Dr. 讃井の集中治療のススメ

集中治療+αの話題をつれづれに

なぜ臨床医は自分のやり方を変えられないか

2011-06-27 13:39:24 | 集中治療
とある北米在住日本人心臓麻酔科医との会話から考えたこと。

彼の病院では、要は、心臓手術において、麻酔科の術中水分管理がとてもドライ、かつ術後ICU管理は逆に水をガンガン入れるという管理だ、と。麻酔科は、しばしば単回投与のフェニレフリン、エフェドリンなどを投与しながら、ICU到着時の見た目だけ良くするような管理でhypovolemiaでもってくる。ICU到着後、これらの薬が切れればすぐに見る見る血圧は下がるので、とりあえず大量輸液が開始される。術後はカテコラミンをできるだ避け、輸液で対処しようとするので、どうしても水浸し(2日で水分バランスが10L以上オーバーになることも)になる。 

私が研修したマイアミでも、心臓外科はやっぱり術中hypoの傾向、術後水をどんどん入れてむくみ、回復が遅い(POD3でもむくみがひどい)人が多かった。クスリはなし。日本のとある病院では、術中から翌朝までヒタヒタに入れてクスリはなし。翌日(POD1)夜から積極的に引く。そのうえ、必要ないと判断すると人工呼吸、IABP、PCPS、輸液、クスリ、ドレーン、なんでもかんでも積極的に抜去するので、POD2の朝の時点で通常患者は末梢点滴のへパロックだけになっている。一方、日本のとある病院では術中hypoの傾向、術後もhypoの管理でクスリがわんさかついている。きわめて慎重な術後管理(日本の多くの心外はこんな感じ?)。

それぞれの言い分があり、好みがある。世界中の麻酔科医、心臓外科医、集中治療医が自分のやってきたやり方を信じていてそのやり方を変えようとしない。

8割の症例に対しては、「自分のやってきたやり方」で問題ないと思う。なぜなら8割の症例は患者の予備能が我々の多少のぶれ、ヘマをカバーするから(例えば、同じ患者、データを見て、あるドクターは血管内容量は適正と言い、別なある人はhypoと言い、また別なある人はもう十分過ぎるという)。なんとなくうまくいく。結果としていつまでもみんなレジデントの頃に習った管理を変えようとしない。

が、残りの2割はいつもと違った発想を持ってやれば、もう少しうまくいく困難な症例。発想の柔軟性、複数の師匠から習った、複数の施設を経験したかどうかの経験値、臨床のセンスの問題が大きい。しかし、このような困難症例でさえも、いままで自分が慣れ親しんできた同じ態度でやっても、回復が遅くなり余分にICUにいなければならないが、それでも回復することがほとんど。本当に(因果関係の明らかな)被害を被る患者はほんのわずか。

術中、術後の輸液管理に関して詳細なプロトコールを組んで臨床研究をおこなえば、死亡率の差は出せないと思いますが、ICU滞在、NIV必要度、などに差がでる研究ができるのではないか(巷にもあります。たとえばかの有名なFACCTとか N Engl J Med 2006;354:2564-75)。

研究結果が出たら臨床医は態度を変えるか。

おそらくすぐには変えられない。自分の実体験で感じられない差は、よっぽど新しもの好きでない限り、たとえ研究結果がでようと見ないようにしてしまう、難癖をつけて(死亡率に差がないだろう、とかなんとか研究を批判して)無視してしまう人間の性がある。同様な研究結果が蓄積されて10年ぐらいして世界中がそのような動きになって始めて重い腰を上げることになる。しかし、ここにきてさえ、実際にやり方を見たわけではないペーパーの上の話なので、またどうしてもズレが生じる。個人の育った背景、バイアスが入る。伝言ゲームなんです、結局(ちなみに、このズレを埋める最良の方法は、見学 [研修はもっと良い] なんですよね、いつの時代でも)。

だからさらに我々は自分のやり方を変えない。三つ子の魂百まで。

逆に言えば、レジデントの頃までに刷り込む必要がある。北米の多くの医師は、臨床のほとんどの場面で、EBMを理解し、傾倒し、マジメにapplyしているから、最終的に結論を得て目の前の患者にそれを適応しているのではなく、考えて議論する面倒な「過程」は省略して「結果」だけ知っていて適用しているだけである。やっぱり「習慣でそうやってきた」からやっているだけである。

というわけで、習慣化してしまうことが大切、というお話。つきなみだなー。

心臓手術、非心臓手術の周術期リスク減少手段に関する国際アンケート調査

2011-06-24 11:25:47 | 循環
すでにtwitterでつぶやいてしまいましたが( http://twitter.com/#!/msanui )、イタリア発の国際アンケート調査のご協力のお願いです。

オーストラリアの林先生の友人でイタリア(ミラノ)の売り出し中の心臓麻酔科医Giovanni Landoniが中心となって発行しているHER proceeding( http://www.hsrproceedings.org/index.phpl )という心臓麻酔・集中治療の学術誌(Intensive Careのsection editorはGattinoniのようです。ちなみにhSRとはHospedale San Raffaele(San Raffaele Hospital)の略)からの依頼です。

現在話題になっている心臓手術、非心臓手術の16個の周術期リスク減少手段(スタチン、硬膜外などなど)に関してどう思うか、という至極単純なものです。

以下コツ。これさえ守れば2分47秒(計測しました。n=1)。

マジメに質問文を読んでしまうと逆に I agreeと答えるべきか I disagreeと答えるべきか、迷ってしまい答えられなくなってしまうのが難点。しかし、最初の14問は

Do you agree with the life saving effects of these drugs/techniques/strategies?

と尋ねられている、つまり、そのリスク減少手段が効くと信じるか? と聞かれていると考え、最後の2問は

Do you agree with the life threatening effects of these drugs/techniques/strategies?

と尋ねられている、つまり、その治療法(アプロチニン、メトプロロール)が危険かどうか? と問われている、と考えると簡単に答えられます。

参照文献のpdfのリンクが張ってあって、知りたい人にはお得があります。回答にconflict of interestを選択させるところはさすがですね。


以下、実際に送られてきたメール。

Dear Colleague,

An internet based international consensus conference identified only 16 drugs and non-surgical techniques/strategies that might reduce perioperative mortality. Please could you just take one minute to click on the following link to cast your vote and agree or not with the 16 topics and with the 16 related
sentences?

http://www.hsrproceedings.org/consensus/index.php?pag=vote_after_consensus

We expect 1000 votes from 70 countries.

Please also take a look at the following link for the programme:

http://www.hsrproceedings.org/consensus

Endorsed by

Italian Ministry of Health
Outcome Research Consortium
SICCH Italian Society of Cardiac Surgery
Polish Society of Cardiac and Thoracic Surgeons
Association of Hungarian Anesthesiologist
ANARCHIVE Analgesia Anesthesia Intensive Care for Vascular Surgery
Hungarian Society of Anaesthesiologists (Cardiovascular Section)
Club ARENA Scientific Society
METCARDIO
AISACE

Thanking you in advance for your kind collaboration, we look forward to receiving your votes.

Giovanni Landoni, MD

肺動脈カテーテルは不滅です(1)

2011-06-20 07:24:38 | 循環
 好評発売中の雑誌Intensivist4月号の中のコラム「肺動脈カテーテル(PAC)必要説:やはり肺動脈カテーテルは集中治療に必要である」の「冒頭の意地悪な質問」に対する答えを知りたい、とおっしゃる方がたくさんいらっしゃるので、簡単にお答えします。異論・反論あるかたはまたコメントいただければさいわいです(論の展開上、問題の順番を少し変えました)。
 学習のための文献として恐らく最も参考になるのは、
1) Pulmonary Artery Catheter Education Project (PACEP) http://www.pacep.org/pages/start/ref.html?xin=sccm

血行動態モニタリングおよび管理の基本に関して非常に丁寧に解説してくれています。英語解説もわかりやすいですし(キャプションつき!!)、リスニングの練習のためにも是非どうぞ(ただし登録が必要です)。
 その他、おなじみの
2) UpToDateのPulmonary artery catheterization: Interpretation of tracings

3) 麻酔科の教科書Miller‘s Anesthesia(図がきれいで各種の波形の解説がわかりやすい)

4) MarinoのICU book

などでこと足りるでしょう。
 原稿の中でも述べましたが、肺動脈カテーテルは絶滅危惧種に指定されています。しかし、病態によって、あるいはPiCCOなどの他の血行動態モニタリングモニタリングが使用できないときあるいは信頼度が劣るときには、活躍する場が残されていると信じたい。そのためには正確な使い方を知る必要がありそうです。
 考えようによっては、心拍出量ばかりでなく、SvO2で酸素需給バランスもわかり、ペーシングもできる(待望のSvO2持続測定機能つきのペーシングサーモも上梓されるようです。その良さがわかるドクターが少なからずいるということですね)。こんな高度なあわせワザはなかなか他のモニターにはできません。
 というわけで正しい使用法を学びましょう。

Q1: 肺動脈楔入圧(PAOP)を測定する際に、呼吸サイクルのどのタイミングで測定すべきか? 吸気時か呼気時か? その開始期か終末期か? なぜそのタイミングで測定すべきなのか?

 呼吸サイクルの中の測定タイミングは、呼気終末と決まっています。これは呼吸による胸腔内圧の変化の影響を最も受けにくい時点であると考えられるからです。通常の自然呼吸では吸気につづいて呼気が起こりますが、その後次の吸気が始まるまで何もしていない時間があるはずです(自分で自分の呼吸を感じてみればわかりますよね)。この時期すなわち呼気終末で、最も胸腔内圧が基準点、すなわち自然呼吸(通常のサポートのない自発呼吸)ではゼロ(大気圧)に近づく時点ということが出来ます。
 自然呼吸の場合には吸気時に胸腔内圧がより陰圧になりますので、PAOP波形トレースは低下します。呼気には上昇します。したがって自然呼吸の場合、呼気終末はPAOP波形トレースが低下し始める直前の時点を同定すればよい、ということになります。
 逆に機械(陽圧)換気の場合には吸気時に胸腔内圧がより陽圧になるので、PAOP波形トレースは上がります。呼気には低下します。したがって、呼気終末はPAOP波形トレースが上昇し始める直前の時点ということになります。

Q2: ベッドサイドでPAOPのa波、c波、v波、x谷、y谷を同定できるか、また、生理的、病的になぜそのような波形を生じるか説明できるか?

a波:心室拡張末期の心房収縮によって作られる陽性の波(atrialのa)
c波:収縮期開始時の僧帽弁の閉鎖によって作られる小さい陽性の波(closureのc)
v波:心室収縮期に肺静脈から心房への血液の流入によってできる陽性のノッチ(vetrivcleのv)
x谷:a波、c波につづく下行脚。心房の弛緩に一致する
y谷:v波につづく圧の低下。僧帽弁の開放にともなって心室への急速流入によってできる

はご存知と思います。

PAOP波形の特徴、時相、病的意義をいくつか箇条書きにしますと、
・平均のPAOPは平均肺動脈圧より低い。高いときは何らかの異常。
・基本的にはCVP波形と同一
・ただし、CVP波形は時相がPAOPよりも早い。すなわち、CVPのa波はEKG上のP波の比較的すぐ後(PとQRSの間)に出現するが、PAOPのa波はQRSの終わりぐらいに出現する。これはPAOPは左房圧の反映でそれだけ距離があるので遅れるからである
・通常の洞調律ではa波が最も顕著。

a波が消失する場合
・心房細動
・房室結節リズム
・心室ペーシング、心室リズム(これらは正確に言うとa波が消失するわけではなく、正常な時相に出現しなくなるという意味ですね)

巨大a波
・僧帽弁狭窄
・心室コンプライアンス低下
・III度房室ブロック、房室解離(は、タイミングがずれて心房収縮が僧帽弁が閉鎖された状態で起こるために生じます)

巨大v波
・僧帽弁閉鎖不全
・急性心筋虚血

などはいずれも有名ですね。

Q3: PAOPを測定する際に、心周期のどのタイミングで測定すべきか?
 PAOPを測定することで最終的に推測したいのは左室拡張末期圧(LVEDP)ですよね。本当は、左室拡張末期容量(LVEDV)を知りたいのだが肺動脈カテーテルでは知ることができない。圧と容量とのある程度あるであろう相関関係を利用し、LVEDPを推測し、LVEDVを推測したいというわけです。ここにPAOPの大きな限界の一つがあるわけですが、それは後ほど。
 では、左室拡張末期はいつかというと心房の収縮後、僧帽弁の閉鎖の直前(正確にはzポイント:a波とc波の間。左室圧の立ち上がりの傾きが変わる点でEKGのQ波の50msec後、R波あたり)ということになります。しかしPAOP波形から推定するときには慣習的に、a波の平均値をLVEDPを推定するためのPAOP値として代表させています。ただし、a波が消失していたり巨大な場合には、左室拡張末期圧を最も良く反映するポイントとしてQRS波の終了時を代用し、測定ポイントとします。
 多くのベッドサイドモニターは、正確なPAOP測定が行えるように専用画面が存在します。それを利用しましょう。しかし、多くの場合、モニター画面に自動表示されるPAOP平均値とあんまり変わりなかったりする(1~2mmHgしか違わない)のも事実です。

続きは次回に。

月イチ簡単アンケート第4回せん妄 はじまりました

2011-06-12 14:55:42 | 中枢神経
今月の簡単アンケートはせん妄についてです。

せん妄ってICUでよく出会う病態だけど、他の施設ではどんな感じだろう?っていう素朴な疑問をもとに作りました。

せん妄のスクリーニングってみんなしてる?
どんなスケールつかってる?
よく使ってる薬は何?

程度の簡単な質問です。

もちろん、ドクターばかりでなくナースの方でも臨床工学士の方でも構いませんし、普段ICUにいらっしゃらない非専門医の方も是非お気軽にご参加ください。

ICUを専門としない後期研修医クラスでも3分以内くらいで回答できる簡単なアンケートです(計測しました)。

http://www.surveymonkey.com/s/7DK76VB

以下、ご参考までに実際の問題の一部抜粋です。

4. ベッドサイド(あるいはすぐに参照できるところ)にせん妄評価用のシートがおいてありますか?
はい
いいえ

5. せん妄の評価スケールで知っているものはどれですか?(複数回答)
・CAM-ICU
・Delirium Rating Scale (DRS)
・Intensive Care Delirium Checklist for Screening (ICDSC)
・NEECHAM
・その他(自由記載)

7. せん妄に対する治療として、以下の薬剤の使用頻度はどれくらいですか?
・ハロペリドール(セレネース®)
・デクスメデトミジン(プレセデックス®)
・ミダゾラム(ドルミカム®)
・プロポフォール(ディプリバン®)
・リスペリドン(リスパダール®)
・その他(自由記載)
a. 第一選択として使用する
b. よく使用する
c. ほとんど使用しない
d. 全く使用しない

8. せん妄の予防のためにあなたの施設で行っていることはありますか?(複数回答)
特にない
・ベッドサイドで音楽を流す
・ICU外への散歩
・カレンダーや時計を各ベッドサイドにおく
・日時を毎日患者さんに伝える
・夜間はアラームの音量を下げる
・せん妄に関連のある薬剤(ベンゾジアゼピンなど)の使用を避ける
・その他(自由記載)


ね、簡単ですよね。よろしくお願いいたします。

M&Mを始めよう(1)はじめに

2011-06-05 12:03:50 | M&M
せっかくJSEPTICホームページもリニュードしたことだし、ブログは継続して発信することが大切だし[1]、何かネタはないかな、と探しました。何か自分は皆様に有用な情報として発信できるネタを持っているかしら、と見回したら、意外に見つけるのは簡単でした(要は持ちネタが少ない、ということです)。院内外で、継続的に合併症・死亡(morbidity & mortality: M&M)カンファレンスを開催して今年で5年目になるので、これをテーマにしようと思いました。

予定している内容はM&Mの
・定義、歴史、方法、症例検討会との違い、分類、などの総論
・症例を通してそのやり方を学ぶ
・問題点、成功のためのキーワード
を予定しています。

想定した読者は
・単純に急性期医療、とくに重症患者診療に関して症例を通して勉強したい
・単純に他人の失敗、事象を見てそれを生かしたい
・医療安全・質が問われる昨今、 M&Mがどのようなモノか知りたい
・実際にM&Mを開催したいが、どのようにやったらよいかわからない
・院内でM&Mを開催したが頓挫した。復活したいができないでいる
方でしょうか。

この連載の一番の目的は、日本の医療界にも
 “失敗を認めそれを公開、共有し、そこから冷静に学び質の改善に結びつける文化を育てたい”
 “M&Mによって医療者、病院システムとして一種の生涯学習が可能である”
ということを伝えたい、ということになるでしょう。

1999年に、“To err is human”(医療は過誤という呪縛からは決して逃れることができない)という、驚愕の事実が確かなデータを持って公表されたました[2]。「入院させること自体が患者に新たな害を与え、退院後の生活の質を落とすばかりでなく死亡のリスクにさえ満ちている」、「病院ほど患者にとって危険な場所はない」などの耳の痛いコトバが喧伝されました。確かに、この事実は表向きは驚愕の事実に違いないのですが、多くの医療者は、「もしかしたらその通り病院は危険な場所であり、住み心地のよいところではない」と内心気づいていたが、その事実に真剣に目を向けずにいただけなのかもしれません。

このような背景から医療の安全と質に対する意識が高まりました。そのような思想に無垢(マジメ)な日本人も当然感化され、本家(米国)を凌駕する勢いで、全国の病院に雨後のタケノコのごとく医療安全委員会が設立されたました(余談ですが、日本の病院では、診療報酬の改訂があると雨後のタケノコのごとく◯◯部やXXチームができるのは日常茶飯事。お役所のチカラ、カネのチカラは大きいのです)。いずれにしても、実は病院は患者が害を被るリスクで充満しており、改善の余地が大きい。医療の安全と質を追求する社会的要請からは最早逃れられない。これらは疑う必要のない命題なのでしょう。

と、ここまで読んだ方は、ここで言うM&Mって医療安全の話なんだ、と思うかもしれません。いいえ、違います。実際、使い方によってM&Mが医療安全の向上に寄与するところも大ですが、このブログではむしろ医療者個人の知識、資質として改善できる点に比重が多く配分されることになるでしょう(詳細は後ほど)。ですから、“単純に急性期医療、とくに重症患者診療に関して症例を通して勉強したい”方や、“単純に他人の失敗、事象を見てそれを生かしたい” 方、大歓迎です。

最初に三つお断りです。第一に、本ブログに登場する症例は実際の症例がヒントになっていますが、内容は大きく変更してあり、個人情報が特定できないようにしてあります。第二に、このブログ内の情報の転載、転用は自由ですが、当方は一切責任を負いません。第三に、いままで私と一緒に院内、院外で開催したM&Mに協力してくれた多くの関係者のみなさま、とくに症例呈示や考察に関して寝る間を惜しんで手伝ってくれた心熱い若きドクターたちに、この場を借りて感謝申し上げます。

なんかこんなこと書くと、連載終了した気になってしまいますねー。先が思いやられますが、次回はM&Mの定義や歴史について整理したいと思います。

文献:
1. http://blog.goo.ne.jp/druchino
2. Kohn KT,et al, eds. To Err is Human: Building a Safer Health System. Washington, DC: Committee on Quality of Health Care in America, Institute of Medicine, National Academy Press; 1999.