えない

2008-04-21 23:16:09 | 読書
先日の焼津からの帰りの高速バス中に読んだ本。
自分が持つ漠然とした問題意識に通じるものがあると思って
書店で手に取ったのだった。

感想を一言でいうと、同業の目から見て「読みやすいが問題点に関する切込みが
少し弱い」気がする。多数ある無駄といってもいい注釈も少々食傷気味で
もある。

ただ、情報システム業界の現実についての説明は多くの人にとって
新鮮なものだろうと思う。

・設計、開発、運用の技術者が分離していること。
・建設業界との類似性
・営業とSEとの確執
・SEのキャリアパス
・システム業界の業者分類(独立系、メーカー系、ユーザ系など)

私が問題の切り込みが不足していると思うところは、
ユーザサイドが失敗しないために何をすればよいかという点について
「積極的に会話をする」ということを提案するのみで、具体性に欠ける
ことだ。

私の考えでは、ユーザとして大切なのは、工数管理と進捗管理が正しく
なされているるかをチェックすることだろうと思う。

自分がいる業界でありながら、情報システム業界は不思議なことが多い。
要件定義など比較的上流のフェーズで多いのだが、技術者がほぼ1週間とか
1ヶ月という長期間キャッチアップとかいって、業務理解のために工数を
使っていることがあるのだ。
ひどいときは指示がないことをいいことに一日中ネットサーフィンをする
毎日を送るものも少なくない。

あるとき気づかれて「あいつは何だったんだ」と後から振替って、
プロジェクトにいなくてもまったく支障のない人が何人もいるのだ。

余談だが、日本の生産性が低いというのはシステム業界の現実が影響している
のではないかと思える。

大きなプロジェクトにありがちであるが、適正数より多くの技術者を参画
させるため、無駄が見逃されている。またユーザ側の要件決めやチェック
が遅れて多くの手戻りが起きている。
問題点はこんなところではないかと思う。

ユーザは自分たちに知識がない場合は第三者のコンサルを雇ったりするが、
これも曲者である。それっぽいことを言うだけで、具体的な提案からは
程遠い。

まずは自分たちが理解できる範囲のプロジェクトを経験し、
業者の工数の管理をして、「相場」を理解することがユーザの立場では
大切である。

焼津みなとマラソン

2008-04-14 07:55:23 | マラソン大会
久しぶりにハーフに出場してきました。

スタートが11時なので、日帰りでいけるところがよい。
東京の日曜は一日寒かったようだが、静岡は晴れていた。

ハーフの参加者は1000人ほどなので、スタートはかなり
スムーズだった。
今回は1時間30分切りを視野に入れていたので、5キロラップ
21分を目処に走った。

結果なんとか念願の1時間半切りを達成できた!
ハーフ出場して10回くらいだろうか。
記録の良し悪しを左右するのは何と言ってもスタートだと
思う。チップのおかげで正味のタイムを測ることができるのだが、
人が多いとなかなか前に進めないし、無理に追い抜こうとすると
かなり危険である。

その意味で今回はストレスはなかった。
運営もかなりこなれていたと思う。交通規制さえ許せばこのくらい
の時間にスタートしてもらうのはありがたい。

参加賞はタオルとかつお節のほか、ゴール順位の下一桁が4と8の人には
カツオがもらえるが、残念ながら私の下一桁は3だった。

ゴール後は近くの温泉へ。
黒潮温泉
黒潮というだけあって、しょっぱい

その後はさかなセンター
観光客値段だったので、しらすだけ買ってかえってきた。
この時期に手軽に参加できる大会なので、来年も挑戦しようかな。

書評:頭がよくなる照明術

2008-04-06 21:05:21 | コンピュータビジネス
新書としてはちと古いが、「頭がよくなる照明術」(結城未来著)を
読んでみた。
照明について改善したいという潜在ニーズは多くの人にあると思うが、
私もその一人である。

照明を含めた光が人にどのような影響を与えているかわかりやすく
説明している。特に蛍光灯と電球の違いについては興味深い。

蛍光灯-単純作業に向き緊張させる効果がある
電球-クリエイティブな作業に向きリラックス効果がある

本来リラックスする家庭でも多くは蛍光灯が使われているのは、
生活に余裕がなく、照明にまで気がまわらないことを暗示している
ようだ。
そういう私も家では蛍光灯を使っていたので、なんだか落ち着かなく
なってきてしまって、電球色に変えてみた。
確かに雰囲気も随分変わった。今までは夜遅く帰ったとき蛍光灯は
まぶしすぎで、リラックスする間もなく寝床に入っていたことが思い
知らされた。今後はスポットライトなども活用して間接照明にも挑戦したい。

飲食店などを訪れたときにも照明について気にするようになった。
間接照明がふんだんに取り入れられていることに気づかされる。

この違いが売上にどれほど影響しているかわからないが、
照明の工夫は確実にビジネスに何らかの影響を与えていると思われる。