楽心館合気道で女子力 up アップ

Lizが記載します。
女性が、より美しく・やさしく・前向きに生きる為には、どうしたら良いか。考えます。

子供合気道クラス① 笑いながら、弟君を力強く胸へ抱き寄せた。

2013年04月14日 22時42分23秒 | 導く者として
子供合気道クラス①

1年とちょっとぶりに、土曜日 本部道場 子供合気道クラスにお邪魔させて頂いた。

伺った目的は、色々あるが次回に記したい。

それより、折り紙のチューリップをくれたはる君が、黄色帯に昇級しているじゃないか!!
しかも、以前と比べて雰囲気が“キリッッ”とした感じ。

さらに参加人数も増え、賑わっていた。
しっかりした男の子や寝癖の強いヘアスタイル兄弟。
お姉ちゃんとケンカして泣きながら来た、女の子。
それぞれ、個性的で元気いっぱいだ!!

なかでも、はる君の弟君は人一倍元気!!
弟君は、まだ幼いと言うこともあるが石川先生に『ハチャメチャ君だね』と、言われたぐらい!!

うん?
どこかで、聞いたフレーズ・・・。

それは、どうでもいい事。


稽古中に、元気いっぱいの弟君と石川先生のやり取りが微笑ましかった。

それは、弟君の”胸突き”が鋭いとの事で、石川先生が相手になる。

何回かしていると、なぜか”ドン”と音が聞こえる。
振り返ってみると、弟君が石川先生の胸へ”突き”をしているのだ!!

“ドン”
石川先生 『効かないぞぉ!!』

“ドン”
石川先生 『まだ、まだぁ』

“ドン”
石川先生 『こんなもんじゃぁ、効かないのだぁ!! 解ったかぁ!!』『わはははは』
と笑いながら、弟君を力強く胸へ抱き寄せた。

弟君も嬉しそうに笑って、周りで見ていたお母さんや稽古参加者全員が大笑い!!
まさに、男性の力強さ”父性”を幼い子供に教えたのだと、大袈裟かもしれないが私はそう思った。

その後、稽古終了時間となり解散。


笑ったなぁ・・・。

来週は、どんな出来事があるか楽しみだ!!

(58)指導者の在り方③『人は、自律的に動機づけられたさいに行動をかえる』 という考え方を尊重。

2012年06月21日 22時29分26秒 | 導く者として
指導者の在り方③

補足
運動指導の心理学


健康運動実践指導者 養成用テキストより、私なりにまとめた内容。


現在の問題・・・指導者が従事者に対し、一方的に専門知識情報を伝達するだけのコミュニケーション形態に対する不満が存在する。

対策・・・・・・・・・指導者と従事者が良好な人間関係を築くためには、双方向からコミュニケーションが重要。

・指導者が従事者の個人的背景や悩みを理解し・意見を尊重し・疑問があった場合にも丁寧に対応する事が必要。


ミラーとロルニックの定義

動機づけ面接

従事者の中の対立する感情を探り、解消する事により動機づけを高める従事者中心の指導法。
『人は、自律的に動機づけられたさいに行動をかえる』
という考え方を尊重。

A.ラポールの形成
(良好な信頼関係)

“心を開かせる”につながる信頼関係がないと、いくら適切な助言を行ったところで、従事者側は一切それを拒絶してしまう。

適切なコミュニケーション

・言語的コミュニケーション・・・・・・言葉や文字の伝達
・準言語的コミュニケーション・・・声のトーン・イントネーション・早さなど
・非言語的コミュニケーション・・・・表情・しぐさ・立ち振る舞いなど
注意
距離感・目線およびあいコンタクトの比率が重要。


B.アジェンダの設定
(変容すべき行動)

1.変容すべき行動に優先順位をつける必要がある。

注意・・・指導者が勝手に変容すべき行動を決めない。
無理にテーマを押しつけると「抵抗」が生じ、良好な信頼関係が損なわれる危険性がある。

2.従事者の意見を尊重しながら、お互いに話し合って決定する。
自ら“やる気にさせる”が重要。


C.重要性・自信および準備状態の評価
・重要性と自信・・・・・行動変容に対して、どう感じているか。
・準備状態の評価・・・行動を変えようとする準備がどの程度できているか。

D.重要性の探求
(対立する感情を明確にし、従事者自身に気がつかせる。)

・行動を変容させる事・させない事のメリット・デメリットを探る。
従事者に訊ねる。
注意・・・指導者は、理詰めで説得し指示するのではなく、あくまで従事者自身の考えを尊重し、考える「きっかけ」を与えることに徹する。

E.自信の構築
(従事者の過去の成功や失敗から自信を構築していく方法。)

成功・・・他の時とどのように異なったのか検討する事で、大きなヒントがみえてくる。
失敗・・・本当に困難な状況であったと認めさせ、今後同様の状況下での対策など話し合うようにする。


以上。


私は、思う。

老若男女に好かれている人は、自然に、この事に気付いている。
それを、科学で証明されただけの事。

その人の近くにいると、自然と笑顔になり居心地が良い。

そんな方が開いている教室には、人が自然と集まり楽しい!!

(57)指導者の在り方② 自身の為・社会貢献の為

2012年06月20日 07時43分51秒 | 導く者として
指導者の在り方②

3.会員との関わり方

引き続き、この講習で話された方が仰せになられた。

『まず、自分はどんな指導者で在るのか。又は、どんな指導者を目指しているのか、考えてください。』

『そして、この施設で自分が会員・会員になろうとしていたら、どんな指導者がいたら入会を決めますか?
又は、どんな指導者に教えてもらいたいと思いますか?』

『自分の理想とする指導者と会員・会員になろうとしている方の理想に多少の誤差は有っても、大きな誤差は有ってはなりません!!』
『大袈裟な言い方をすれば、ここの施設の信用と自身の人間性を疑われます。
それだけ、指導者というのは必要とされ期待されているのです!!』
『甘く考えないでください!!!』


『さて、前置きはここまでです。』


『これから、皆さんが現場に出て一番苦悩するだろうと思われる事を話します。』

『一つ目、自身の感情コントロール。』
『二つ目、専門知識の伝え方。』

『まず、一つ目。自身の感情コントロール。
この施設には、老若男女幅広く会員として来られます。それぞれの目的で、運動の効果・楽しさを期待して来られます。
その期待に対応しなければなりませんね。』

『中には、自分にとって嫌いなタイプも好きなタイプいるでしょう。
それでも、会員全員に誠実・平等を心がけなさい。』

『しかし、嫌いなタイプに対して、なかなか出来るものではありません・・・。』

『私達、指導者も人間です。感情というものがありますが、そこを“ぐっと耐え”、感情のコントロールに努めなさい!!』

『怒り・憎しみ・悲しみ・呪い・・・などのマイナス感情をコントロールできるのが、一番洗練された人間だと思います。』

『これを目標に日々、会員へ接するように心がけなさい。』


『まだまだ、伝え足りないけれど、次にいきます。』


『二つ目。専門知識の伝え方。
言い方一つを取っても、人によっては好くも悪くも捉えられてしまう場合があります。』

『そこをなるべく問題がないように、心理学が科学的に証明しています。』

『詳しい内容は、また次回にしますが、
要は、指導者と従事者が良好な人間関係を築く事が重要です。』

『我々、指導者はあくまで従事者自身の考えを尊重し、考える「きっかけ」を与える事に徹します。』

『さらに、快適にコミュケーションをとるために
・言葉や文字の伝達。
・声のトーン・イントネーション・早さなど。
・表情・しぐさ・立ち振る舞いなど。
表現し、距離感・目線およびアイコンタクトの比率が重要ですから注意しなければなりません。』

『以上などをふまえて、専門知識を伝えるとよいでしょう。
ただし、これまで話した事はあくまで基本的な事です。
会員一人一人に合わせて、それぞれ工夫されるようになさってください。』


以上が、講習内容だ。


最後に、この講習で話された方は不敵な笑みをしながら、こう仰せになられた。

『さて、今から10年後には何人の方がこの業界で生き残っている事でしょうね?
『何人の方が他の業界へ移った事でしょう・・・。』

『これから、この仕事を続ける間は、紆余曲折あることでしょう。
大半は、つらいと感じる事が多いです。
しかし、ほんの一握りぐらいは嬉しい事もあります。』

『だから、この仕事が楽しいと感じられる事を自分なりに見つけください。
ほんの些細な事でも良いのです。』

『楽しみましょう!!』


『自身の為・社会貢献の為、この業界を盛り上げていきましょう!!』

『以上です!!!』

と、講習者へ“渇”を入れるように声を張り上げ、講習が終わった。


今回、これらの事を書き終えた時に、石川先生が仰せになられている
『指導者とは、真っ直ぐに立つ。』
が、頭に浮かんだ。

これについては、またの機会に綴りまとめたいと思う。

(56)指導者の在り方① 運動の専門知識を伝え、それぞれの喜びを味わっていただく

2012年06月17日 00時06分42秒 | 導く者として
指導者の在り方①

フィットネス業界で得た経験は、『人との関わり合い方』だ。

いかに、コミュケーションの大切さ・難しさを勉強させて頂いた。


調理師時代の時には、料理長から与えられた為すべき役回りをしっかりこなせば、プライベートな部分に関してはある程度、大目に見てくれているようだった。
(でも、本当は違うかもしれない・・・。)


しかし、スポーツインストラクターとして勤務する為には、そうはいかない。

今回は、以上の事を綴りたいと思う。


まず、勤務にあたりクラブ研修で講習を受けた事。

1.スポーツクラブが社会に貢献する意味。
2.指導者の在り方
3.会員との関わり方


1.スポーツクラブが社会に貢献する意味

・以前に、このブログに掲載させて頂いた、カテゴリー『導く者として』タイトル「資格」の通りだ。
・要は、国が生産年齢への負担と国全体の活力低下を懸念。
その原因は、国民一人一人の生活習慣が深く関与している生活慣病。
さらに、少子・超高齢化社会だ。
・この現状を健康で活力あるものとしていくためには、単に病気の早期発見や治療にとどまるものではなく、健康を増進し発病を予防する。
・さらに生活の質を高めることにより、実り豊かで満足できる生涯づくりを目指すことが重要だ。
・その対策には、「栄養・運動・休養」のバランスがとれた生活習慣の確立が重要である。
・その為、健康づくりのための運動を安全かつ適切に指導できる施設・指導技術に重点をおいた指導者が誕生し発展している。


2.指導者の在り方

・「適切な運動プログラムを構成する能力」・「自ら見本を示せる実演能力」を併せ持った指導者である事。
・さらに、運動の実際では科学的根拠に基づき特性や効果、運動強度の調節を個人の運動能力に合わせたプログラム構成能力が必要である。


ここで、一番重要な事をこの講習で話された方が仰せになられた。

『これから話す事は、本当は意味深く・人として重要な事だけれども、今は表面的な言い方をします。
よく耳をカッポジってお聞なさい!!』


『私達は、決められた物を整形し作り、それを陳列し売る事でお金を頂いている仕事ではありません。』

『この施設へ来てくださる方々へ運動の専門知識を伝え、それぞれの喜びを味わっていただく事で、対価としてお金を頂いています。
間違っても、偉いわけではありません!!』

『その専門知識をどのように伝えるかは、この仕事を続けている限り苦悩することでしょう。
それが、嫌ならば他の職業へ転職されたほうがよろしいでしょうね!!』

『さらに、医学・科学は日々進歩しています。その情報を得るためにアンテナを張り巡らせなさい。その情報を自身に取り入れ、会員へ伝えるのです。』

『また、この仕事は人を対象としています。指導者たるものプライベートな部分は、くれぐれも気を付けるように!!
何処で気の弛んだ行動・言動が見聞きされるかわかりません!!』

『それが、指導に影響を与える可能性が十分にあります。肝に銘じるように!!』


『さらに、次の「会員との関わり方」でも説明しますが、この施設の会員・会員になろうとする方たちは、ハードな部分(立地条件、設備など)とソフトな部分(運動の専門知識など)を総合して判断しています。』
『私たち指導者は、ソフトの部分を維持・向上の役割があり、その為にはどうしたら良いか、それぞれ考えて行動で示してください。』


との事。
調理師時代に引き続き、人生を生き抜く為の大切な事が含まれていると私は思う。
未だに、この事も強烈に憶えている。


3.「会員との関わり方」については、「指導者の在り方②」にて。

(55)愛情 “包み込むような愛情”や“叱る愛情”

2012年06月14日 22時51分59秒 | 導く者として
愛情

私は、愛情というのは

『対象とする人を“包み込むような愛情”や“叱る愛情”・“突き放す愛情”など』

様々なかたちで表現されると思っている。

どの愛情も、対象とする人の事を思ってのことだ。

比較的、受ける方も素直に聞き入れやすい。


そんな場面を、目の当たりしたときの事を綴りたい。


スポーツクラブで勤務していた頃、担当しているレッスンを終えて事務所で休憩しに入ろうとした時の事だ。

『だから、お前はそんなんだからダメなんだ!!!』

事務所の奥から、怒鳴り声が聞こえた。


“あらぁ~、参ったなぁ。”
“休憩したかったのに・・・。”
なんて、思いながら渋々中へ入る。

しかし、「明日は我が身だぞ!!」と自身に言い聞かせて、聞こえてくる会話に耳を傾け一息つける。

会話の内容
『今まで、何回も話し合って来た事だぞ!!』
『対処方法だって、一緒に考えてきたじゃないか!!』
『なぜ、結果がでないんだ!!!』
『甘ったれるな!!!』


この叱られている方は、同僚で男性である。私より年下だ。
私が見る限り、勤務態度でもプライベート (特に、女性関係)でも優柔不断な方だ。

ついに、“教育的指導を受けたのだ”とその時、私は思った。


私が思うに、この男性は勤務態度については『自我』が捨てきれないのだ。

多くの会員を相手に、一日中、自身の身体を使い、見本を示し運動指導をする。
それを、毎日行う。体力勝負だ!!

そんな中、自分の能力に自信がない為、会員への接し方がモジモジしている。

様々な負の感情が、この男性の中で渦巻いているのだと思う。

そんな態度を受けた会員は、
“この指導者は、大丈夫だろうか?”と、
不安と不満になり(適切な助言が得られなかった為)クレームを付ける。

悪循環だ!!


私も同じような経験がある為、同情する。

しかし、私も何とか乗り越えてきた。
(その具体的な対処法は、またの機会に。)

後から先輩達にそれとなく聞くと、やはり誰しも必ず乗り越えなければならない壁なのだ!!

それを、この男性に考える「きっかけ」を与えるために教育的指導(叱る愛情)をしているのだと思った。


会話の内容
『いいか、お前は“歯に絹を着せた様な”言い方をするとナメてかかるだろう!?』
『だから、あえてきつい言い方・態度をする!!』

『どうでもいい奴・注意しても直らない奴は、誰も相手にしない!!』
『お前にはまだ見込みがあるから、言うんだぞ!!!』

『解ったか!!!!』

そう言い終えると、沈黙が続く・・・。


鼻水をすする音が聞こえ、ようやく同僚の男性が涙声で

『はい・・・。これから心を入れ替えて勤務に望みます・・・。』

と、言った。

そうしてこの後、二人で飲みに行ったそうだ。

私は、心の中で“頑張れ!!”と同僚の男性へ思い、次のレッスンへ向かった。


次の日、同僚の男性は、髪を切ってきた。スポーツ刈りだ!!

よほど、心に響いたのだろう。

なんとなくその日の指導態度は、堂々とした振る舞いをしていたようだった。

教育的指導をした方も、なんとなく“よし、よし”と満足げだった。


二人の信頼関係があるからこそ、この男性の行動が変わったのだ。
どれだけの時間を費やして、話し合ってきたのだろう・・・。


とても、大切な事を学ばせて頂いたと今になって思う。

気付けた事に感謝だ。

(24)資格が偉いの?私たちに理解できるように説明するのが、彼方たちの仕事でしょう?

2011年12月11日 23時02分51秒 | 導く者として
資格

当時の私はスポーツインストラクターの仕事を行う際、従事者に手っ取り早く信用してもらえる為には資格が不可欠だと思っていた。

資格というのは、厚生労働省の財団法人 健康・体力づくり事業財団 健康運動実践指導者だ。

健康運動実践指導者とは、養成用テキストから抜粋。

‐わが国の現状と健康づくりについて‐
現代、悪性新生物(がん)・脳血管疾患・心疾患などの循環器病、糖尿病などの発症や進行には個人の生活習慣が深く関与している。
国民の栄養過多と運動不足のアンバランスによる生活習慣病。
また少子・超高齢化社会。

この現状を健康で活力あるものとしていくためには、単に病気の早期発見や治療にとどまるのではなく、健康を増進し発病を予防する一次予防を重視すること。
さらに生活の質を高めることにより、実り豊かで満足できる生涯づくりを目指すことが重要。

その対策には、「栄養・運動・休養」のバランスのとれた生活習慣の確立が健康づくりの基本である。

このような背景のもと健康運動実践指導者は、健康づくりのための運動を安全かつ適切に指導できる、特に実践者のための指導技術に重点をおいた指導者として誕生。
「適切な運動プログラムを構成する能力」 
「自ら見本を示せる実演能力」

を併せ持った指導者だ。

講習内容は、運動生理学・機能解剖・バイオメカニクス・栄養学・心理学・運動障害と予防・応急処置など。

運動の実際では、科学的根拠に基づきエアロビックダンス・水泳・水中運動・ストレッチング・レジスタンス運動・ウォーミングアップとクールダウンなどの特性や効果、運動強度の調節を個人の運動能力に合わせたプログラム構成が必要だ。

補足。
国は生産年齢層への負担と国全体の活力の低下を懸念し、厚生労働省の国民健康づくり対策およびオリンピック東京大会を契機に閣議決定された「国民健康・体力増強対策」など国の施策にそった事業の推進に財団法人 健康・体力づくり事業財団を設立。

以上の事を書かせて頂いたが、いくら資格や知識があっても、それを伝えて理解を得る事には意味がない。


従事者(スポーツ参加者)に理解を得るためにはどうしたらよいか。

ある施設の専任スタッフが辞めるとの事で、私が引き継いだ事が数回ある。

引き継いだとき、だいたい従事者の態度や言動を観察すると担当していた指導者の事が判る。

例えば初対面時に、軽蔑したような目で見て態度が冷たい。
だんだん打ち解けてくると、前担当指導者の指導態度や内容を話してくれるようになる。

その前担当指導者について、態度が嫌だと言う。さらに、説明の内容が難しすぎて理解できないとの事。
“そんなに資格が偉いの?私たちに理解できるように説明するのが、彼方たちの仕事でしょう?”
と、詰め寄られたこともある。

私も、そう思う。
“前担当指導者め!!勘弁してよ!!しっかりして!!”と、心の中で何度も叫んだ。
その場は、ただ謝ることしか出来なくて
“申し訳ありません。これから、皆さんに理解していただけるように努力いたします”と、何度も繰り返し言う。

その逆、初対面時に期待の目で輝かしながら私を見るときは大抵前担当指導者の凄さが伝わる。
その日のうちに、前担当指導者の指導内容や人柄について私に話してくれる。

私は、この話の裏には
”彼方に期待してもいいよね?前担当指導者のように教えてくれるよね!?”と、言われているように聞こえる。
そうなると、凄く焦る。
期待に応えようと、必死に調べるし勉強する。

それを、個々の従事者に合わせて伝え方を変えてみるが、結果は
理解を得られる時もあるが、頭の上に?がつくような失敗する時もある。

まだまだ、解っていない。
よく、先輩に“個々の従事者のことよく観ている?観る努力している?”って、何度も何度も言われていたっけ?

(12)指導者としての幸せ お手伝いで、喜びに共感出来る幸せ

2011年10月31日 21時51分42秒 | 導く者として
指導者としての幸せ

フィットネス業界で働いていた頃の事。
以下は、つい嬉しくて、石川先生へ送ったメールだ。

(引用開始)
勤務先で一人の女性会員さんとの会話で思った事です。

その方は、武道館で弓道を習っていて最近、五段と指導員免許を取得した事を話して下さいました。

その表情は、純真無垢な子供のような目を輝かせて本当に嬉しそうでした。
私も、そのお顔を見て嬉しくなり
『はい、はい。』と話の続きを聞きました。

会話中、何度も
『段が取れたのは、ココ(勤務先)のおかげです。』と仰って下さいました。

この事が本当に本心であれば、私達指導者は身体機能向上を基本に、トレーニング方法の提案やそのお手伝いを行っている程度に過ぎません。

実際トレーニングを行うのは、ご本人なのに・・・。
そんな事を仰って下さる、その方の優しさが嬉しかったです。

今回、運動指導者になって“幸せだぁ”って改めて思いました。
時には辛い事や悲しい事が起こります。
ですが、今回みたいに運動のお手伝いをする事で、その方の喜びに共感が出来る幸せが運動指導にはあると再確認しました。

これからも、質の良い運動のお手伝いを行う為にも

石川先生が仰せになる

自己の確立から
頑張ります。
(引用終了)

と送る。

フィットネス業界を離れた今でも、本気で思っている。
いずれまた、運動指導が出来る環境に身を置きたいと強く思う。

(11)運動指導の本質 人間としてのあり方を問うからこそ、道と名のつく稽古事をしたいのである

2011年10月29日 07時04分54秒 | 導く者として
運動指導の本質

フィットネス業界に勤務をして10年。
その間、様々な方達に出会い・色々経験をさせて頂いた。
そして、今の私が出来た。

だいたい人の評価は、指導経験の成熟度を、経験年数で推測する事が多い。
しかし、私はその基準は、指導内容で推し量るべきだと思う。
長年指導者として振舞っていても、本質を理解しようと努力しなければ、経験年数の長さは重要ではない。
経験年数が短くても、本質を理解しようと努力している指導者は。老若男女いろいろな方に必要とされる。

私が思う運動指導の本質とは、従事者一人一人に対して誠実に平等である事。
さらに、施設の管理が出来ている事。(場所があるから運動指導が成り立つと思っている。)

例えば、あるベテランの指導者。運動知識が豊富。技術もある。
しかし、時間にルーズ。開店の時間が遅くなったり、レッスンの時間が長くなったり短くなったりする。
更に、何の基準もなくある人には丁寧に教え、ある人には適当だったりする。
人それぞれ運動能力があり求める意識レベルも様々。
指導方法も人によって臨機応変であるべきである。

結果、よく見てもらえる従事者には人気だが、運動初心者や適当に指導された従事者は、その指導者のことを相手にしない。
時たま声を掛けられても、冷たく態度をとるものだ。
たとえ長年指導に従事していても、この人は信頼を醸成することなく「行って、帰ってくる」だけの仕事を、続けていたに過ぎないことになる。

それに対し、数年の運動指導経験者。運動知識はほどほどだが、時間には正確。誰にでも笑顔で対応し、誠実・平等である。
結果、この指導者が居るだけでその室内はとても穏やかな空気が流れる。
運動初心者や従事者達は、とても気分が良さそうだった。
限られた時間の中で、自分の能力を最大限、会員のために提供しようとする姿勢が、会員を気持ち良くさせるのだ。

一緒に勤務していた先輩2人の違いを目の当たりした出来事だ。
施設の管理・コミュニケーションの重要さを勉強させて頂いた。
簡単に言えば、昔から言い古されたことだが、その人に仁徳があるかどうかの問題である。

私が目標とするベストな指導者とは、もちろん知識が豊富・技術もあるだけじゃない、会員一人一人に合った指導方法や改善策の提供。
さらに会員のそれぞれの個性が、のびのびと発揮できるような空間づくりだ。
まだまだ、上げればきりがない。

武道の世界はどうか分からない私だが、基本は共通なのではないかと推測する。
私達稽古人は、技術だけを学びに来ているのではない。
人間としてのあり方を問うからこそ、道と名のつく稽古事をしたいのである。

たとえ武道初心者であっても、私は指導者としての本質はブレる事のない様に、しっかり肝に銘じたい。