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pokoのつれづれdiary

ブログタイトルを変えました。
これからも、ナムギルの応援は続けます。
それがなにか?

善徳女王58話

2010-11-02 02:47:46 | 善徳女王
 前回、ユシンの大活躍で終わった57話。

 百済のケベクを撤退させましたが、只今、一騎打ち中。
 
 

 
 ソラボルでは、うれしそうなピダム。
 

 二つの盟約書を持って、トンマンの所へ…
 

 奪うのではなくて、与え
 得るのではなく、捨て…

 前回の誓いを実践しようとしているのですね

 あぁ、ホント、ピダムって純粋でロマンチスト
 トンマンが安心して満足してくれることだけを、行動の指針にしている。

 その後の展開を知っていて、このピダムの表情を見ていると、胸に刺さるような辛さを感じちゃう。
 


 
 ピダムは、その盟約書をトンマンに見せ、内容について語る。
 

 トンマンに万が一のことがあり、他界した場合、ピダムは政務から退き、俗世から離れること。
 盟約書のことは、トンマンが皆に公開すればよいが、もしできなければ、ピダム自身が公開する覚悟があること。
 
 
 そして、ピダムは付け加えます。
…「誓いを立てるまでもなく、わたしには簡単なことです。
  陛下のいらっしゃらない世なら、神国などどうでもいい。
 

  権力も朝廷も、わたしには何の意味もありません…」  血圧が…血圧が…
  


 次の場面…
 
 だ・か・ら、ユシンは戦ってるっちゅうねん。




…ピダム「わたしは命をかけて、この盟約書を守ります。
     陛下と大神国のために」
 


 ユシンもケベクに対抗して、雄たけびを上げます。
…「大神国、万歳」
  



 
 トンマンと政務に携わるピダム。
 そこにアルチョンが飛び込んできて…
 

 百済が撤退し、危機的な状況から脱したことが報告されます。
 でも、大耶城はまだ奪還出来ていない。

 とりあえず凱旋するユシン。
 


 便殿で、トンマンから褒美をもらうユシンとウォルヤ。
 

 一応一区切りは付いたが、まだ戦時体制を続けること、
そして軍事力拡大を目指すため、今まで力を入れてきた農業は現状維持のままで、
これからは武器の製造も増やすとトンマンは宣言します。
 

 更に、ピダム上大等のもとに集結された貴族の私兵は、兵部に再編制されると続けます。

 ざわめく貴族たち、反対する者も現れたが…
 

 ピダムが率先して、
 

兵部に私兵を編制して、軍の体制を強化すると言います。

 仕方なく、貴族たちは黙ってしまいました。


  
 そして、最後にトンマンの爆弾発言。
…「わたしは、ピダム公と婚姻を結びます」
 
  この表情からして、ピダムにも相談せずに結婚のことを決めたみたいね。


 
 がっくり、ヨンチュン公。
 
 別にトンマンが好きというわけでは無いようだが、
お兄さんのヨンス公はチョンミョン公主と結婚していたのだから、
自分がトンマンと結婚しても不都合はない…と思っていたよう。



 ショックなチュンチュ公。
 
 何も聞かされていなかった…ということもあるが、
王位継承者としてピダムが競争相手に加わったという風に解釈したよう。




 例の池の前。
 ユシンとトンマン。
 
 ピダムが女王と結婚することで勢力が拡大するだろうが、そのことに不安はないか…と尋ねるトンマンに対し、
気遣いを見せるユシン。

…「不安ですが、陛下には心が安らぐ場所が必要です」


 
 ピダムとユシン。
 
 お祝いをいう一方で、お前の恋心で陛下を苦しめるな…と釘をさすユシン。
 
 やっぱり見返り美人なナムギル


 おそらく、チュンチュの不安を理解しているトンマン。
 ピダムとの盟約書をチュンチュに見せ、ピダムの真意を分らせようとしますが、
 

…「(ピダム)個人の意志と、派閥(昔のミシル派)の意志は別だ…」とチュンチュは言います。

 トンマンは笑って、ピダムが盟約を守らなかった時には殺しなさい…とチュンチュだけに命令書をわたしました。
 




 ユシンを認めざるをえないピダム。

 
 師匠、どんなにあがいても、全てはもとの居場所帰って行くのですね。
  
 
 大事にしていた「三韓地勢」をユシンに譲る決心をしました。

 
 どうして、こんな大事なものをわたしに渡す?と聞くユシンに対して、
 協力してほしいからワイロを渡すのだと、冗談めかして答えるピダム。 
 本当のことは言えない上に、大業を諦めているピダムに、傷心


 

 ピダムを見張らせていたヨムジョンは、ピダムが大事なものを持って屋敷を出たことを聞きます。
 事の真相を確かめるべく、ピダムのいない部屋に入ったヨムジョンが見つけたのは、
トンマンとの婚姻に関する盟約書。
 

 このような盟約を誰にも相談しないで結ぶのは、派閥に対する裏切りだと判断します。


 そして、真夜中にも関わらず、派閥の面々を呼び、この盟約について知らせます。
 
 
 怒り狂う、派閥の面々。

 
 なぜ怒るのか…

 貴族たちは、安定した地位と利益が得られるだろうと思うからピダムの派閥に入り、従ってきた。
 でもトンマンが崩御して、ピダムが政務を退けば、その後の安定が不確実になるということ、

 更に言うと、
 今の最有力の王位継承者はチュンチュで、彼はミシル派には相当な恨みを持っている。
 そんな彼が王位につけば、ミシル派の粛清が始まるかもしれない。
 
 ピダムがその後も権力を持つか持たないかは、彼らの生死をも左右することだから。


 ピダムを問い詰めるという貴族たちに対し、
ヨムジョンとチュジン公は、ピダムを策によってがんじがらめにし、
派閥を裏切れないように陥れる方がよいと提案。
 

 そういうことなら…とミセンがニヤリ。
 

 とっておきの策を思いついたようです。



 トンマンの寝室に入るピダム
 

…ピダム「思った通りだ…まだお休みでない」ちょっぴり怒っている。
 

 言い訳するトンマンの手を無理やり引いて、ベットの上に座らせるピダム。
 

 いや~ん まだ手だけしか握ってないのに~
と思っていたら、これだけだった。
 

 ほっとしたような、残念なような…

 でもね、このちょっぴり強引な優しさ、いいよねぇ。



 一応、気を遣うトンマン。
 

 夫になるから…てことでしょうか、
…「(ピダムに対して)敬語を使おうか?」
 なんて聞いている。

 他愛もない話をしながら、トンマンは眠りに着く。
 その時のピダムの顔の幸せそうなのがいい…
 




党頂城に、唐の使節団が到着。
 
 トンマン、ピダム、チュンチュの三人で、どのように言えば、百済撃退のために唐が派兵してくれるか話し合っている。 
 
 
 その頃、礼部令のミセンは、党頂城にまで使節団を迎えに行き、その場で密談。
 
 使節団を使って、ピダムを陥れるための計画を開始します。



 使節団、ソラボルに到着。早速、謁見。
 


 和やかに挨拶を交わしていたが、突然、唐の使臣が暴言を連発。
 これがミセンの計略。

 先ほどの百済の侵攻は、王が女性のため、隣国からバカにされているからで、
ふさわしい人物がいないなら、唐の皇帝の親族から適当な者を派遣するから、彼を王としてはどうか…

 こんなことを臣下の前で言われるのは、トンマンにとってこれ以上ない侮辱。
 ミセンは唐の使臣にこう言わせて、トンマンの王としての資質の有る成しを投げかけたよう。

 トンマンが王であることに疑問を持つ家臣が現れれば、儲けもの…ということらしい。 
 危険な発言ですが、こう言ってくれれば、
使節団が望むものを与えるという交換条件をミセンは突き付けたようです。


 トンマンは、使節団を朝元殿に監禁させます。
 



 怒りにまかせて命令したように見えたけど、トンマンはさすがに冷静。
 
 トンマンの真意がわからず、家臣たちは冷静になってくださいと言う。
 でもトンマンは、使臣の無礼な発言を逆手にとり、交渉を有利に運ぼうとしているらしい。



 使節団を監禁しているのは侍衛部。
 

 使臣が外部と接触するために、見張りをしている兵士を買収しようとしたら、
拒否せずに受け取るようにと、トンマンはアルチョンに言います。

 そして、逐一トンマンに報告すること。

 その言動から、ひょっとして使節団の真意がつかめるかもしれない…ということです。



 見張りが真面目なアルチョンとその配下のため、使節団と連絡が取れなくなって、焦るミセンたち。
 
  ミセンたちには、厳しい態度で臨んでいるようです。


 
 使臣は、見張りの兵士にワイロを渡し、上大等への密書(といっても、カラスの羽根の扇子)を届けるように言います。
 


 当然、トンマンのところに届けられ… 
 最初、ただの扇子だと思われていた密書の読み解き方をチュンチュが思いつき、
 

内容が明らかになります。
 


 唐の使臣が、女王否定論を神国の朝廷に訴えれば、
唐と高句麗の戦時には、新羅は三万の兵を送る。
唐使臣 正使 ソ・ジェヨン
神国上大等 ピダム


 だとさ。
 あの出来事の首謀者はピダムってことになってしまいました。

 

 一方、身動きが取れないミセンたちはピダムに使節団との密約について話します。
 

 自分の意図しないところで、トンマンを陥れるようなことを画策し、
密約まで交わしたことに、ピダムは激怒します。
 

 でも逆に、先に裏切ったのはピダム公だと、派閥の面々に責められます。
 例の盟約を勝手に交わしたからです。
 


 そして、これを機にトンマンには退位してもらい、ピダムを王につけるとミセンが発言。


 
 思いがけない展開にショックを受けるピダム、そしてトンマン。



                                   おしまい


  うふふのピダム
 

善徳女王57話(ちょっぴり追記 青字)

2010-10-31 00:46:32 | 善徳女王
 心に沁みるシーンが多くて、書くより見入ってしまう時間が長く、進みが悪かった57話。
 でもね、普通にさらっと見るより、こうやってあらすじを書いている方が、
わたしは、どっぷりとソンドクの世界にはまれて、濃厚に楽しめます。
 しんど~くなることもあるけどね。



ウォルヤが復耶会を引き連れ、トンマンとチュンチュに従うことを誓った後、
 

 ピダムとユシン。
 
 トンマンが復耶会の本拠地に乗り込んで、ウォルヤを説得したことについて…

…ピダム「陛下はそなたを救うため、命を掛けたのだ」

…ユシン「わたし一人を助けるため命をかけた? もしそれを本気で言っているなら、そなたは浅はかだ」

 むっとして話題を変えるピダム。
 
 百済の遊軍の機動力について話し合う。

…ユシン「お前は、わたしに手柄を立てて欲しくないだろう?」

…ピダム「もちろん。お前に手柄を立てさせたくない。だが、そなたが負けるのはもっと嫌だ。
     神国と陛下のために、勝て、ユシン」



 出陣したユシン軍。
 

 でも、行く途中で敗退した同胞が帰ってくる姿を見て、動揺が隠せない様子。
 



 その頃、便殿会議で…
 

 防衛線が崩れて、もう後には引けないところまで後退したことについて。

 対策を立ててください…と言う家臣にたちに言葉がないトンマン。

 そこにピダムが対策案をもって登場します。
 

 一つは、王であるトンマンを避難させること。
 二つ目は、王都の機能を別の都市に移動させること。
 三つ目は、ソラボルは司量部が守ること。


 トンマンが避難するかどうかで、会議は紛糾、結論が出ません。



 


 百済の遊軍を攻撃するコドたち。

 仕掛けた罠が成功し、一瞬は有利かと思われたが、すぐに背後から襲われ総崩れとなる。
 しかも、敵将の赤兜の男の怪力はコド以上で、跳ね飛ばされたコドはショックを受ける。
 


  司量部で。
 ハジョンだけは、この機会にピダムが軍事権を掌握できると大はしゃぎ。
 
 
 遅れてきたピダムに、神国のためにしていることであり、勢力をのばすためではないと睨みつけられ、黙る。
 




 結論を出したトンマン。ここ、ここ、ここよ
 
 自分は避難しないが、チュンチュをさせてほしいとピダムに頼む。
 

 そして万が一、ソラボルが陥落した場合にはチュンチュに戦の指揮をとらせると、その後のことも伝える。

 それを聞いたピダムが…
 

…ピダム「わたしはユシンとは違います。ユシンは神国のために割り切れるでしょうが、
     わたしは割り切れません。わたしには無理です」

 計画書を見せながら…
 

…ピダム「司量部がたてた対策です。陛下には避難いただき、ソラボルは司量部が守ります」

…トンマン「わたしは避難しません」

…ピダム「わたしにソラボルを任せるのが不安ですか? わたしが信じられぬと…」

…トンマン「そうではない…」

…ピダム「ならば、なぜ私を見ないのですか?
     ミシルを死に追いやったのはわたしです。わたしは陛下のために…」

…トンマン「恨んでいるのか?」
 
 トンマンの顔を見て、小さくうなずきながら…
…ピダム「変わられましたね」
 

 ここから、ピダム、怒涛の語りを始めます。

…初めてあった時、薬草を手に入れるために(トンマンを)利用したのにお礼を言ってくれたこと。
 無礼な振る舞いを、自信の表れだと認めてくれたこと。
 世間が残酷だという行いも、勇敢だと言ってくれたこと。
 世間が卑怯だと責めても、知略だと褒めてくれたこと。
 母を亡くした時も、恨んでいるかと責めたりせず、ただ抱きしめてくれたこと。
  
 それなのになぜですか?
 

 わたしの真心を、計略だと疑い、
 陛下を守りたいわたしの心は、ソラボルを得たい欲だと思われるのですか?

 わたしの真心がもう見えないのですか?

 
 ピダムは涙を流して訴えますが、トンマンはピダムを見ようともしません。
 

 無言でピダムはその場を去ります。


 一人残されるトンマン。
 

  前回まで、ピダムのことを浅はかだの、狼少年だの、おバカっぽく見えてしまうだとか…
色んなマイナス面を感じたままに書いてきましたが、このシーンで全てが吹っ飛びます。
 バックの音楽も良いです。
 この後のお互いの気持ちを受け入れるシーンも良いですが、ここのピダム、好きです。



 あんなことやこんなことがあったな…と回想するトンマン。

 


 ピダムの書いた計画書を見つめ、そっとなでるトンマン。 
 やっと、頑なな気持ちがほぐれ出したよう…



 コドの話を聞いて、百済の遊軍の秘密を探るための作戦を実行するユシン。

 遊軍をおびき出して、すぐ逃げ、追わせる。その途中。泥道をわざと通らせ、遊軍の足元を汚させる。
 
 百済の遊軍が来るのを確認し、退却命令を出すパグィ。                 泥道を通る遊軍。


 で、待機しているユシン、イムジョン、トクチュンが迎え撃つ、というものです。
 

 実際には、泥道を通った後、百済の遊軍は退却し、
その報告をユシンが受け取った直後、背後から百済の遊軍に襲われました。
  
  
 

 でも、背後から来た遊軍の足元は泥で汚れていませんでした。

 これで、遊軍は二つあり、いかにも一つの部隊が猛スピードで動いているように見せかけていただけ…
ということがわかりました。

 今まで鬼だの魔物だのと、百済軍を恐れていた新羅軍は、これで落ち着きました。


 
  
 うっひゃっひゃっひゃっひゃっ…ここから、例のあのシーンだよん

 池の前でたたずむトンマンの前に現れたピダム。
 

…ピダム「決心はされましたか? 避難してください」
 
 硬い表情のピダム。

 それには答えず、トンマンの怒涛の語りが始まる。
 
…トンマン「ある日、(王女であることが分かって)全てが変わった。
      そして、お前が現れた。
 
      お前は何も気にせず、わたしにぞんざいな口のきき方をし、
      わたしを特別扱いしなった。

      だから、お前といると心が安らいだ。

      宮殿に入ってからも、お前は花をくれたり、
      心配そうな目で見つめたり、
      手を握ってくれたり…

      それがどんな理由であっても構わない、
      お前といると昔のわたしに戻ることができて、うれしかった」

…ピダム「なのに、なぜ変わってしまわれたのです?」
 

…トンマン「わたしには名前がないからだ。ただ、陛下と呼ばれるだけ。
 
      誰もわたしの名前を呼ぶことができない」

…ピダム「わたしが…、わたしがお呼びします」
 

…トンマン「わたしの名前を呼ぶのは、反逆行為だ。
 
      
      お前が恋心からわたしの名前を呼んでも、反逆者とみなされる。

      なぜ、変わったか…

      名前を失った時から、
      お前は、「勢力を持つ臣下の一人」であるべきであり、
      わたしは、「お前を監視し、疑う王」にならなくてはいけなかったから…

      お前がミシルのようになってしまわないか…わたしは、監視し、疑わねばならない。

      でも、ピダム。それがどれほど辛いことか、わかるか…
 
 
   

      どれほど、お前を信じたいか… 
      どれほど、お前を頼りにしたいか…
 

      お前に分かるか…」

 
 反転させちゃいました
    
 今までのトンマンの言葉と態度の不調和の原因が、はっきり語られたことで、
彼女の気持ちにやっと近づけました。


 ピダムは辛そうな顔で去っていきます。
 

 ピダムの恋心がトンマンを苦しめていたことに、初めて気づいたんでしょうね。
 
 わたしには、この表情が諦めの表情に見えました。


 
 
 口に出して言ってしまうことで、心に歯止めが利かなくなってしまった?
 ミシルの霊廟で祈るピダムのところに、トンマンがやってきます。

 トンマンに気付き、立ちあがって控えるピダム。
 
この時のピダムの表情がとても硬い。なぜか…
 チャンスがあればトンマンに恋心をアピールしていたことを、反省したんだと思うのです。
 だって、その恋心がトンマンを苦しめていたって、池のところで気付いたわけでしょ。
 諦めなくっちゃ…てピダムは思ってて、だからちょっと緊張したような表情をピダムはしているんだと思うんですよね。
 
 演技上手いぞ、ナムギル!



 立ちあがったり、ひざまずいたりする時の袖の扱い方がカッコイイよ。
 座る時に袖をちょっと上げる動作も好きです。
 あ゛~ 袖にすがりつきてぇ…です


…トンマン「お前が必要だ。
 

      常に王らしくあることを望み、わたしを孤独にさせる者たちではなく、
      わたしを見つめ、
      花を差し出し、軽口を叩き、
      震える手を握る…

      ピダム、そなたが必要だ。

      ずっと抑えつけてきた…必死で…

 控えていたピダムの手がだらりと垂れる瞬間。
 
 目の前に現れた人は女王ではなくて、ピダムの望む女性としてのトンマンだったから。くぅ~ 書いてて照れるぜ


      …こらえていた。

      お前だけが、わたしを人として、女として見てくれる。

      …お前が好きだ」

 よかったね、ピダム
   
  
                                手が…手が…



 翌朝の?便殿会議。
 
 ヨンチュン公を罷免して、上大等(総理大臣みたいな役職)にピダムを任命しちゃった。
 周囲から見たら、物凄い方向転換だよね。

 驚く家臣たち。

 更に、チュジン公、スウルブ公、ホジェ公、ワンニュン公、ソニョル公の私兵を
ピダムの指揮下に置く…

 更に更に、ピダムと一緒にソラボルに残ることも宣言。



 ヨンチュンは大人です。
 
 今、新羅の兵士は不足している。それをどこかで集めなければならない。
 ピダムになら、貴族たちも私兵を差し出すだろうというトンマンの思惑をよく理解してました。
 だから、ピダムを上大等にしたのですね…と。

 「ピダムを信じているのですか?」というチュンチュの問いに対し、
「信じている」とトンマンは答える。
 
 
 
 ミシルの霊廟で。
 

 ピダムの独り言。
…母上、愛は奪い取るものとおっしゃいましたね、しかし、そんな生き方はやめます。
 奪うのではなく、与え、
 得るのではなく、捨て、
 あの方と一緒に生きます。
 王座も、千年名を残すことも、あの方の涙の前ではつまらぬものです。

 ダーク・ピダムから、愛に生きる男に変身



 百済軍の裏をかき、攻撃するユシン軍。
 
 はしょって、ごめんね、ユシン君。
 今日はもう、あの二人のせいで疲れちゃったの。
 

                                      おしまい
 

  
 
 うふふのピダム






善徳女王56話

2010-10-28 15:53:03 | 善徳女王
 ソルォン公の作戦会議。
 久々の戦で、ソルォン公は大張りきりって感じ
 

 
 負け知らずのユシン軍をソルォン公が率いることになっているのだけど、コドやコクサフンやテプンなどは、
とっても嫌がっている。
 もともと敵同士だったしね。
 
 ユシンは、
…「(お前たちはユシン軍と言うが)、我々は陛下の軍だ。ソルォン公の命令に従うように」



 ピダムとソルォン。
 
 この戦に勝利すれば、我々は力を得る。派閥の話ね。
  


 ソルォンとトンマン。
 
…ソルォン「勝利して帰ってきたら、兵部の全権をください」

 再び権力を握りたいのか…と言うトンマンに対し、

…ソルォン「いいえ、三韓一統に…この大業にわたしも一役買いたいのです」

 権力欲もあるとは思うけど、武将として本気で言っているんでしょうね、ソルォンは。

…トンマン「望みはそれだけですか?」

…ソルォン「三韓一統を手伝います。ですから、わたしが勝利して帰ってきたら、ピダムとご婚姻を…」

 それに対し、トンマンの言い分は…

…トンマン「わたしの死後もピダムは神国に忠誠を誓い、神国の大業に全精力を傾けるでしょうか」

 ミシルがそうだったように、トンマンの亡き後、ピダムも簒奪者になるのではないか…という不安を語ります。




 ユシンとソルォン。
 
 牢中のユシンはソルォンに、彼自身が体験して知っている百済の軍事力の変化や戦い方を教えます。

…ソルォン「わたしに戦に勝てと? わたしが勝って帰ってくれば、ユシン公の命は危うくなります」

…ユシン「勝ってください。私自身のことは、その後に考えます」

 えらいぞ、ユシン。やはり、三韓一統をなす人は言うことが違う
それに比べ、ピダム…あんたってヤツは…
でも、イケメンだから許しちゃうけど





 ミシルの霊廟で。
 
 ここ泣いちゃいます。いらないことは書きません。ソルォンの独白をそのまま写します

…璽主、どうやらピダムはわたしと同じようです。誰かを恋する気持ちが似ています。

 恋心など捨ててしまえとおっしゃった璽主にこそ似るべきでしたのに。

 璽主の最後の頼みゆえ、わたしは従います。この戦に勝ち、必ずやピダムに好機を与えてみせます。
 
 …お会いしたいです、璽主。



 いらないことは書かないって言ったけど…
 ソルォンの言葉から、実はピダムは、ソルォンとミシルの子だったのではないか…
とおっしゃる方もいらして…。
 だとしたら、他人の子を王の子だと称して押し付けようとしたことに…ミシル、怖すぎ。

 ただ単に心の持ち様が似ているだけ…と思うけど、深読みすれば実はそうだったのかも…とも思えて…
 よく分かりませんね。




 で、出発。
 
 見送る家臣やピダム、チュンチュ。
 
…ソルォン公が勝ては、ピダム公は望むものが手に入るのでしょう?
 嫌味っぽい言葉をチュンチュからかけられるピダム。
 

 
 トンマンとチュクパンは、何かを企んでいます。
 ウォルヤに連絡をとるチュクパン。
 
 黒傘の男がチュクパン。石の置き方と真中の石の裏に書く記号で連絡が取れるらしい。

 そして、ウォルヤに会いに来たのは、
トンマン、チュンチュ、そしてお付きのアルチョン。
 

 アルチョンは何も知らないで付いて来たようで、何でこんなところに~て感じ。

 そして会談をします。
 
 ここではチュンチュが主に交渉役になります。
…チュンチュ「一つ目は、今後も伽耶人への優遇政策を続ける。
       二つ目は、伽耶人の戸籍を抹消し、伽耶人であることを示すものをなくす」
…トンマン「三つ目は、これらの内容を勅書にし、わたしの死後もいかなる王も変更できないようにする。
      だから、ユシンを利用した復耶会は解散せよ」

…ウォルヤ「それで、われわれに何をお望みですか?」

…トンマン「復耶会の名簿全てと、クォルチャンノ部隊(復耶会の武装集団)が武装解除し…」

…チュンチュ「わたしの配下となること」

…ウォルヤ「わたしが断れば?」

…トンマン「お前のせいで、ユシンが死ぬ。お前のせいで伽耶人が死ぬ。これがわたしの忍耐の限界だ」

 そして、三日の猶予ののちに返事すること、同じ場所で同じ時刻に会うことを約束する。



 宮殿に戻って…

 怒るアルチョン。侍衛府令として、トンマンの身を守り切れなかった時のことを考え、目茶苦茶怒ってます。

 アルチョンに謝りつつ、理由を聞かせるトンマン。
 ユシンを得るためには、復耶会の伽耶人とウォルヤを得ることが必要なのだと…。



 帰り道、悩むウォルヤ。
 
…しばらく、考えさせてくれ…ソルチや部下たちにウォルヤは言います。

 その時、子供の泣き声が。
 
 おなかをすかせているその子を、ウォルヤたちは連れて帰りますが、その子はチュクパンが送った密偵(?)だった。



 ソルォンが百済との戦にボロ負けしたという伝令が帰ってきます。
  
 おまけに、戦線が後退して状況は更に悪い方向へ。

 そこに負傷したソルォンが帰ってきました。
       
 ユシン軍が口をそろえて言うには、百済軍の機動力はすさまじく、魔物のようだったと。
 
 新羅は存亡の危機に立たされます。


 狭心症を患っていたソルォンは、戦での負担が大きかったようで床に伏せてしまいます。
 
…「人を目的とするのは危険です。もっと大きな志を持ってください。でなければ、わたしのように二番手の人生を送ることになります」
 そうピダムに言い遺して亡くなります。

 嘆くポジョン、ミセン、ハジョン。
 
 自分勝手なことばかり言っているハジョンですが、そのアホさ加減さが今回は涙を誘いました。



 ソルォンが敗れたことで、ヨンチュン上大等はユシンをもう一度将軍に据えることを提案しますが、反対者も多い状況。
 
 巷の声を司量部に伝えに来た大等。
 
 罪人に軍を任せるのか…と声を荒げるミセン。
 
 ピダムも怒ります。 ほぼ100%ユシンに対する嫉妬心からなんだろうな。
 


 ユシンに呼ばれて牢に行ったピダム。
 
 ユシンから、これからの防衛についての策を提案されます。

 自分の身も顧みず、新羅を心配するユシンを笑うピダム。
 
 ユシンはピダムにつかみかかって言う。
 
…「わたしを殺したくば、殺せ。軍事権も奪うがいい。ただし、神国を救った後にしろ。それまで待て」

 作戦図をつかんでピダムは牢を出ます。
  
 
 でも、作戦図をつかむ手は震えています。
  
 立場はピダムの方が有利なはずなのに、ユシンに負け続けてます。見ている方も辛いです。人格の差ですね。
 この後も、ピダムは負け続けます。

 


 トンマンとチュンチュが話しているところへ、ピダムがやってくる。
 
 ユシンの策をそのまんま、トンマンに伝えます。
 あっさりと、そうしてくれと答えるトンマン。

 よせばいいのに、更に言うピダム。
 
…ピダム「陛下、どうぞご心配なく。このわたしが必ずや神国を守ります」
 このセリフも痛い。幾度となく似たような言葉を繰り返しながら、何度失敗したか。
ここまで言われると、いくらピダム好きのわたしでも、狼少年のように思ってしまう。
 残酷な脚本家さんだ。
 
 


  
 約束の三日後、同じ時刻に同じ場所で待っていたトンマンとチュンチュだが、ウォルヤは現れない。
 
 ウォルヤはその頃、復耶会の仲間とどうすべきか会議を行っていました。
 
 でも意見がまとまらず、行きたくても行けない状態。
 
 しびれを切らしたトンマン。
 チュクパンが潜入させた「こども密偵」を道案内役にして、逆に復耶会に乗り込む。
 

 トンマンは集まった伽耶人の前で、持参した伽耶人名簿(戸籍)を火にくべて焼く。
 
 その行為に驚く伽耶人たち。

…トンマン「お互い殺しあう方がよいのか? これは最後通告だ」
 

 別行動をとったチュンチュが、侍衛部の兵士をつれて復耶会に行くシーンがあったけど、
チュンチュが走っているところを初めて見たような気がする。
 
 先頭を走るのがチュンチュ。
 なんか、新鮮だった。
 

 助けに?来たチュンチュと侍衛部の兵士。
…トンマン「お前(チュンチュ)はここに残り、ウォルヤを説得するのだ。
      失敗すれば、チュンチュ、そなたもここにいる皆も生かしてはおかない」

 そう言って、自分は侍衛部の兵士を全員引き連れて帰ってしまいます。
 
 ポツンと伽耶人の間に一人で立つチュンチュ。
そりゃないよ~叔母様…と思ったかどうかは分かりません


 チュンチュを置いて帰り道。 
 アルチョンは黙っています。
 
 この間は目茶苦茶怒ってたのに、チュンチュは危ない目に遭ってもいいんだ…



 翌日、ピダム(本当はユシン)が提案した防衛線も崩れます。ということは、王都ソラボルの陥落も目の前。
 緊急の便殿会議が開かれます。
 
 その最中に、宮殿の武芸道場に現れた復耶会の面々。
 そして、復耶会はトンマンとチュンチュに全てをゆだねると宣言します。
 
 これで、復耶会は実質解散。
 トンマンは、復耶会とウォルヤをその懐に入れることにより、
伽耶を捨てられないユシンを完全に取り込むことに成功します。



 家臣たちは反対しますが、
伽耶は新羅に服従したから、ユシンを上将軍に復職させる道筋もたったということで、
ユシン軍と共に百済との戦線に派遣します。
 
 ユシンが上将軍に復帰した時のピダム。打ちのめされたような表情です。
 

 ピダムユシン
 ピダムは一勝することもできず、負け続けています。
 
 ピダムのユシンに対する苛立ちは、トンマンを奪われてしまうかもしれないという焦りへとつながっているよね。

 なんとかして挽回しようと色々画策すればするほど、ユシンの精神の高さが浮き彫りになってくる。
 それに対して、ピダムは浅はかで惨めに見えてくる

 この脚本家さんは、「ピダム」を生き方の反面教師みたいな感じで浮き立たせているように思います。
これでもかっってぐらい、ピダムをとことん落としている。
 大きな志をもたない人をあまり支持できない人なんだろうね。

 純愛を貫く、視野の狭い男って、世間でいうダメ男なんだろうか…
 
 だとしたら、ダメ男ってなんて魅力的なんだろう。



                             おしまい

  うふふのピダム






善徳女王55話

2010-10-25 15:32:56 | 善徳女王
流刑に処せられた人に密命なんて与えるから、こんなややこしいことになったんで…
 

 ユシンが百済の密偵に疑いをかけられて囚われたと聞き、便殿の臣下の前で密命を与えたことを話したトンマン。
  
手柄だ…と勇んで便殿にまで報告に行ったのに、司量部がいらぬことをしたことに…




 司量部の執務室で、ピダムとユシン。
 
 ユシンは得てきた情報をピダムに伝えるが、大耶城は今まで落ちたことのない難攻不落の城だからとピダムは本気にしない。
 その時、ヨムジョンが入ってきて、ユシンが任務を果たしに出かけたことは本当であることを聞く。


 百済の将軍が大耶城を速戦即決で落とすと言ったこと、
 三日以内に攻撃が行われること、
 黒から始まる名前の者が大耶城の門を開けること、
 
 以上の情報をユシンから聞きだします。

 これだけの情報を得ても、ピダムの関心は違う所へむいています。
…「また手柄を立てたな…こんな状況にあっても、そなたは新羅を救ったことになる…」
 
 ユシンへのジェラシーですね。

…「これが事実だと確認できたら、ユシン、お前を放免する…」



 トンマンは、ユシンの父ソヒョン公をすぐ出兵させ、
チュンチュは、イムジョン公に黒から始まる名前の密偵を探すよう命令する。



 ピダムとトンマン、例の池の前で。
 
 罪人であるユシンに重大な任務を任せたことについてピダムが質問すると…
…トンマン「重大事だから信用できるものに任せた。有能な罪人に命懸けで罪を償ってもらうことが大義に反するか?」

…ピダム「ユシンにそれほどの信頼を?」
 
…トンマン「お前は信じられないのか?」
 
…ピダム「人を信じろというのなら、なぜ私を司量部令に?」

…トンマン「違う。ユシンではなく、わたしを信じられないのか?
      個人的な理由でユシンを買いかぶっていると思うのか?」

 このへんのやり取りは上手いな…と思います。ちょっとワクワクします。

…そのユシンがウォルヤやソルチと会っていました…ピダム心の声。

…トンマン「答えなさい」

…ピダム「その質問については、後日お答えします」



 司量部の執務室で。
 
 ユシンがウォルヤやソルチと会っていたことをどうして報告しないのか…と、ハジョンがピダムを責めます。
 そうだそうだと、ミセン、ソルォン。

 今話しても、ユシンの情報の方が重大すぎて罪が相殺されてしまう。だから時期を待っている…とピダム。
 
 悪い奴です、ピダムは。



 イムジョン公が調査を終えて帰ってきたが、大耶城に黒で始まる名まえの者はいないとのこと。
 これで、ユシンの立場が一気に悪くなります。



 便殿でも…
 
 ユシンが嘘の報告をしたから厳罰が相当と、大等たちがうるさい。

 一人、上大等のヨンチュン公が単なる過失であって悪意はないとユシンをかばう。
 
 そこへピダム登場。
 
…「そうです、ユシンは嘘をつきません。でも、ユシンは百済で捕えられる前、ウォルヤたちと一緒でした」

 ピダムのこの発言で、便殿は一気にヒートアップ。
…ユシンを斬首に みんなが口々に叫びます。

 
 先日のトンマンの質問に対するピダムの答えが、この暴露話。

…ピダム、これが答えなのだな…
 
…はい、これが答えです…
 
 心の中の会話。



 
 トンマンに、伽耶を捨てられないユシンを捨てるように迫るピダム。
 目線のやり取りが、ほぼ対立に近い感じ。愛するがための怒り…かな。
 
  


 チュンチュがなにやら解決策を思いついたよう。
「伽耶を捨ててはなりません。答えは、この私キム・チュンチュです」なんて言ってる。
 



 ユシンのことで悩み続けるトンマンのもとへ、ピダムがやってくる。
 
…ピダム「ユシンが捨てられないなら、わたしがユシンを守ります。
     司量部令ピダム、わたしの政治力を最大限に駆使し、彼ら(ユシンを斬首にするようにと上書を送ってくる者たち)を
     黙らせます。
     わたしに命令を…ユシンの命だけは救って見せます」

 自分でユシンを陥れておいて…と言いたいところですが、ピダムらしい発想とも言える

 画策して包囲してもトンマンは折れる人じゃないから、ピダムも次の手に行き詰まり…
 そしたら、180度方向転換して攻めるしかない…と。

 とにかく分かるのは、全ての手はトンマンを手中に収めるために使っているということです
 自分や自分の派閥の繁栄のためじゃない…
 

…トンマン「ユシンの命? その代償として、わたしはお前と婚姻を? それがお前の望み?」

 ~ここまで言い切られると、見てる方も切ない。
 そう思って見ていると、ヒゲこそ生えたが、ピダムのうろたえ具合が
若いころのピダムの表情と重なってくる。ピダムって、な~んも成長してないかも…て。

そこがまた悲しい。


…ピダム「わたしは、陛下のためだけにユシンの命を守ります」
 
 もう、ここらへんになると、すがるような目でトンマンを見てる

…トンマン「命令は出さない…」
 もう、玉砕でございます



 
 今まで何度も言ってますが、わたしはピダムが好きなの…でもね、
このシーンは…ユシンが素敵です。

 志の高いユシンに比べ、どうしても視野が狭くなりがちなピダム。
 それは人格の差にも見えて…


 牢中で、燃えカスの炭を使って作戦図を床に書き出しているユシン。
 
 そこにピダムが訪れます。
 
 ピダムは、ユシンの描く作戦図を腹いせのように靴で踏みつけます。
 

…ピダム「そなたの斬首を望む上書が山のように来ているのに、それでもまだ大耶城が陥落すると言っている」

…ユシン「なぜ状況が把握できない? 今日だ。今日、大耶城に異変が起きる。
     心配すべきはわたしのことではなくて、自分のことだ。
     大耶城が陥落すれば、それを防げなかった司量部令にも責任がある」

 ユシンの必死の説得を、それは策を巡らせてのことだろうと言ったピダムに対し、
…ユシン「お前の母君ならどうしたと思う? 
     ミシルの半分でも洞察力があるなら、わたしを見ろ」
 

 ミシルのことを言われるのを異様に嫌うピダム。
 
…ユシン「お前なら、この状況の全体が把握できるはずだ…」



 牢を出てから、やっと思いなおすピダム。もう一度、情報を洗いなおすことに。
 
 黒はやはりなかったが、部首なら「黔」という文字をもつ名前の者がいることが判明。
 急いでポジョンを大耶城に派遣します。




 この間(前回)のお返し?
 
 ソルォンがトンマンに、
…「陛下こそピダムをそそのかしています。ピダムの将来は陛下にかかっています。
  ピダムに心の平穏を。そうすれば、ピダムは誰よりも陛下に忠実な臣下になります」
 


 その間も、ユシンの斬首を望む家臣たちと、助命を請う兵部の者たちがトンマンのいるインガン殿の前に集結、
騒ぎになっている。
  
 
  この時、チュクパンがトンマンにユシンの斬首はよくないと言いますが、
このシーンで、チュクパンはトンマンの心の支えになっている…と思いました。ちょっと泣けたよ

 


 トンマンとピダム。
 

 
 ナムギルは指もいいな

…トンマン「ソルォン公は、わたしがお前をそそのかし、心の平穏を乱したと言っている。そうなのか?」
 
 うろたえるピダム

…トンマン「わたしに恋しているのか?」

…ピダム「恐れながら…その通りです」かわいい

…トンマン「神国(新羅)には?」
 
 思いがけない…て顔のピダム。


 その頃、百済軍が動き始める。
 
 燃えている大耶城
 大耶城攻撃の前に着きたかったが、ポジョンは間に合わず、そのままソラボルに戻る。


…トンマン「わたしがお前と婚姻しても、ユシンを救うためでも恋心からでもない。
      ただ、お前が必要だからだ。
      権力を得るために婚姻を望むが普通であろう。
      なのに、婚姻が目的で権力を握ろうなどと…

      お前は本当に子供のようだな。
      お前はこのソラボルで最も純真な人間だ」 

 
 ミシルとの会話を思い出すピダム。
 お母さんからも、色々苦言をもらっていた。

 女の追いまわす男は魅力的ではない…
 お前の夢はあまりに幼い…

…トンマン「わたしは神国だけに恋せねばならない。だから人には恋できない」

…ピダム「陛下が神国にしか恋できないのであれば、わたしが神国になります。
     わたしにとって陛下は神国そのものです。
     陛下への恋心も、神国への恋心も、わたしにとっては同じなのです」


 ちょっといいところに、お邪魔なヨムジョンが乱入。
 
 抑えつつも、イラッとした感じのピダムに
 
 ポジョンの報告が伝えられ、さらに大耶城陥落とも。


 戦場の様子。
 
 合成っぽい火の玉が飛んでます

 早速、便殿で戦線から帰ってきたパグウィたちから様子を聞くトンマン。
 
 
 大騒ぎの中、ピダムが「大丈夫です」と入ってくる。
 
 で、ソルォンを将軍にユシン軍を率いて行けばよいと進言します。



 ピジェの時も公主様の望み通りになりますと言いながら、自身の策は失敗して、ユシンが自ら風月主の座を得たように、
今回も、こんなこと言わなきゃいいのに…と思ったけど。

…ピダム「わたしを選ぶとしたら神国のために必要だからだとおっしゃいましたよね。
     そうなります。
     必ず神国を救い、陛下と陛下の民と神国を救います」

…トンマン「神国を救ったものに全ての資格を与えましょう」
 

  今回はこれでおしまい。
 

 うふふのピダム











 







 










 

善徳女王54話

2010-10-24 17:31:31 | 善徳女王
 前回は、権力に強欲なピダム。

 全てを奪うための前段階だったのかもしれないけど、恋心があまり見えなかったため、
今回の積極的な行動に、最初の方はちょっぴり違和感を感じる。
慣れれば、ピダムの恋心に共感できるのだけど

 
 
 策など弄しないユシンに、更なる信頼を寄せるトンマン。
 
 でも表向き?には、復耶会のことを話そうとしないユシンを責めるトンマン。
 ユシンは、復耶会を支持する伽耶人を説得しない限り、伽耶人と新羅は融合できない…と意見の対立する二人。
 
 トンマンは、ウォルヤと復耶会を捕えるようピダムに命じます。
 


 トンマンとチュンチュ。
 
 ユシンや復耶会を潰すと、ピダムが政務を一人で担うことになる、それは危険だと言うチュンチュに対して。

…トンマン「わたしが、復耶会を徹底的に排斥しようとする理由は、わたしの死後を心配するからだ。
      王の後継者が全てを掌握できなければ、ユシンかピダムかそのほかの者が王座を狙う」

 ここから、トンマン叔母様、キツーイ苦言をチュンチュにのたまう。
     「そなたは(聖骨ではなくて)真骨だ。自分の手を汚してでも、ユシンとピダムを従わせるのだ。
      わたしを後ろ盾にして、楽をしようと思うな
 
 

 偉大な叔母様にチュンチュも頭が上がりません。
 こんなやり取りがあったとは、今まで知りませんでした。トンマン、こわーい。      
 

 便殿会議で、トンマンはユシンの職を解き、流刑に処すことを宣言します。
 
 流刑というのは、今までのユシンの功績を考えるとひど過ぎる処刑らしく、
色々な人がトンマンに抗議しにやってきますが、
  
「ユシンは一歩も譲歩しない。なぜ、こんな処断を下させるのです?」
 怒りを顕わにします。      
 

 部屋にこもったトンマンを訪れるピダム。
 
 苦しむトンマンに、
…ピダム「ユシンを都に置きましょう。陛下がお辛いだけです」 

 無言のトンマンの肩に手を伸ばすピダム。
 
 前にもありましたよね、辛がるトンマンの肩に手を置いて慰めるシーン。
あの頃はそれでよかったのだけど、今は女王だし…

 あまりにゆっくりしすぎてて、つい、笑っちゃうんです。



…トンマン「やめろ
 
 ユシンを陥れた不信感からこの言葉が出たのか…と思っていたましたが、どうもそれだけじゃないらしい。
 後のシーンで、お前に触れられて心が揺れないとでも思っているのか…とトンマンが言いますが、この状況を指してのセリフでしょう?
 気持ちが揺れているのを押さえての言葉ってことになりますよね。
  
 トンマンの表情から感じられる彼女の感情と、セリフが一致しなくて、理解しにくい…

 羨ましいことに、トンマンはユシンのことも気になっているけど、この時点で既に、ピダムにも惹かれている…ということですよね。


      官吏の人事を再考すべきだ。人事案をだせ」

 以上のように言い放って、出て行ってしまいました。
 ピダム、茫然。
 
大義に沿って、うまくユシンを蹴落としたつもりだったけど、トンマンの信頼は得られていないことが判っていなかったよう…



 司量部の部屋で…
 
…ミセン「この機会に(トンマンに)ご縁談をお勧めしてはどうですか…」
 
 女王になってからも、何度かそんな話が出ていたみたい。でも、そのたびにトンマンは断ってきたらしい。
…ミセン「人の心は時期によって変わるもの。分かりませんよ」
 意味ありげにピダムを見るミセン。
 
 さっきのこともあってか、話題をそらすピダム。
 人事案の話題に…。
 昔のミシル派のように人事を決めています。


 ユシンが移送される夜、トンマンとチュクパンの会話に涙
 
  
 久々に、トンマンがチュクパンのことを「兄貴…」って呼ぶのです。
 トンマン、孤独だな…て。

 その孤独を慰めるために、ユシンとの結婚をすすめるチュクパン。
チュクパンはトンマンの思い人はユシンだけ…と思っているんですね。
 無言で拒否するトンマン。…やっぱり孤独だ…。



 ユシン移送。
 
 少し離れて見送るピダム。
 
 どんな心境で見てるんだろう…
  


 人事案をピダムが提出。
 
 そこに招集がかかっていた臣下とチュンチュが集まります。
 
 でも、そこでトンマンが発表した人事は、ピダムの提案とは全く違うもの。

 ピダムに人事案を提出させたのは、ピダムの勢力下の貴族たちを把握したかったからのようです。

 おまけに、司量部は内省の管轄下に…つまり、実質、部署そのものが格下げになってしまいました。


 
 トンマンの部屋にまで追っかけて、不満をぶつけるピダム。
 
 要約すれば、こんなに頑張ったのにどうして認めてくれないの~
 信頼してくれないの~
 てことです。

…ピダム「悪いのはユシンなのに、どうしてわたしを遠ざけるのですか?
     わたしの忠誠と陛下に対する気持ちが見えませんか?」

…トンマン「見えている」
 
 この後のトンマンのセリフは…明らかにピダムを誘ってます。ほぼ告白じゃん…とわたしは思うけど。
 ミシルが恋をして婚姻を繰り返し…それが羨ましいって言ってるし、
誰かに頼って慰めてもらいたい…
お前が触れたら、胸が高鳴らないと思うか…これってピダムのことが好きってことよね。
 
 好きな女性からこんなこと言われたら、行動しちゃうんじゃないかな?
 だから、その後のピダムの行動はごく自然なものだと思います。

 
 
 あぁ~ピダムの手が背中に~ しかもじっとしてない~
  
…トンマン「だが、だめだ…」
 
 そりゃないよ…やっとやっと、ひょっとして思いが通じるかも…てピダムも思ったろうに…
 ピダマ~     pokoアジュマなら、期待は裏切らないよ~
 


 失礼いたしました
 トンマンの言い分としては、自分は普通にピダムを愛したいけど、王である間は私事は二の次。
しかも、自分を通じて権力を手に入れたいという下心もあるでしょう…
だから、受け入れられない…ということらしいけど。

 だったら、ミシルが羨ましいとか…言わなきゃいいのに。

 逆にいえば、思わず口に出してしまうほど、ピダムが好きってこと? ユシンに対する思いはどこに行ったのでしょう?


…ピダム「愛は手に入れるものです」

…トンマン「どうか、お願いだから、わたしに選択させるな」
 わたしに選択させるな…の意味が不明。別では、お前(ピダム)を選ばせないでくれ…とも言ってるけど。
 とにかく、トンマンの言いたいことが分からない。

 
…トンマン「誰も、わたしを手にいれることは出来ない」
 
 涙目ピダム

 部屋を飛び出して、悔しそうに振り返るピダム
 
 いい顔してるわ~

 
 
 ピダムのいない司量部の執務室で。
 
 司量部に課せられた仕事は、復耶会の撲滅。

 この仕事をやり遂げられなかったら、司量部の責任になるし、
やり度げられたら、ユシンが呼び戻される。

 ピダム派には都合のよくないことばかり…

 ユシンの暗殺を企てます。



 トンマンとソルォン。
 
…トンマン「璽主の遺言はなんですか?」

…ソルォン「………」
 ピダムを王にすることです…なんて言えません。

…トンマン「それが何であれ、ピダムをそそのかさないでください。
      その方が璽主の遺志に沿うことになるでしょう」

  何をもって言っているのか…トンマン。


 
 暗殺に向かうヨムジョン。でも流刑地にユシンの姿はなく…。
 
 ド派手な赤の衣装が言わずと知れたヨムジョン。
両脇の男は、ユシンが出てきた時に毒の吹き矢で殺すため待機している。


 
 その頃、トンマンからの秘密の命令を受け取るユシン。
 
 ユシンの格好はスターウォーズのジェダイみだいだ。 


 ユシンの動向を探っている復耶会。
 


 ユシンが流刑地にいないと報告を受けるピダム。
 
 なぜ分ったかヨムジョンに尋ねると、暗殺するために流刑地に行ったのだと告げられます。
 
 取り巻きが自分たちの派閥のためにとった行動ですが、
これが成功していたら、ピダムは二度とトンマンに信頼されなくなっていたはず。

 派閥の思惑と自分の思いが一致しないのは、この頃から始まっていたよう。



 で、早速トンマンにユシンが消えたことを知らせに行きますが…
 トンマンは留守。
 
 居合わせたチュンチュが、
…「陛下への報告は、わたしを通じてすることになったのでは…」
 と、報告を促します。

 イヤイヤ、チュンチュに報告するピダム。案の定…
…チュンチュ「なぜ王命もくだらぬのに、流刑地に行った?」

 暗殺しに…とも言えず、
…ピダム「ウォルヤがユシンを狙うはず、だから流刑地を見張っていました」
 上手に言い逃れます



 ユシンは部下と共に百済の戦陣に潜入。
 
 少しヒヤヒヤするシーンもあるけど、こんな時のユシンは嘘も上手につけて頼もしい。

 大耶城が狙われていて、その城門をあける百済の密偵が忍び込んでいることも分かります。
 しかも、三日以内に落とす予定のよう。

 百済の密偵の名は、黒から始まる名らしいのですが、半分が隠れて見えませんでした。
 
 開門 黒…まで読めます。

 それらの情報を得て戦陣を去る時、最後の関門にひっかかって、新羅の密偵だとばれてしまい大乱闘。
 そこに、ユシンを見張っていた復耶会が現れ、助けます。
 
 茶色の兵士は百済の兵士に扮したユシン、黒の二人は駆けつけた復耶会のウォルヤとソルチ。

 司量部から密偵として派遣されていたポジョンとサンタクが、たまたまそれを見てしまい、今度はユシンは百済の密偵だという容疑をかけられます。
 

 
 無事に逃げ切りったユシンたち。
 情報を伝えにユシンの部下たちが去った後の、
 

 ユシンとウォルヤ。
 
 伽耶のこれからの在り方について、
ウォルヤは伽耶人の王を立てることにこだわり、
ユシンは伽耶が滅びた現実を受け入れるべきだと力説。
 伽耶人が安心して暮らせるようにするには新羅に同化し、脇役に徹しなければならないというのがユシンの考え

 結局決裂。この二人の同盟は終わります。
 


 情報を得たトンマンは大耶城の防衛を強化するよう命令します。
 


 ユシンは捕えられ、司量部に…
 

 便殿で…
 ユシンが密偵として捕えられたという報告を聞き、怒るトンマン。
 

                                     おしまい

 うふふのピダム