Dr. 讃井の集中治療のススメ

集中治療+αの話題をつれづれに

JSEPTIC 第2回カンファレンス ハンドアウト

2008-11-26 06:55:17 | 集中治療
JSEPTIC 第2回カンファレンスに参加予定の皆様

はじめにお断りです。今回のJSEPTIC 第2回カンファレンスも、北海道から沖縄までと日本全国から参加者希望者がいます。
前回の反省点として、ハンドアウトの不備がございましたので、できるだけ皆様になにかtake home messageを伝えたいと思っています。
今回は、事前ハンドアウトにアクセスしていただき、プリントアウトして持参していただければ幸いです。

12月6日に開催されるJSEPTIC 第2回カンファレンスのハンドアウトと事前情報です。
http://www.mariannaeccm.jp/examination/up_files/492c69dc27dc7_preliminary_handout.pdf

パスワードは jseptic

当日、下記のハンドアウトをお渡しいたします。
Dr. LeforのSICUラウンド
日本人の陥りやすい英語文法や表現
正しいH&Pの表現

米国式ジャーナルクラブ
当日使用するLancet の論文も上記事前情報にてアクセスできます。
Beginner 編
Advance 編
当日までにどちらに参加されるか決めてきてください。配布用のハンドアウトが異なります。
神戸大学からアシスタントとして、筒先生が来られて実際のジャーナルクラブのデモもしてくれます。

模擬 ICUラウンドCSICU編
当日資料を配布いたします。

松浦先生のM&M
上記のURLにて配布資料が入手できます。

それでは皆様の当日のご出席をお待ちいたしております。
藤谷茂樹
聖マリアンナ医科大学 救急医学講座

Intensivist編集作業に追われています

2008-11-20 13:26:10 | 集中治療
雑誌Intensivist創刊号編集作業に追われています。

創刊号はARDSや呼吸に関する“濃い”内容になります。今までまとまって解説してくれるものがなかった、深く勉強してみたいけど良い本がなかったという先生方のために、この一冊でARDSの歴史や病態から、世界の標準的な治療やcontroversial(議論の多い未確定な)な治療に至るまで、深く突っ込んで知ることができる素晴らしい特集になります。自信を持って送りだすことができます。

特集ばかりでなく、連載もの、例えば呼吸生理学講座、M&Mの内容もほんとに“濃い”んです。私や藤谷先生が読んで唸らされるものばかりで、妥協せず執筆者を一流の先生方にお願いした甲斐がありました。

値段は4600円と確かに割高な感じがしますが、手に取ってその厚みを見て下さい。中を見てその内容の濃さを見て下さい。年間で考えれば4600円 X 4冊=18400円で、たとえば姉妹雑誌LiSAの2200円 X 12冊=26400円に比べ割安です(比較してごめんなさい。自社製品ということで許してください)。

ちなみに、メディカルサイエンスインターナショナルのホームページ(http://www.medsi.co.jp/)にも創刊号のことが予告されています。

讃井將満


JSEPTIC 第2回総会のご案内 (11月13日に更新しました。)

2008-11-13 16:11:17 | 集中治療
JSEPTIC 第2回総会のご案内 (11月13日に更新しました。)

集中治療に関心のある皆様
今回、JSEPTIC第2回のセミナーを開催させていただくことになりました。集中治療学に興味を持っている方から、現在研修中の方を対象にしています。講師陣は、ほとんどが米国での集中治療のトレーニングを受けています。標準的な治療や戦略について勉強されたい方にとりましては、絶好の機会なので奮ってご出席下さい。今回は小グループに分かれてできるだけ参加型セッションにするように工夫をこらしました。できるだけアットホームな雰囲気で皆様が楽しみながら勉強できるように致します。
奮ってご参加ください。

日時:12月6日 (土曜日)  13:00-17:30
場所:川崎市立多摩病院 講堂 (会場地図;裏面)
参加費:2,500円 
申し込み方法:参加自由

プログラム予定表
時刻 タイトル 担当者 担当者
13:00 開会の辞 藤谷茂樹 聖マリアンナ医科大学 救急医学

13:05-13:20 PICU立ち上げと展望(簡単なプログラム内容も含めて) 植田育也 静岡県立こども病院 小児集中治療科

13:20-14:20 Dr. LeforのSICUラウンド Dr. Lefor 自治医科大学

14:35-14:45 感染症に関する情報提供 株式会社  学術担当

ここからグループに別れ、下記のセッションを受講してもらう。
1セッション45分で(時間厳守で)
15:00-15:45
15:50-16:35
16:40-17:25

1.米国式ジャーナルクラブ 序論 治療編2 平岡栄治       神戸大学 総合診療部

2.模擬 ICUラウンドCSICU編 讃井將満
自治医大さいたま医療センター麻酔科・集中治療部 

3.M&M 1:TBA 松浦謙二   沖縄県立中部病院 外科                    
17:30 閉会の辞 讃井 將満    自治医大さいたま医療センター 
 

※ 「第3回JSEPTIC」開催は、20年 3月 未定 日(土曜)を予定(暫定)しております。会場は都内を予定ています。詳細師決まり次第は、JSEPTICメーリングリスト,ブログhttp://blog.goo.ne.jp/jseptic/ に載せますので、その時に申し込みをお願いいたします。尚、メーリングリスト参加希望の方は、参加希望、所属、専門科を記載し、東京大学医学部救急部集中治療部 山口大介先生宛にe-mailを下さい。 yamaguchid-icu@h.u-tokyo.ac.jp

共催:日本集中治療教育研究会

ARDS座談会

2008-11-08 18:11:00 | 集中治療
本日skypeインターネット電話を利用して、ミズーリの大庭祐二先生、ユタの田中竜馬先生、ご存知聖マリの藤谷先生とARDSに関する座談会を行いました。その模様は雑誌Intensivist創刊号(1月号)か第2号(4月号)に掲載されると思います。

世界標準のARDS診療が実際ににどのように行われているか、通常の総説では現れにくい、“知りたい部分をもうちょっと具体的に知ることのできる内容”になったのではないかと思います。指導医がいなくてお困りの先生がた、指導医が怪しくてお困りの先生がたに、とてもよいメッセージを発することができたのではないでしょうか。

私の耳に残ったことばは、“多臓器不全の中の一臓器不全としてのARDS”、“原因疾患の軽快なくしてARDSの改善はない”、など、至極当たり前のことばでした。しかし、これらが、ばりばりの現役米国集中治療・呼吸器内科専門医である大庭先生や田中先生から発せられると、重みが違うというか、これぞエキスパートオピニオンという感じがしてしまうんですよね。

乞うご期待です。

讃井將満

透析クワッドルーメンカテーテル

2008-11-01 16:46:20 | 集中治療
メーリングリスと同じ内容でごめんなさい。月も改まってとりあえず一発更新しなければ、と思い載せておきます。

透析カテーテルで、脱血、送血ラインにもう一つinfusion用のラインがついた透析用トリプルルーメンがありますが、さらにもう一つinfusion用のラインが増えたクワッドルーメン、すなわち透析の脱血、送血ラインにダブルのinfusionラインがついたカテーテルを見たことがある方いらっしゃっいますか。

メーカーいくつかにうかがってみたのですが、作っていないし作る気もないと言われてしまいました。

重症で透析も必要と言った場合、通常のマルチルーメンのCVカテと透析カテの2本を刺入しなければならないので、いろいろなリスクを考えると多少太くなってもこのような透析クワッドルーメンカテがあればと、常々思ってきました。

その昔は、スワンガンツ誘導のためのイントロデューサーもシングルルーメンタイプしかなく、カテコラミンなどのinfusionのために別にCVマルチルーメンカテを刺入していました。現在ではイントロデューサーも側孔の開いたマルチルーメンタイプがあるので当センターの心臓手術ではそれを多用し、ルーチーンではいわゆる“2本刺し”をしなくなりました。同じ発想で透析カテもinfusionラインが増えれば“2本刺し”しなくてもいいのに、という考えです。

メーカーは、「それは作っても売れません」というのですが、「そーかなー、売れると思うけど」と思うのは私だけ?

ms