333ノテッペンカラトビウツレ

 奇跡は 誰にでも 一度おきる だが おきたことには 誰も気がつかない

消費と可愛げ

2009-02-22 02:47:51 | SP(Standard Program)
●思い返せば先週の土曜も少し働き、日曜も少し働き、今日は朝から夜まで働き…久々に休日がやってくるんですねぇ。寝て終わりそうな気もしますが。

●前にこのブログで紹介したイーストウッドの新作『チェンジリング』の公開が始まりました。予想した通り「アンジェリーナ・ジョリーが」という宣伝になってますが、純度100%のイーストウッド映画になっておりますので是非、ご覧ください。

●例えばここに同じクッキーの入ったふたつの箱があり、パッケージのデザインと価格がそれぞれ違うとします。箱Aが1000円で、箱Bが500円です。繰り返しますが中身が同じです。どう考えてもBの方が売れそうですが、しかしAの方が売り上げがいい場合があります。これがブランドです。これぞ記号の消費です。中身ではなく、記号の差異を消費する。これは現代では当たり前のことになっています。同じネックレスでもスカートでも有名ブランドだと高くても売れます。

●では次に、ここにクッキーとラーメンと洗濯用洗剤があるとします。当然ですが、中身は違います。しかし、これらはすべて同じ箱に入っています。これは一体、どういうことなのでしょうか?先ほどが「記号の差異の消費」であるならば、この事態は「記号の○○」と名付けるべきでしょうか?

●最近、スーパーやコンビニエンスストアが自社のブランド(プライベートブランド)商品の販売に力を入れているそうです。食品や日用雑貨などを低価格で販売するために、ブランドのある商品ではなく、自社のブランドで商品を作って店頭に並べるわけです。これが売り上げが良いらしく、各社、開発と販促に注力しているとか。

●とは言え、商品を手にとって眺めればわかるんですが、商品は別の会社が作っている場合が多いんですね。クッキーは菓子のメーカーが、洗剤は洗剤を作るのに長けた会社が行って納品しているわけです。しかし、売られる時はクッキーもシャンプーもブランドは同じ。さらにいうと店の棚の面積は限られていますから、プライベートブランドの拡大は他社ブランドの商品の減少を意味します。

●そこでもう一度、先ほどの問いを繰り返します。プライベートブランドの拡大は我々の消費にとって本当に良いことなのでしょうか?ただ安くモノが買えることだけがこの不況下では最優先事項なのでしょうか?消費の快楽が費やす額の大きさに比例すると思っている人はこの国にどの程度いるものなのでしょうか?ここ最近、コンビニに行く度にそのようなことをボンヤリと考えてしまいます。個人的にはああいう単一記号の無用な氾濫は好きにはなれないっすねぇ。モノ売る立場なのに可愛気がないのって最悪だと思いません?

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