Dr.mimaが医原病を斬る!

C型肝炎の解決を目指し、国の責任を追及するため闘っています。

9.インジゴカルミン静注法

2014年11月20日 20時03分59秒 | 回顧
同時に色素を静注し、慢性肝炎の凹凸を明らかにするため、色素(インジゴカルミン)静脈注射法を導入しました。
色素静注が有効でありましたB型慢性肝炎の症例の経験を報告します。
上段左は肝右葉、左は肝右葉を示します。
下段は肝右葉の表面拡大像です。インターフェロン使用前は赤色紋理(せきしょくもんりと言い門脈を中心にした広範な肝細胞壊死)という網目状の赤い斑点がみられます(下段左)。またインジゴカルミンを静脈注射すると青く染まった斑紋(はんもんと読みと初々しい結節)が肝表面にみられました(下段右)。



症例(図2)はインターフェロン(INF)療法を2回行い、HBe抗原陽性からHBe抗体にセロコンコにセロンバージョンしました(一般的にはHBe抗原→HBe抗体に変化すると言うことはB型肝炎ウイルスの増殖力、感染力が弱くなったことを意味します)。



IFN治療後の腹腔鏡写真ですが、下段右の肝表面写真では肝表面は網目状の白色変化(白色紋理、はくしょくもんり)が出現し、肝細胞の炎症が収まっています(図3)。
結節も消失しているのが解ります。



IFN投与前の肝組織像ですが、肝臓は線維(青いところ)で分断され、一部結節ように見えるところもあります。このままでは肝硬変になることが危惧されました(図4)。



IFN投与後は肝臓内の線維(青い部分)はほぼ消失しています。肝臓はほぼ正常になったのです(図5)



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