Dr.mimaが医原病を斬る!

C型肝炎の解決を目指し、国の責任を追及するため闘っています。

10.食道静脈瘤の治療 (外科治療の終焉)

2014年11月20日 20時05分28秒 | 回顧
食道静脈瘤とその治療法についてお話します。肝硬変になり、進行すると腸管から吸収された食物のエキスを処理できなくなります。門脈は処理できないで残った食物のエキスであふれます。このあふれた食物のエキスを処理するために、肝臓を通らない別ルートを造ります。一つは昔、子宮で母親から栄養をもらっていた臍帯を再開し、腹壁の静脈をへて心臓へ送り込むルートです。肝硬変の人の臍の周りに青い静脈が浮かび上がって見えることがあります。ちょうど、ギリシャ神話に出てくるメドウーサの頭の蛇のようです。
2つ目は腎臓から出る静脈に流失します。
3つ目は食道の静脈につながり、心臓へ直接帰るルートです(図1)。
前者2つのルートが破裂することはありません。しかし食道を通るルートは食べ物の通り道ですから、種々の刺激にさらされ、時に破裂し大出血を起こす事があります。
食道の静脈瘤ができても、最初は手の甲の血管が青く見えるのと同じ程度ですが、肝硬変が進むにつれて、食道を走っている静脈は数珠状に腫れ上がり数珠状になります。これが青いうちは大事に至りませんが、そのうち赤くなってきます。こうなりますと破裂を起こす前兆です(図2)



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