ビジネスマンじゅんごろうのONとOFF

ビジネスマンならではの視点で趣味やビジネス、社会について論じます。

頭が悪い人の話し方

2005-01-31 00:58:52 | Weblog
最近の新書ベストセラーのひとつに
「頭のいい人、悪い人の話し方」(PHP新書、樋口裕一著)
という本がある。書店で手にとって、思わず「ニヤリ」とするような話が
書いてあって面白そうなので、買ってしまった。
読みやすく一日で読んでしまったので、今回はこの本の感想を述べようと
思う。

この本は全部で40個の「ケーススタディ」から成り立っている。
ケーススタディとは具体的な「話し方」の例示をあげてそれらがなぜ悪いかを
述べ、その話し方をする人の対策が書いてある。

「少ない情報で決めつける」
「スポーツ新聞などの知識を自分の意見のように話す」
などほとんどが職場に「そういう奴いる!」と思いあたるトピックがつづって
ある。

特に面白かったのは、「話し方」の数々が現在の職場の人たちだけではなく、
自分のこれまでの子供時代、学生時代を振り返って、「そんな場面に遭遇したな」
ということをたびたび思い起こしたことだ。

例えば、40個のうちのひとつに「その場その場でしか反応しない」というもの
がある。目の前の事態にしか反応しない人のことだ。
これを読んで小学校の時の一場面を思い起こした。

担任の先生が、あるときクラスの生徒みんなに発言を求めた。
「人の言った意見に賛成する、という意見でもいいのよ」
すると、女の子がすっと手を挙げ、すっくと立ち上がると
「○○君と同じ意見です」
といって座った。
という一面を思い起こした。
本の例では、からくりテレビのお年寄りクイズで回答者が前の回答に
引きずられる回答をすることが書かれている。

どうやら「頭の悪い話し方」というのは年齢に関係なく見られる現象のようで
ある。
くやしいが自分に当てはまると認めざるを得ないものもいくつかあった。
石原慎太郎は「政治家にとって言葉は命」と言ったが、我々凡人も重みのある
発言をすることを心がけたいものですね。



第29回千葉マリンハーフマラソン

2005-01-23 22:12:46 | マラソン大会
行ってきました。はるばる幕張まで。

気温4度、おまけに海風を浴びながら走るのでえらい寒かった。
タイムは1時間42分くらい。
一応自己ベストだが、正直最後はつらかった。

このタイムだとだいたいキロ5分弱のペース。マラソンを
やったことのある人ならわかるが、結構な速さだ。

ゲストにあの高橋尚子が来ていた。ジョギング程度に走って
1時間26分だそうだ。やっぱりレベルが違う。
ちなみに参加賞はTシャツではなく、シューズケースだったの
はありがたい。

この大会に参加するのは初めてだったが、幕張本郷という町に
来るのは初めてではない。
幕張海浜公園に興味があり、来たことがあるのだ。
「海浜公園」というイメージとは裏腹にかなり寂れていて、
がっかりしてしまった。
よく町をみると、プリンスホテルの高層タワーや幕張メッセを
はじめ「箱物」が多く、なんとなくバブリーな香りが漂う。
駅の反対側には日本撤退がささやかれるカルフールがあり、多少人
でにぎわってはいる。

マラソンには関係ないが、せっかくの観光資源をもっと生かせば街は
活性化するんではないかな、、と今回も改めて思った。

次回は3月の荒川フルマラソンだ!

IM(インスタントメッセンジャー)

2005-01-22 01:15:37 | コンピュータビジネス
最近パソコンを使う仕事をしている人の間で流行っている
ことがある。
YahooメッセンジャーやMSNメッセンジャーなどのIM(インスタント
メッセンジャー)と呼ばれるメッセージ送信ソフトである。

これを使うとネットワークにつながっている同僚などに瞬時
にメッセージを送ることができる。
もちろんメールでもメッセージを送れるが、メールとの一番の違いは
つながっていることがわかるので、送信相手がパソコンに向かっている
状態であることを想像しながらメッセージを送れることである。

例えば、昼食時間に近づいたとき、一緒に行く相手を見つけたいと
する。メッセンジャーソフトを開くと社内にいる同僚を一覧できる
ので、その中の一人に「今日昼飯どう?」と送信。
相手は「いいよ、じゃあ12時に1Fで」と返信する。
さらに「どこに行く?○ビルのカレー屋でもいい?」
という具合にチャットのように延々と続いていく。

メールでも同様なことが実現できるが、メールよりも手軽で
メールや電話するほどでもない他愛のない内容を送信するときに便利
である。ということでかなりの勢いで普及している。

私も最初は便利さを感じたが、すぐに使わなくなった。
どうも仕事をサボっているような感覚を持ってしまうからだ。
これを見ていると小中学校のときの授業中の風景を思い起こす。
よく席の離れた女の子同士が授業中にコミュニケーションをとるために
小さな紙片を回しあっていることがなかっただろうか?

IMがこの光景を思い起こすのは、「話題がくだらない内容がほとんど」
「他人の目を盗んでやっている」ことによる。
私の隣の席の同僚は一日中フロアの離れた女の子とメッセージを送り
あっているが、なんだかこそこそしていて、直接会うか電話しろ!と
言いたくなる。

しかしIMはビジネスにおいても威力を発揮しつつある。が、私は
そんな理由でしばらく使わそうだ。
使ったことのない人は是非一度は「体験」してみることをお勧め
する。好き嫌いはかなり分かれると思う。

センター試験終わった

2005-01-16 20:59:26 | Weblog
昨日、今日とセンター試験が行われた。
といっても私はもう30過ぎたおっさんなので、センター試験
にはまるで縁がない。
ただし、朝刊になぜか問題が載るので、得意な英語に
チャレンジしてみた。雨で暇というのもあるが、昨年職場の人が同じく
挑戦したという話を聞いてみて、今年も同じ話をされたときに
「私も挑戦しました」と話をあわせられるからだ。

約1時間かかって自己採点。なんと200点満点で185点。
我ながらなかなかだな、と自己満足してしまった。といっても
英語のペーパーテストは得意としているが、英会話となると
初級者レベルである。

続いて世界史の問題を眺めてみる。
学生時代はほとんど勉強しなかったが、どのような問題があるのか
興味があった。すべては解かなかったが、イラク問題が出る
など世情を反映することを意識しているようである。
(世界史Bなどとなっていて、AとBの違いはよくわからんが。)

さて、高校生が解く問題とばかにせず、昔とったきねずかということで
皆さんも得意科目にチャレンジしてみてはいかがだろうか?

学力低下という前にビジネスの現役世代の我々の学力が低下している
ことは間違いないだろうから。


対価6億円は妥当?

2005-01-15 00:30:28 | 新聞記事ネタ
青色LED訴訟和解のニュースは広く話題になっている。

こと対価6億円ということに注目が集められているが、
これ以外のことについて気になったことを3点述べたい。

1. LEDは日亜化学にどの程度の業績UP効果をもたらしたのか?
2. 中村氏はなぜ日亜を辞めてしばらくしてから訴えたのか?
3. 海外メディアで、このことはどのように報道されているのか?

1は客観的に判断できる材料がないので、分析不能。
日亜化学は上場企業かと思ったら違った。
よって財務諸表などはホームページなどでも入手できない。
一説によると、LED関係の売上高は900億円以上、社員はなんと3000人
以上いる立派な「大会社」なのである。

2を分析するよいサイトがあったので紹介しよう。
(中村裁判)
中村氏の主張だと日亜化学に訴えられたことがきっかけであることは
間違いないようだ。
また、
「日本の技術者は冷遇されている。技術者の発明が会社に貢献したのなら、
会社はその貢献に応じた報酬を与えるべき。」という主張で一貫している。
提訴するために会社を辞めたわけではないようだ。
これは推測だが、逆に提訴すれば多額の「対価」を勝ち取れる、とささやいた
弁護士軍団の存在があったのではないかと思われる。

3. 海外記事をインターネットで検索してみた。やはりそんなに記事は
多くない。日本人記者の英字記事が一件ヒットした。
THESTANDARD
中村氏が「ヒーロー」と評されているのが面白い。

この裁判は天才技術者 vs 地方のしがないメーカー
との構図で、世間的には「報奨2万円」しか払わない会社はけしからん!
中村氏頑張れ!という雰囲気であった。

だが、先に紹介したサイト上にある日亜化学の社長のインタビュー記事を
見るとそうとも言い切れないようなところがあるようだ。
そもそも中村氏はやはり変わっている。会見での発言はとても「この人みたい
になりたい」と思わせる雰囲気は漂っていない。

私は研究者ではないので感想はそんなところだが、ビジネスマンにとっては
やっぱり自分に照らし合わせは考えられないかな、、と思う。
だが、今後仮にLEDに匹敵する発明をした技術者が出てきたとしても
莫大な報奨を受け取ることはできないだろう、ことは皮肉だ。
(企業はすでに防衛に入っている)



吉牛が復活する日はいつ??

2005-01-10 23:44:39 | Weblog
吉牛こと吉野家の牛丼が消えてからもうまもなく丸一年が
たとうとしている。米国との交渉も難航していて、未だに復活の
兆しがないように見える(関連記事)のは私だけではないだろう。

そんな中数ヶ月前から他の牛丼チェーンが中国肉や豪州肉を使った牛丼を売り
始めているのは承知の通りである。
そこで単純な疑問が沸く。
「吉野家はなぜ追随しないのだろうか?」

気になったのでホームページを見たところ、きちんとTOPページに
「何故、吉野家は牛丼の販売を再開しないのか?」という説明がきがあったので読んでみた。

なるほど。吉野家の牛丼で使用する牛の部位を安定的に確保できない、という。
私は前から吉野家の社長安部修仁はただものではない経営者と思っていたが、
今回もそれを痛感させられる。

吉野家は2001年夏に400円の牛丼を280円に値下げした。
これを他チェーンに追随した動きと見るのは早計である。伊藤元重氏の
「流通戦略の新発想」という本に書いてあるが、この値下げによって
吉野家は「価値の再設計」を行い、資材の調達から現場のオペレーションまでの
大改革を行う意図があったのである。

実は私も「吉牛」の愛好者の一人で、牛丼を月に一回は食していたと
思う。吉野家の戦略はこの月に一回の客を月に二回、そして週に一回
訪れてもらうようにすることに主眼を置いている。

残念ながら牛丼が出さなくなってから足も遠のき気味であるが、
仮に吉野家がいう「牛丼に適さない牛肉の部位」を使って復活させたと
しても、リピーターを維持できない、という判断をしているのだろう。

牛丼中止による業績への影響は甚大だが、財務諸表を見る限りは
自社株を大量に保有していたり、投資有価証券の売却で赤字幅を縮小
させるなど、財務面での健全性は維持しており、「倒産」の危機から
は程遠いように見える。(吉野家はかつて大規模出店がたたって、経営
破綻の憂き目をみている)

今年のどこかで牛丼は復活するだろう。そのとき「中途半端」な牛丼を
提供してきたチェーンは吉野家から逆襲され、牛丼チェーンが再編
されていくことにもなるかもしれない、、と思うのはちょっと飛躍しすぎかな。


欧米人のアジアの歩き方

2005-01-07 01:49:46 | 新聞記事ネタ
年末のスマトラ沖地震で意外な発見3つ
・津波は英語でも"TSUNAMI"だった
・被害の割に観光以外のビジネスへの影響が軽微な見込なこと
・スウェーデン人の犠牲者が多かったこと

この3つめのスウェーデン人の旅行者のうち犠牲者が2000人規模というの
が特に意外である。(関連記事)

ただ欧米人がいわゆるアジアンリゾートへ旅行するのは実は珍しい話ではない。
理由は「物価が安い」、「気候がよい」、「観光地なら英語が通じる」などと
思うが、映画"BEACH"の例を出すまでもなく、アジア各国を旅行すると多くの
欧米人に出会うことになる。
(レオナルド・ディカプリオ主演のBEACHの撮影に使われたのは今回の被害が大きかった
ピピ島である。)

実は私も去年短い休みを使ってベトナムを旅行した。ハノイから2時間のハロン湾
という世界遺産へ行ったのだが、同じツアーの参加者のほとんどが欧米人特に
ヨーロッパが非常に多かった。

彼らはバカンスの過ごし方を心得ている。少なくとも私にはそう見えた。
ひと昔の「ヒッピー」と呼んでもいいような彼らはタバコを吸い、ビールを飲み、
日焼けをし、海に潜ったり、女の子と談笑したりしている。

しかしスウェーデン人には会わなかった。
北欧は夏は非常に短いというが、一年中夏のアジアンリゾートはかなりの魅力がある
のだろうか。

今回の犠牲者の方たちには欧米人ならではのバカンスを過ごしている最中での
被害なので、気の毒としかいいようがない。が、起きてしまったのは仕方ないので、
これを機会に別の欧米人の習慣であるチャリティ=募金に協力でもしましょうか!

間違いなく募金してよかったと思う瞬間が来ると思う。

増税時代へ

2005-01-02 17:04:46 | 新聞記事ネタ
元旦の新聞。分厚い新聞は暇な一日を過ごすのには十分である。

今年の各新聞の一面には「少子化」についての記事が並んだ。
おまけにyahooのトップニュースにも記事があった。(関連記事)

何も少子化は今にはじまったわけではないが、今年はキーワードのひとつに
なることは間違いないように思う。理由は明確に見える。

少子化 → 子供が少なくなる = 老齢者が増える → 年金受給者が増える → 増税

という子供でもわかる「危機感」を世間に植え付けやすくなるからだ。
世間的にも「増税も仕方ない」という雰囲気をかもし出しておけば、近い将来
間違いなく起こる増税をしやすくなるというものだ。

このような増税の格好の標的になっている我々サラリーマンも何か打つ手立て
がないものか?
すでに厚生年金保険料の増額が決定しており、ただでさえ増えない給料から
控除される額が増えてゆくのを黙って見るだけではくちおしすぎる。

私が考えている手段は早く独立できるノウハウを見につけ、サラリーマンをやめること
である。または見かけ上は会社員でも実態は個人事業主として働く道を探ること。

その意味でサラリーマン ≠ ビジネスマンなんですよ。

さて、サラリーマンの皆さん、
今年は少子化、増税という言葉に敏感に反応しながら一年を過ごそうではありませんか!