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(47)日本人の精神③ 3.聖徳太子 「十七条憲法」

2012年05月15日 12時45分56秒 | 歴史を紡ぐ
日本人の精神③

3.聖徳太子 「十七条憲法」

「日本の心」の形成に大きな影響を及ぼした人物の一人が、聖徳太子。

古代日本においては、政治(まつりごと)と祭事(まつりごと)は、同じ。

聖徳太子は、日本古来の「神ながらの道」を根本とし、天皇を中心とした政治を行おうとした。

そのために、重要なものが官位十二階と十七憲法。

制定した十七憲法は、日本人の考え方に大きな影響を与えてきた。


十七憲法

官僚の職務心得であり、同時に人間の踏み行う道徳基準を示すもの。

第1条・・・和を似って貴しとなし、忤(さから)うることなきを宗とせよ。
上和らき、下睦びて事を論(あげつら)ふに諧(かな)ひぬるときは、則ち事理自ら通ふ。何事か成らざらむ

『和は、貴いものである。むやみに反抗することのないようにせよ。それが、根本的態度でなければならない。』
『人々が、上も下も調和して睦まじく議論して合意したならば、おのずから道理にかない、何ごとも成し遂げられないことはない。』

・「和」の心をもってお互いに話し合えば、そこに自ずから物事の「理」が通うのだ。できないことなどあろうか。
・「和」という言葉で、単なる妥協やなれあいを説いているのではない。


「和」を実現するための心構え

第10条・・・忿(こころのいかり)を絶ち、瞋(おもえりのいかり)を棄てて、人の違(たが)うを怒ざれ
・人への恨みや怒りを戒め

第14条・・・群卿百寮、嫉妬あることなかれ
・人への嫉妬を禁じ

第15条・・・私を背きて、公に向(あもむ)くは是れ臣(やっこ)が道なり
・「私」を超えて「公」に尽くす

第17条・・・大事(おおきなること)を独り断(さだ)むべからず

『独り断ずべからず。必ず衆とともに論ずべし』

・重大なことは一人で決定してはならない。
必ず多くの人々とともに論議すべきである。


聖徳太子は、私利私情や独断を戒め、話し合いに基づく政治を説いた。

古来、日本人は人と人、人と自然の調和を心がけてきた。