写真: 紫檀
加齢に従って体のあちこちに異常が現れてくる。(異常の現れない人もいるが、羨ましい限り。) ということは医者にかかる機会が増えてくるわけだ。
年金だけで生活している場合、医療費の負担増は生活を締め付けるものの何ものでもない。 退職後も豊かな収入を得ている人がいるが、そのような人にはそれ相当の税負担が相応しいと考える。
厚生労働省は高齢者をターゲットに医療費負担増の試案を出しているが、医療団体の猛反発を受けているようだ。 年金低所得のみでは医療費負担が大変なので、病院にも来なくなるというのだ。 そうすると、国民の健康維持に支障が出てくる。医師の収入も減ってくる。 悪循環を生みだすことになる。
これらがどうして小泉首相のいう改革になるのだ。 老人いじめの改悪そのものでしかない。 ますます住み難くなる世の中だ。 社会保険庁の無駄遣いが資金源を喪失し、若者達に将来の年金受給の不安感を与え、厚生年金の加入を拒ませ、その結果が老人の医療費負担増をもたらすことになるのではないのか。
金持ちが国会議員になっても、それは現実問題として庶民の代表にはなり得ないのだ。 真の苦しみを身をもって経験していないから心から出た政策ではなく、口から出た政策にしかなり得ないのだ。