よもやまカンボジア

カンボジアの日本語学校で起こった不思議な出来事を…。

そろそろ・・・

2006-10-28 19:20:11 | Weblog
プノンペンは祭りの季節である。1年に1回開かれる水祭りはカンボジア最大の祭りだ。この日の人出は本当に尋常じゃない。最近は水祭りのテレビCMも流れ始め、あの異常にごみごみした映像を見ると去年、一昨年の祭りが思い出される。祭り自体よりも、よくもまあ人が出てきたものだと、その人の多さにびっくりした。しかも、秩序などない無法地帯カンボジア。おそるべしである。噂によると外務省の安全情報も、水祭り期間のプノンペンには注意せよとあるらしい。まあ、とうのプノンペン人といえば、一部の人々は海外やら地方やらに出かけるが、一般人にはただの休日。祭りの様子もテレビで見るだけにとどめ、この期間は人が多いのでソトに出歩かないらしい。私もうまれてから30年東京に住んでいるが、たしかに、浅草の三社祭の当日にあの近辺にいたことはない。そんなものである。学生にリサーチがてら聞いてまわっているが、やはり、特に予定がなく自宅にいるという人が大半だ(田舎の子は帰省する人も多い)。

通常、大型連休はカンボジアを離れ、海外に行くことが多いが、今回はプノンペン残留。本当は香港に行きたかったが、洋服がないことに気づき愕然とする。タイやらベトナムに行くなら気にしないが、香港となればやはりそれなりの服が必要である(見てくれも、季節的にも!)。カンボジアではOKな服でも、さすがに街に出るとなると・・・まったく服がないことに気づく。ああ、おそろしのカンボジア人的生活!ヨーロッパなども行きたいのはやまやまだが、お金もないし、本当に今のカンボジアにある服だけでは、ちょっと寒いところや、こじゃれたところには行けない。ということで、すっかりプノンペン人のようになってしまった私には、たまには家にこもる日々もいいであろう。本と雑誌に漫画、DVD、音楽、そして食べ物があれば、うちにこもる生活もなかなか悪くない。今日はさっそく日本からの雑誌と、ふだんは読まないような分厚い文庫本もを確保。漫画本と映画が大量に入っているハードディスクもあるので、コンピューターにつなげれば完璧である。あとは、明日あたりスーパーに行って、おいしい食べ物を調達してこなくては。怠惰な連休の幕開けである。とりあえず1日目の今日はホテルのアフタヌーンビュッフェに行ってきて満足満足。

むかつく!…不死身の蟻たち

2006-10-28 19:18:05 | Weblog
ここのところいたるとこに蟻がいてむかついている。こっちに来てからかなりの蟻に遭遇し、噛まれたり、自分の肌の上を歩かれているので、少々のことでは気にならないのだが、問題はキッチンである。どうやらこの家のキッチンは蟻の行列の通り道になっているらしく、引っ越してきた当初から蟻がすごかった。お手伝いさんも、掃除をしまくって、殺虫剤もまきまくっているのに、それでも蟻が消えることはない。蟻は水に弱いはずだが、カンボジアのありはバスルームもトイレも、キッチンの水道近くも平気で歩き回っている。甘いものでなくとも、料理を数分置いておくだけで、蟻がたかる。まだ封を切っていないポテトチップスやインスタントラーメン、スパゲティ(乾麺!)、袋に入ったパンにまで蟻が侵入してくるので、途方にくれる。最近の悩みは、最後のとりでであったはずの冷蔵庫の中までも大量の蟻がいること。日本なら滅多にしない冷蔵庫掃除も、お手伝いさんがほぼ毎日せっせとしているにもかかわず、冷凍庫の中までも元気に歩いている蟻たち。一体は彼らはどこからやっているのか?どうやって冷蔵庫に侵入しているのか?まあ、それだけこっちの冷蔵庫が密閉されていないということだろうが、じゃあ、私たちはどこに食べ物を保管すればいいのであろうか?ああ、それにしてもむかつく蟻たち!今キーボードを打っている私の腕に一匹、そして、コンピューターの画面上にも一匹発見。ああ!むかつく!!!

懐かしい絵本を発見

2006-10-28 19:17:13 | Weblog
先日(この原稿を書いたのはかなり前だが、ネットの調子が悪く更新できなかったのでだいぶたつ)、機会があり、プノンペンのスラムへ行った。日本のNGO団体が移動図書館をやっているのを見学したのが、そこでとても懐かしい絵本を見た。そこはスラムといっても、かなり発達したコミュニティになっていて、家々もかなりきれいだった。私が住んでいるところはプノンペンの中心から離れているので、うちの裏の家などと大差はないほどにきれいであった。しかし、彼らがそこに不法占拠しているのもまた事実であり、カンボジアでの貧困層にあることには変わりがない。日本人にとっては信じられないだろうが、スラムの子どもたちは生まれてから一度も本というものを見たことがない子も多いのだそうだ。それでも最近はだいぶ環境もよくなってきたようで、そこのスラムではかなりの子ども80%が学校へ通っているといっていた。NGO団体による移動図書館は本とともに、図書館員の読み聞かせのお兄さんがやってくる。子どもたちは誰もが真剣に読み聞かせを聞き、本をじっくり見ていた。カンボジアの本はまだまだ少ないので、日本の絵本も多くあり、そこにクメール語訳がついていた。私がちょうどその子ども達のくらいのころに読んだ懐かしい絵本がたくさんあり、それを真剣にスラムの子どもたちが読んでいた。日本人の子ども達も本離れが激しいというが、スラムの子ども達が一生懸命本を読んでいる姿を見て、本の基本的な楽しさを見たような気がする。本を読まなくても生きていることはもちろんできるが、やっぱり本がない人生より、本がある人生のほうが数倍楽しいではないだろうか。カンボジアの人々がいつか読書の楽しさを知る日が来ますように!