Dr. 讃井の集中治療のススメ

集中治療+αの話題をつれづれに

JSEPTICセミナー:モニター

2011-05-29 18:50:07 | 集中治療
雨の中、多数の方においでいただきありがとうございました。

テーマはモニター。

橋本悟先生(京都府立医科大学 集中治療部)のモニターの歴史、モニターシステム構築のお話。なかでもモニターをじっと見続ける看護師を配置したらインシデントが減った、というお話をされていて、ああそういえばモニター監視専門の人員がアメリカにはいたっけ、と思い出しました。鵜川貞二先生(日本光電工業 生体情報技術センタ バイタルセンサ部)はパルスオキシメーターの原理、歴史について語られ、パルスオキシメーターを発見するヒントになった「ある人にとってはノイズでも別な人にとってはシグナルになることがある」というお言葉に感銘をうけました。岩瀬良範先生(埼玉医科大学大学病院麻酔科)は、カプのグラフィーが何を表しているのか、なぜそういう波形になるのか、呼吸ばかりでなく循環のモニターでもあることなど、参加された方々は理解が深まったのではないでしょうか。武居哲洋先生(横浜市立みなと赤十字病院 集中治療部)のCVPのお話も、CVPの限界、とくに圧を容量で見ることの限界、静的なモニターとしての限界、右心系から最も知りたい左心系の情報を得ることの限界など、みなさま理解が深まったのではないでしょうか。田上先生のPiCCOのお話も素晴らしかったですね。お若いのにきわめて優秀な臨床研究家でいらっしゃる。舌を巻きました。

最後のプロ・コンパネルディスカッション。始めての試みで、ほぼぶっつけ本番で、司会の橋本悟先生、演者の方々、みなさまの熱い議論、楽しかったです。参加者の満足度も大きかったようです。

今回始めてクリッカー(http://www.t-lenon.com/)を使い質問に答えてもらう形で会場のみなさまにも参加していただきました。今後も続けていきたいと思います。

最後になりましたが運営をしてくださったコンパスのみなさま(http://www.compass-tokyo.jp/index.html)、いつもながらありがとうございました。

JSEPTIC気軽なツキイチアンケート:隣は何をする人ぞ 第3弾

2011-05-17 15:04:51 | 集中治療
簡単アンケート第3弾は、敗血症の(初期)診療についてです。

敗血症性ショックの診療ガイドラインであるSurviving Sepsis Caompaign Guideline (SSCG)に関して皆さんはどのように考え、どのように実践されていますか?
・SSCGの実践により予後の改善が報告されており、遵守すべき
・それぞれの項目をサポートする根拠が乏しく、あくまで参考程度
など、いろいろな考えがあるかと思います。

じゃあ、実際にどんな診療を他の人が行っているか、興味ありますよね。
そんな方は、下のURL

http://www.surveymonkey.com/s/HYP5MBC

でアンケートにお答えください。