印象に残っている出来事を時系列に沿って書いている。
前回の更新から随分と空いてしまったな。 そろそろ話を完結させないと・・・
2002年5月に開店した支店は11月に撤収した。
赤字続きでやっていけなかった・・・わけではなく、本店が忙しくなりすぎて支店に目が届かなくなったことが一番の理由だ。
しっかりしたマネージャーを雇えば済む話なのだが、そのしっかりしたマネージャーが中々見つからなかった。
マネージャーがスタッフと一緒になって遊んでいる光景はバンコクではこの頃よく目にしていたわけで
これが自分の店で起こると思うと人任せには出来なかった。
この支店が成功したら5店舗くらい一気に出店しようと目論んでいたが、やはり人に任せられない自分の性格では無理だと悟った。
支店撤収後、スタッフ達も本店に移りマッサージ師27人、受付スタッフ4人、メイド4人となった。
スタッフが増えたことで順調に来客数も伸びていた2003年のある日・・・・・「日本式マッサージさくら」オープンという広告が入ったと
嫁の友人が広告を持って来た。
まあ、真似する人が現れても不思議ではない。
俺はあまり興味なかった。
場所は同じソイの更に奥だし、ロケーションも良くない。
長くは続かないだろうと瞬時に思った。
そんな俺の思いとは逆に嫁は気になったらしく偵察に行くと言って出て行った。
暫くして嫁が帰ってきた。人間の頭から怒りで湯気が出ているのをこの時初めて見た。
実際には湯気など出ているわけ無いのだが、この時は本当に湯気が出て見えた。
「うちのスタッフが5人も居たわよ!!受付のジエップちゃんも居たわよ!!!
全員引き抜かれたみたい!経営者誰だと思う?Y氏よワイ!!!」
Y氏とは日本人で半年ほど前から頻繁に店にマッサージを受けに来ていた。
同じソイでクラブを経営していて、ご丁寧に名刺を置いていったことがあるので名前を知っていたというわけだ。
その彼が引き抜いたらしい。頻繁にうちに来ていたのは引き抜き工作のためだったようだ。
受付のジエップさんも引き抜いたことで、システムもすべてコピーしたようだ。
おいおい、勝手にフランチャイズつくるなよ・・・・
そして3ヵ月後・・・・・・・・さくらマッサージ閉店。
スタッフ引き抜いてシステムも完全にコピーして3ヶ月かよ。
勝手にフランチャイズ作っておいてこれだもんな。
上手くいってるようだったら隣に出店しようと思ってたのに。
半年は頑張ると思ったのだけどな。
さっさと見切りをつけたようだ。
恐らく殆ど来客が無かったのだろう。
マッサージ屋なんてそんなものだよ。
人の二番煎じを嫌ってしまうのはこの出来事があってからだな。
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