Dr. 讃井の集中治療のススメ

集中治療+αの話題をつれづれに

透析クワッドルーメンカテーテル

2008-11-01 16:46:20 | 集中治療
メーリングリスと同じ内容でごめんなさい。月も改まってとりあえず一発更新しなければ、と思い載せておきます。

透析カテーテルで、脱血、送血ラインにもう一つinfusion用のラインがついた透析用トリプルルーメンがありますが、さらにもう一つinfusion用のラインが増えたクワッドルーメン、すなわち透析の脱血、送血ラインにダブルのinfusionラインがついたカテーテルを見たことがある方いらっしゃっいますか。

メーカーいくつかにうかがってみたのですが、作っていないし作る気もないと言われてしまいました。

重症で透析も必要と言った場合、通常のマルチルーメンのCVカテと透析カテの2本を刺入しなければならないので、いろいろなリスクを考えると多少太くなってもこのような透析クワッドルーメンカテがあればと、常々思ってきました。

その昔は、スワンガンツ誘導のためのイントロデューサーもシングルルーメンタイプしかなく、カテコラミンなどのinfusionのために別にCVマルチルーメンカテを刺入していました。現在ではイントロデューサーも側孔の開いたマルチルーメンタイプがあるので当センターの心臓手術ではそれを多用し、ルーチーンではいわゆる“2本刺し”をしなくなりました。同じ発想で透析カテもinfusionラインが増えれば“2本刺し”しなくてもいいのに、という考えです。

メーカーは、「それは作っても売れません」というのですが、「そーかなー、売れると思うけど」と思うのは私だけ?

ms

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