よもやまカンボジア

カンボジアの日本語学校で起こった不思議な出来事を…。

緑、緑、緑、青、茶色、そしてまた緑、緑・・・

2006-04-15 19:58:21 | Weblog
カンボジアは仏教正月なので、今お正月です。今年は4月14日が元旦です。
お正月は昔の日本と同じでみんな帰省したり、旅行をしたり。最近は小金持ちの人はタイやベトナムなど海外へでかける人も多くなってきているとともに、前はすっかりしまっていた店も、最近はお正月でもあいているところも多くなってきたようです。先生はみんなでビーチのあるコンポンソムへ行ったので、そのレポートはまた後日その先生たちにお願いしましょう。

私は田舎へ逃避行。イラワジイルカという川イルカが見られる、クラチェという田舎町へいってきました。イラワジイルカはミャンマーや南ラオス一帯にもいるめずらしい川イルカ。カンボジアのメコン川にも前には1000頭ほど、かなりの数がいたらしいですが、内戦やいろいろな事情が重なり、絶滅寸前。それでもNGOなどの保護によりだんだん多くなってきて、観光・環境設備もととのってきたようです。

クラチェはイルカウォッチング以外に特に観光資源もない田舎の小さな町なので、あまり人も多くなく、静かでいい町でした。どの家もわらや木でできていて、どの家もみんなあけっぱなしで、日本の昔の田舎のよう。どろぼうが多いため、鍵をいくつも持ち歩いているプノンペン生活とはすごい違い。田舎はどこでもそうだけど、人もみんないい人でした。

肝心なイルカも数は多くないけど、プシュー、プシューと水面上に姿を見せて、なかなかかわいかったです。外国人やプノンペンからやってきたカンボジア人もちょっといて、なかなか盛況。NGOなどの協力によりイルカ保護に力も入れているらしく、ちゃんと外国人料金もありました。まあ、いちおうチャリティーの意味もあるので・・・(笑)。

プノンペンからクラチェまではお正月のための道混雑もありバスで7時間ほど。途中はコンポンチャムの広大なゴムのプランテーションの中をかけぬけ、こしょう畑やさまざまな木々を見ているだけでもリフレッシュ。とにかく車窓からは緑、緑、また緑。日本から来るとプノンペンは緑が多い田舎に見えるけど、プノンペンから田舎に来ると、プノンペンが汚い喧騒の町に見えるのが不思議。田舎は何もないけど、空気もいいし、やっぱりいいなと思います。緑の木々以外に見えるものといえば、空と木とときどき現れる土程度。緑はリフレッシュになるというけれど、ずっと緑を見ているのは本当に気分がいいものだと、痛感した田舎での休日。