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pokoのつれづれdiary

ブログタイトルを変えました。
これからも、ナムギルの応援は続けます。
それがなにか?

善徳女王最終話(62話) 後半

2010-12-04 00:52:13 | 善徳女王
ブログを始めてよく分からないことがまだまだある。
 文字の数が多すぎるのか…警告文みたいなのが出たので、二つに分けました。




 翌朝?
 明活山城、陥落。
 

 ほとんどの人は捕えられたけど、ミセン、ハジョン、ポジョン、ピダムの行方が分らない…とのこと。逃げたんだな、これが。

 ミシルの血族ばかり。やっぱ、回転が速く、すばしこいのか…
 ちなみに、ポジョンの行方は最後まで分らずじまい。どこかで討ち死にですかね。


 

 ミセンとハジョン。
 
ミシルの陰に隠れてあまり目立たなかったけど、この人、相当才能豊かですよね。
 最後もカッコイイ
 キャプチャーしてて、惚れそうになってしまった


 ハジョンは、どこまでもみっともない。
 
 二人はとっつかまった。
 


 ピダム&サンタク・コンビ。
 

…ピダム「遠くへ…遠くへ行き、全て忘れよ。そして剣を捨て…土を耕して、生きるのだ」
 

…サンタク「上大等はどうされるのですか?」

…ピダム「伝えるべきことを伝えていない人がいる。それを伝えに行く」
 

…サンタク「わたしもご一緒します」
 チュクパンでもなく、コドでもなく、あのサンタクに泣かされるとは…

…ピダム「…カゴラ… なんていい声 行くんだ、早く」
 


 ピダムの気持ちを受けて去ろうとした時、女王側の兵士の放った矢がサンタクの腹に刺さります。
  

 サンタクの声に驚いてピダムが振り返ると、何本も矢が刺さったサンタクが……壮絶に死んでしまいます。
  
 
 パギィ公が兵士を引き連れて、ピダムに降伏しろと迫ります。
 
 パギィはいつもこの武器を持ってますよね。でも、振り回し方がヘナチョコくさい。
 しかも…吹き替えでは、ピダムに向かって「お縄を頂戴しろ」って言ってます
 翻訳される方、もう少し言葉は選ばれた方がよろしいかと思います、ハイ。


…ピダム「わたしを倒したものは、歴史に名を残すだろう…来い!」 きゃっ
 

 ピダム、こんな闘いや、あんな闘いや…
 

 トンマンのいる明活山城の前にピダムが現れた。
 

 ピダムを止めにユシンが現れる。
…ユシン「もう終わったのだ。これ以上、兵を殺すな。一緒に行こう」
 

 それには答えず、
…ピダム「陛下は…あそこに陛下がいらっしゃるのか…」
 

 どうしてこの瞬間に、ミシルの言葉をピダムが思い出したのか。
…人の心はもろくて壊れやすい。お前の夢はあまりにも幼い…
 

…ピダム「ユシン、お前とは本気で戦ったことがなかったな。
     俺と勝負してくれるか…」
 
 
 でも、ピダムは、ユシンを飛び越えて先に進む。

 
  でた~ムンノ直伝、人上歩行

 
                                                                 兵士たちの短い剣より、長いおみ脚で見事渡りきり、地面に飛び降りたピダム。        
                                                                 …ユシン、全てお前の勝ちだ。何の勝負でもない、俺はただ陛下に伝えたいんだ… 



 

 もうこの辺になると、涙なしには見られない 音楽も見てる方の気持ちにぴったり沿ってる感じ。
 

 …トンマンまで、あと70歩…
 
 

 ウォルヤの弓矢隊がピダムに矢をいっぱい放つ…
 
 もう止めて~

 …トンマンまで、あと30歩…
 

 元花郎たちが寄ってたかって、ピダムに挑んで斬りたおす…けど、致命傷は与えず。
 

 …トンマンまで、あと10歩…
 クリックで大きくなる 

 
 
 アルチョンやめて…、ユシンも斬るな~
 
 ユシンに阻まれても、それでもトンマンに近づこうとするピダム。
 

 ユシンが首を振ってダメだといっても、ピダムはきかない。

 …とうとう、ユシンがやってしまった…
 クリックで大きくなる
 
 クリックででかくなる。 
 吹き替えの福山さんの声は、ナムギルより泣く様な、すがるような感じだった。これはこれで泣けた。

 ユシンがピダムの前に現れた時、一緒に行ってれば命は助かっただろうに…という意見があるけど、
わたしはちょっと違う考え。これは、またの機会に語らせてください。


 


…反乱は鎮圧されました。以下、トンマンの感情を抑えた女王としての演説は、トンマンの冷静さが却って涙を誘う。
 

 

 万歳!って声を聞きながらピダムの亡骸を見ていたトンマンは、その場で倒れてしまう。
 
 クリックすると大きくなる。
  
 
 泣きながら鎮圧宣言をした女王を、臣下はどんな風に見てたのかな…あんなふうに気持ちを抑えて行動するから臣下に尊敬されるんだろうけど…


 トンマンが目覚めたのは、三日後。
 

 ピダムが死んで、空席になった上大等の職をアルチョンに託して、ユシンと話します。
  

…トンマン「ユシン公の耳元で、ピダムは確かに何かを言っていました。何と言ったのです?」

 不敬なことだから口に出せないと言って拒むユシンに、命令だと強制。

…ユシン「トンマナと言っていました」
 



 愛してる…でもなく、信じられなくて許してくれ…でもなく、
ただ「トンマン…トンマナ」と名前を呼ぶというそれだけのことに、こんなに涙してしまうなんて…
 

 反逆行為の上に更に反逆を重ねようとも、自分の心を純粋に表現して伝えたい…というピダムに感動
 

イヤな脚本家さんだけど、やっぱりスゴイです。
 



 お出かけするトンマンとユシン。
 

 人生を思い返すトンマン。
 色んな人がいたけれど、全てわたしを通り過ぎ、残ったのはユシン公だけです。
 ユシン公になら、今後の全てのことを安心して託すことができます。

  
 百済を滅ぼした爺さんユシンが、トンマンの墓に報告に行くと、墓守爺さんになっていたアルチョンと再会するシーンがあって少し笑わせてくれます。
 

…トンマン「昔したように、また駆け落ちをしましょうか…」

 やんわり拒否するユシン。

 

  
 こんなに頑張って生きてきたのに、人の頂点に立って人生の全てを賭けて事を成し遂げようとしてきたのに、
トンマンの心の渇き…ていうか、それが満たされることはなかったことに涙


 孤独の中で死んでいくトンマン。

 
 トンマンの死を見て、泣いているユシン。

 とことん君臣の関係を貫いたユシンだったけど、さすがにこの時はごめんなさいって思ってるかな?
 大業を成すためにトンマンとの恋愛を諦めたけど、彼女の心の支えになれなかった自分を責める気持ちは少しはあったかも…
 そう思うと、泣ける。


 この後にある、トンマンの夢に出てくる女性の正体がわかる話は、どう解釈してよいのやら…
 

 幼いころのトンマンの目の前に現れた女性は、女王になった大人のトンマンで…
トンマンのセリフが、

 愛する人たちを失い…とても孤独な日々を送る…砂漠にいるよりもずっと、荒れすさんだ日々だ。
全てを手に入れたように思えるけど、本当は何も手に入れていない…
 …それでも耐えるのよ…
 

 単なる夢の解説なのか…
 死んだ後も、魂が夢を見続けているのか…

 ちょっと息苦しくなるラストでした。
 

 わたしのざっくりした感想。
 今まで、ちょこちょこと韓ドラを見てきましたが、こんなにハマったドラマは初めてでした。
 どうして~と突っ込みを入れたくなる箇所がいくつもあったけど、62話の長いドラマですもの。
 山あり谷あり、多少の矛盾点があっても仕方ないかな…と。

 でも、ピダムがおバカさんに描かれているところが、ちょっぴり悲しかった。

 ピダムは、わたしの韓流初恋の人
 初恋の人は忘れないものだから、ナムギルが爺さん俳優になるまで見守りたい(注:あくまで希望。保証はできないけど


 うふふのピダム
 

善徳女王最終話(62話) 前半

2010-12-04 00:24:37 | 善徳女王
 最終話のDVDレンタルって、つい最近始まったんですってね。
 DVDが売り出されてすぐにレンタル始ったのかな…と思っていたので、いやぁどうもすみません。


 トンマン、ピダムがそれぞれの支持者の前で演説したところで終わった前回。


 トンマンが演説を終えて帰っている途中、大きな星が揺れて流れ星となって散った。


 民の支持にこたえて無理をしていたトンマンは、その瞬間、発作?を起こし、その場に座り込む。


 同じ夜空の下、流れ星を見ていたピダム派の支持者たち。


…「星は月城の方へ落ちた!」

 流れ星は縁起が悪いの?

…「これは、月城の敗北を意味する。天は我々の味方だ」とピダム。
 

 この言葉に大喜びの支持者たち。
 

…わたしが神国となる。そして、トンマン、お前を手に入れる… ピダムの心の声。
 

 なんと、ストーカーちっくなお言葉。
 「そして、poko、お前を手に入れる」……一回でいいから言って




 寝所に運ばれたトンマン。
 状態がよくないらしく、脈を診ている医官は戸惑うばかり…。
 

 トンマンは医官を下がらせて、アルチョンとユシンにある夢の話をする。
 
 

…「タクラマカン砂漠から新羅に来て、初めての夜でした。ある夢を見ました。

 わたしは夢の中で、ムンノを捜していました。
 捜している途中にある女性に会うのですが、その女性は突然わたしを抱きしめ、涙を流しました。
 

 昨夜、数十年ぶりにその夢を見たのですが、
その女性の顔が思い出せない…」

 
 夢の話をしていたと思ったら、突然、
 

…「上将軍の立てた計画を許可します。今夜、実行してください」だって。


 
 で、作戦会議。
 

 すっかり、兵部になじんでいるウォルヤ。
 だったら、最初からユシン兄さんの言うことを聞いて、
復耶会の長なんかしなけりゃよかったのに…




 ピダムたちの作戦会議。
 

 ピダム派に合流したい貴族はたくさんいるようで、その貴族たちが来るのにあと数日かかるとのこと。
 それまで、明活山城がもてば、ピダム派勝利という算段らしい。

 女王側が切羽詰まっているのに対し、ピダム派はニヤニヤしてゆるんでる。
 

 ミシルの乱の時もニヤけてたし…引締めが足らん。




 その夜のうちに、防御地点が攻撃される。
 

 報告を受けたピダムは、その動きをかく乱作戦とみて兵の移動は行わず、防御に徹するように配下に言う。


…「落ちたはずの流れ星が、空に戻っていきます」
 
 ピダムは外に出て、空を見上げます。
 

 城内の兵士たちも集まって、見ています。
 

 落ちたものが上がっていくのだから、兵士たちの不安は最高潮。

…ミセン「あれは星じゃない。凧です」
  
 さすが策士ミセン、心当たりがあったのか…すぐに見破って、またニヤけてる。 

…ピダム「…敵の攻撃の合図だ」
 
 

 ピダムもすぐに見破ったけど、遅かった。
 
 明活山城の兵士たちが空に気を取られている隙に、女王側の軍に東門、南門が破られた。
 

 女王サイドの兵に交じって、城内に入るサンタク。
 


 戦闘の準備をしようと向かうピダムの前に、サンタクが現れた。
 サンタクの報告を聞き、ヨムジョンに嵌められたことを初めて知るピダム。
 


 また、ヨレヨレ・ピダムになっちゃった。
 


 逃げる準備をしていたヨムジョンと顔を合わせたピダム。
  

…ピダム「お前が仕組んだんだな」


 以下、ヨムジョンの語りと、その後、ミセンの語りが入ります。

 ヨムジョンの言葉は、ピダムの心をえぐり出して、屈服させるために語られ、
 ミセンの言葉は、ピダムが本来どうあるべきだったのかを思い起こさせるために語った…のかな。

 でも、ミセンの言葉はわたしには難解。



 

…ヨムジョン「お前は何でも人のせいにする。
       ムンノを殺したのも、反乱を起こしたのも、陛下に刃向かったのも、みんな俺のせいか?

       俺がやらなくても、お前はムンノを殺していたさ。
       俺がやらなくても、お前は陛下を手に入れるために何でもした。 

       この十年間、権力の掌握に力を注いだのはなぜか…

 

       お前の心に潜んでいたのさ、王となり全てを手に入れたい欲がな」

…ピダム「そんなことはない…」

…ヨムジョン「あぁ、陛下への恋心か。
       お前が恋にのぼせて、おかしくなったのを、ほんの少し俺が軌道修正しただけさ。

       もし恋が成就していても、それでもお前は反乱を起こしたはずさ。

       不安だから。いつ見捨てられるかと怯え、信じられないから。


       ところで、知っているか? 陛下はお前を最後まで信じていた
 
 さっきのといい、これといい、憎たらしい顔してるわ~


 ヨムジョン、最後のとどめ。

       信じられなかったのも、揺らいだのもお前だ。
       
       お前たちの恋を壊したのは、お前自身だ、ピダム
 

 悔しいけど、ヨムジョンは正しい。

 殺されそうになったから、カァ~と来たのは仕方ないにしても、揺らぐのも信じるのも自己責任だにゃ~
 不安を抱え込んで耐えるのも、耐えられなくなって行動を起こすのも自己責任だにゃ~

 それが本当だと思うから、ピダムに救いがなさ過ぎて悲しい
 


 反論のしようもなくて? でもヨムジョンに従うわけにはいかなくて、ブスッとやっちゃう。
 



 そこにミセンが飛びこんで来る。
 

 頭のいいミセンは、瞬時に事態を呑みこむ。

…ミセン「貴様を信じ大業を遂げるなど、無理なことだったのだ。姉上も、お前を買いかぶりすぎた」


…ピダム「ミシルの夢のために生まれ、ムンノの夢のため育てられた。大業はお前たちの夢だろう」

…ミセン「姉上がお前を捨て、ムンノが愛情をかけてくれず、我々が恋路を邪魔したというのか…

     いいか、ピダ…いや、ヒョンジョン(王子として育てられていれば、この名で呼ばれていたんだな)よ…

     恋を壊したのは自分のせいだと認めたくないようだが、壊すことができるのは自分自身だけだ。
 
      
     (恋を失い、反逆者の仲間にされ、破滅させられたように思っているかもしれないが…こんな感じ?
     誰もお前を破滅させることはできない。全て、己のせいにほかならない。(ピダムの判断ミスってことか?)

     まったく哀れな奴だ」

…ピダム「なぜ今になって、そんなことを言うんだ」


…ミセン「言ったさ、姉上も、ソルォン公も、この私もな。

          トンマン公主は神国そのものです。わたしがそうなるようにしてみせます…と言うピダムに対して、
     ミシル (トンマン=神国となったとして、それでも、人の心というものは、ピダム自身の心も含めて)もろくて壊れやすい。
         (心の空白を埋めるものが、そのもろくて壊れやすい”人の心”=恋とは)お前の目標はあまりに幼い。
     
     ソルォン 人を目的とするのは危険です。もっと大きな志を持ってください。でなければ、わたしのように二番手の人生を送ることになります。

     ミセン 何か言ってたっけ? 記憶なし。


   わたしなりに言葉を補ってみたけど、これでいいのか、どうか…
   ミセンの言いたいことが、イマイチ分らないのです
     

     皆がそう言っていた(人の心を得ることより、大業を成せ)のに、お前は耳を貸さなかった」

 ピダムは、一人で出ていってしまう。

                                                             以上、前半終り。 

善徳女王61話

2010-11-18 12:49:13 | 善徳女王
 ドラマの設定では、だいたい30歳ぐらいにトンマンが女王に即位。
 

 その後、10年ほどたってからの話だから、アラフォー世代の恋の物語になっている「善徳女王」
 


 40代の男にしては、余りに純情なピダム。トンマンと出会ってから、精神年齢に成長がなかったってこと?
 もっと不思議なのは、ピダムは独身なのか…
 ミシル派の誰かが、正妻はともかく、適当な美女をあてがう…(失礼)こともしなかったのか。
 
 担当のミセンは何をしていた
  

 …と言うことは…もしかして…ひょっとして、あり得ないことだとは思うけど、
しかも、今まで誰も触れようともしなかった話題だけど、
ピダムはまだ、アレ なのか…(またまた失礼



 さりげに語り始めていますが、少しお休みをいただきました。
 風邪をひいちまって
 熱は出なかったけど、喉痛のあと、鼻水が滝のように出て、頭が痛くて痛くて…カロナールじゃ効かなかった。
 ボルタレンにすりゃよかったのか…
 
 それが終わったと思ったら、せき込むし…
 パソ前、長時間がキツかったんで、ちまちまと書いておりましたら、こんなに時間かかっちゃった^^ 




 ヨムジョンの策に、まんまんとかかったピダム


 チュンチュの策にも引っかかるし、若い時のような冴えがない…この頃のピダムは。



 「また捨てられたんだよ…」

 ヨムジョンの言葉に、ピダムは愕然とする
 
 ひょっとして…でも…


 迷いのある時に、こんな決定的なこと言われたら、心の隙間にするんと入っちゃうよな。



 例の鉱山の中に、モンゴルのゲルみたいなテントを張って待機している貴族たち。
 

 ピダムとヨムジョンの合流が遅れているのに苛立っている。
 

 
 ピダムの説得をヨムジョンは続ける。
…「トンマンを手に入れたいなら、神国を奪え。準備は整っている」

 ヨムジョンの策は、ピダムのトンマンへの信頼を失わせることが目的だった。
それは成功したけど、ピダムに与えたダメージは想像以上に大きくて、廃人みたいになっちゃった
 



 でもでも、トンマンはピダムに対する思いを募らせていて、
お手紙を書くシーンが挿入されている。


…小さな庵が立てられる場所を用意して待っているように。短い時間でも、お前と一緒に過ごしたい…
 どんなことがあっても、わたしを信じるように…

 手紙がちらと映るシーンがあって、見たら「寺」と書いてある。訳も「寺を用意するように」とある。
 ピダムとの余生を過ごすのが、寺なの???

 で、わたしは「庵」と書きました。

 寺だったら、2人で出家? 今時は結婚しているお坊さんもいらっしゃるけど、
新羅時代はどうなのかしら?

 二人で出家したら、ピダムの思いはやはり叶わないことに…
 この話、ハッピーエンドになっても、ピダムの な人生に終止符は打たれないということなのだろうか…



 ピダムに届けるよう、チュクパンに手紙を託す。
 
 



 森の中を、ヨレヨレになって歩くピダムに涙
 

 ピダムがトンマンを信じる拠り所が指輪だけってのも泣ける。
 

 あぁ、40歳の純情 ありえねぇ~と思いつつ、ピダムなので許しちゃう。
 

 「わたしは神国にだけ恋せねばならない」…トンマンがかつて言った言葉を思い出して、

…「それなら、わたしが神国になります。それがダメなら、神国の邪魔者と一緒に消えればいいのです。
  どちらでもわたしは構いません。
  

  王という地位は、わたしを捨てたり、殺したりする必要があるほど重荷なのですか?
  そうであるならば、わたしがその荷をおろして差し上げます」
  

 王になるという重大な決意の時ですら、トンマンを得ることが最重要課題



 部下から、ここ数日怪しい動きをしていた者が侍衛部の兵士にいたことをアルチョンは聞く。
 

 
 一人でやってきたヨムジョンを責める貴族たち。
 

 歯切れの悪いヨムジョンに集中砲火を浴びせている中、ピダムが突如現れます。
 

 ほっとした様子の貴族たち。
 
…「ソラボルを奪還し、女王を廃位させる。そして、わたしが王になる」
 

 貴族の前で宣言。
 
 大喜びの貴族たち。結束が強まった感じ。
 


…「夜明け前に、ソラボルに進撃します」
 ピダムの言葉に慌てて、兵がまだ合流してないとか、兵部に勝てないとか、おたつく貴族たち。
 それでも、にやりと笑うピダムの笑顔が不敵。…でも
 

 

 一方、ソラボルでは、ピダム派の軍の動きが次々に報告される。
 

 彼らの狙いは、ソラボルにある女王が住む「月城」だとユシンが発言。

 ソラボルの被害を最小限に食い止めるため、進路の途中、つまりソラボルの外で侵入を防ぐようにトンマンはユシンに命令します。
 




 鎧姿のピダム登場。うふ しゅてき
 

 ピダム軍の数がすごい。前に百済と戦った時の陣の画像によく似てるけど 
 

下が、百済軍と戦った時の新羅軍
 
 クリックしたら、でかくなる。

 似てるっていうか、同じものだ~。上げ足とってしまった…、そんなつもりは、なかったのに…



 ピダムは、配下の貴族たちに多くを語らないけど、腹の底に見せかけとは違う策があるって感じ。

 出軍したユシンに対して、チュジン公とホジェ公の私兵を向かわせるようピダムは命令し、
 

そして、「全力を尽くして戦い、退却命令には速やかに従うこと」と付け加える。

 ユシン軍と全面対決。

 ホジェ軍は敗退したけど、そこにポジョン軍が加わって、ユシン軍は集中攻撃を受けている。




 ユシン軍の位置が月城に近いため、ピダム軍の目的はやはり、トンマンのいる月城であると女王側は判断。
 この攻撃を防ぐため、近くの城の兵士をユシン軍に合流させます。




 ピルタン公の私兵は、ピダムの命令で、ある城の前で待機中。
 

 その城は、ユシン軍に合流した兵士たちのいた城。
 つまり今は、城はほとんど誰もいない状態。

 ピルタンに攻撃されて、城はたちまち落ちた。
 城の名は、明活山城(ミョンファルサン・ソン)。
 

 明活山城はソラボルにあるもう一つの城で、月城のすぐそば、二里(800mぐらいらしい)と離れていない距離にある。

 里(り)は、尺貫法における長さの単位である。現在の日本では約4km、中国では500m、朝鮮では約400mに相当する(wikipedia)。
 


 これからの、ピダムの作戦。

 700年の新羅の歴史の中で、都に戦線ができたことはない。
 

 このことは、女が王であることについて、平民、その他の貴族たちに疑問を抱かせるのに充分な出来事である。
 今の状況を広く皆に知らしめて、王としての資質がトンマンにあるのか…という疑問を投げかけ、
そうして、時間を稼げば、流れが自分たちに有利になる…ミセンの解説。
 


 ピダムはわが意を得たり…て感じ、貴族たちは張り子の虎のように大きくうなづく。




 ピダムの行方をまだ知らないトンマンたち。
 チュンチュは、貴族たちの大胆な戦術は、ピダムでないと立てられないと言います。
 

 そうかもしれない…と疑問に思いつつ、それでもピダムが自分を裏切ることはないと信じたいトンマン。
 




 ピダムが赴任するはずだった推火郡(チュファぐん)の官庁に、チュクパンが到着する。
 トンマンからの親書を直接渡すつもりが、ピダムはまだ着いていないと聞いて愕然とする。
 

 サンタクが渡しとくよ…と言ってくれても、直接手渡しするという王命を守ろうとするチュクパン。
 この十数年のうちにチュクパンも変わってしまった? 忠誠とは縁遠そうな人だったのに。




 ピダムの作戦第二弾。

 戦線を維持しつつ和白会議を行って、トンマンを廃位させる議決を行うこと。

 上大等ピダムとその他大等6人が、ピダムサイドには揃っている。
 だから、ピダムが招集する和白会議の決定は有効なんだとさ。


 トンマンの指輪を大事に持っているピダム。
 


 明活山城で会議が行われ、トンマン廃位(女王やめろ!)決定。
 

 決定したことを知らせるお触れ書きが都中に貼られた。

 決意文を読む前のピダムの表情に少しためらいが…これでいいのかな…て感じ。
 ためらいを振り払った後の決意文の読み方がうまい~




 都中の触れ書きを見て、チュクパンは明活山城に向かう。
 


 トンマンからの手紙を見ても、本物だとは信じないピダム。
 

 偽物だとか、チュンチュかトンマンの策か…と疑っている。

 最後に、「あんなに殺したかったピダムはまだ生きていると、トンマンとチュンチュに伝えろ」と捨てセリフ。
 





 その頃、侍衛部の兵士の死体が宮殿に送りつけられた。
 

 少し前までピダムが持っていた、トンマンとのペアリングが死体の首に巻きつけられている
 

 指輪を前にしても決断しないトンマンに、チュンチュやヨンチュンが王命を下すよう迫る。
 

 そして…「ピダムから上大等の地位をはく奪し、神国の敵として宣布します」とトンマン。
 更にピダムとその一派の殺害命令を出します。
 

  とうとう、やっちゃいました。ボタンがかけ違ったまま、全面対決へ。
この時点で、トンマンは、ピダムに騙されたと思ってるだろうな。




 でもでも、やっぱりお互いにひょっとして…て気持ちがある。

 ピダムは、刺客としてやってきた侍衛部の兵士のことを調べるように、サンタクに命令し、
 

 トンマンは、ピダムの指輪を下げていた死体の男について調べるよう、アルチョンに命令する。
 
 
 結局、同じ人間について調べてくれ…てことなんだけど。



  
 ピダムとサンタクの会話を盗み聞きしたヨムジョンは、自分の策だとバレたら困るということで、
例の侍衛部の兵士の家族を部下に殺させます。

 この兵士には、もし死ぬことになっても、兵士の家族を不自由がないように養い、子供は立派に育てると約束してました(前回)

 それが一転、皆殺しです
 

 アルチョンたちも駆けつけるのですが、間に合わず、女の子一人が残っただけ。
 

 でも、その子から司量部のヨムジョンから仕事を依頼されたことを聞きだします。

 
 後ろでアルチョンと女の子の話を盗み聞くサンタク。ピダム暗殺未遂の真相を知ります。
 
 ヨムジョンは、サンタクの命も狙います。
 

 そこは元郎徒ですから、サンタクは頑張って助かります。



 チュクパンが帰ってきて、トンマンにショッキングな報告をします。
 

 明活山城にいる貴族たちを束ねているのはピダムです…と。

 また、トンマンがピダムを殺そうとしたと思っていること、
 トンマンの手紙の内容を信じず、策略だと思ったらしいこと等々。



 そこにアルチョンが帰ってきて報告。
 

 すべての真相が明らかになります。


 ヨムジョンが侍衛部の兵士を雇い、さもトンマンが刺客を放ったように見せかけ、ピダムを騙した。
 騙されたピダムは傷ついた心のまま、トンマンを攻撃するために反乱軍を組織した。
 

…トンマン「人と人との信頼は、何ともろいものか。
      人の心を頼ることが、こんなに虚しいとは…」
 

…チュクパン「まずは、何としても誤解を解かねば…」

…トンマン「すべてが、無駄に終わりました。ピダムのために、もう何もしてやれないのです」 


 ぷつっと切れた蜘蛛の糸みたいだな…と、わたしは思いました。

 もう少し先になりますが、ユシンが、ピダムの処遇をどうしますか…と尋ねてくれたのに、最初の決定を覆さなかったトンマン。

 二度と、蜘蛛の糸をたらさなかったお釈迦様みたいに、トンマンも二度とピダムに手を差し伸べなかった。
 差し伸べるべきではないと思ったのか、差し伸べられなかったのか…




   
 トンマンの手紙のことで揺れるピダム。
 

 
 徳曼と署名された所を親指でなぞるピダム。

 真相を探らせに行かせたサンタクの帰りを待ちますが、ヨムジョンに阻まれてなかなか真実にたどり着けないピダム。

 その間にも、ピダムに加担する貴族たちが集まってきて、ますます引くに引けない(今更、引けないけど)状態に。
 
 トンマンからの手紙を後ろに隠し持っているピダム。




 伝令が、トンマンの出した勅書をピダムに見せます。
 反乱を起こしたのだから仕方ないのだけど、自分を刺殺する命令が出されたことにピダムはショックを受けます。
 
 
…「陛下は王座を譲って、わたしと余生を過ごしたかったのでは?」
 


 ここからは、ピダム、トンマン、それぞれの支持者に対して激励をします。
 61


 互いを神国の敵と言い、

 ピダムは、トンマンを無能な女王と言い、
 

 トンマンは、ピダムを私利私欲に走る貴族(の一人)と言い、
 
 

 女王のせいで、百済に侵略され、他国に見下され…
 (ピダムたち)貴族のせいで、民の利益の多くは搾取され、他国に頼らざるを得ない…


 もうこれ以上、我慢できません。
 

 これ以上、黙って見ていられません。
 


 女王を廃位させ、新たな神国を造るのです…と、ピダム。
 反乱勢力を制し、神国の偉業をなすのです…と、トンマン。
  

 
 …後戻りできません、本当に。心の底ではどう思っていようと、転がり始めたものは止められません

                                            おしまい


 うふふのピダム
 
 



善徳女王60話

2010-11-08 01:48:28 | 善徳女王
 西国呼世尊
 神国呼帝尊
 

 西国(極楽浄土)の世尊つまり仏の名を持つ者が、
 神国の帝尊(新羅の王)になる。


 話とは関係ありませんが、
ピダムの名は仏教由来の名前だったんですね。
 ムンノの願いが分るってもんじゃありませんか。
 ミシルとは正反対の慈悲深い人に育ってほしかったんでしょうね。

 そ、それが…鶏肉を踏まれて怒り狂い、容赦なく殺生しちゃうような子に。

 名は体を表すというけど、正反対に性質が現れちゃうこともあります。
 
 ピダムは正反対になっちゃったタイプですね。


 
 文書が読み上げられ、便殿は凍りついたようになってしまいます。
 
 
 ヨンチュンは王族の強みか…誰もがはばかっていることを、いとも簡単に口に出してしまう。
…「西国(極楽浄土)の世尊つまり仏の名を持つ者が、神国の帝尊(新羅の王)になるだと
 

 ピダムは正面にいるピダム派の貴族を睨みつける
 

 陰謀だとすぐにピンときたよう。


 宮廷の内外で、ピダムが王位につくと予言された文書が話題になっている。
 


 チュンチュはこの文書がねつ造だと断じて(実際そうなんだけど)、兵部を率いて犯人捜しを始めます。
 



 ユシンとトンマンの会話。
 
…ユシン「ピダムとチュンチュで次期王位後継者を争う事態になってきました」

…トンマン「ピダムは無関係だ」」

…ユシン「それが重大なのです。ピダムは自分の派閥が掌握できていない。だから危険なのです」

…トンマン「それで、ピダムを捨てろと?」

 ユシンと復耶会の時と同じ。
 ユシンは復耶会を掌握できていないうえに、捨てられなかった。
そんなユシンを捨てろ…とあの時はピダムがトンマンに迫ったのでしたね。

 ユシンでさえ、捨てろと迫るなら、
あの時、ピダムがユシンを捨てろとトンマンに迫ったことは間違っていなかったってことですよね。

 ユシンもそのことは分っているらしく…


 人を得るのは天下を得るより難しい、でも人を捨てるのはそれ以上に難しい…と言うトンマンに対し、
…ユシン「だから、、陛下はわたしをお捨てにならなかった」

 わかってるなら、なぜ言うユシン?




 ピダム、怒ってます。
 

 それに対し、
 信じさせてくれないピダム公が悪いとか、
 

 志を同じくしていただくにはこれしかなかった、
 

 勝手なのはピダムで、上大等は派閥の皆の将来に責任を持つべきだ
 
 などなど、派閥の突き進む方向にピダムが引きずられかねない状態。



 チュンチュの一行が、文書を運んできた空の船の調査を始めます。
 
 
 なかなか、切り口が鋭いチュンチュ。

 ミセンの命令で動いていたヨムジョンは、企みがばれるのを恐れ、船大工である証人に矢を射かけます。

 証人は死亡、チュンチュも流れ矢に当たり重傷を負います。
 



 そのことで、色んなところに波紋が。

 ピダム抜きのピダム派では、
貴族たちがヨムジョンを責めますが、怪我ではなくてチュンチュの命を奪うべきだったとヨムジョンが言って、騒然となる。
 

 ピダムはサンタクから聞き、自分の派閥の暴走に唖然とします。
 
 

 トンマンは激怒。
 

 チュンチュから、この事件にヨムジョンが絡んでいることを聞き、ピダム抜きのピダム派が仕組んだことと確信。
 矢は、チュンチュを狙ったものとして、事を進める決意をします。



 ピダムには知らせないで便殿会議を行うトンマン。
 

 黒幕を探し出し、法律で罰し、規律を正すことを宣言するトンマン。


  
 床に伏せていたチュンチュですが、トンマンの決意を聞き、行動を起こす。
…「わたしが天意の一助となろう」
 

 ピダムより緻密なチュンチュは、得意の知略でピダムの心の流れを加速させます。
ホント、ここでのやり取りがピダムの最後を決めてしまった…
 チュンチュは悪い奴です。


 

…チュンチュ「わたしの母はお前の母親のせいで死んだ。
       そして、その息子が今、わたしの命を狙っている。
       だが、わたしも黙っていない」
 
 心当たりのないピダムは、何のことですかと穏やかにチュンチュに言葉を返す。
 

 トンマンの気持ちを得ているという余裕が、穏やかな対応をさせているように見えるんだけど…

…チュンチュ「わたしはどんな小さなことも放置しない。
       例えば…テナムボは、なぜ行方不明になったか分るか?」
 いつの間にか殺させたということらしい。可愛い顔して怖いな

…ピダム「お前、成長したな。昔は俺を怖がって震えていたのに」
 

 ピダム、チュンチュの術中にはまってます。

…チュンチュ「昔のお前は怖かった。
        今のお前は、分りやすい。だから怖くない。
        それに、本当に、陛下と心が通じ合っていると思っているのか?
 

 そして最後のとどめ、「昔のお前は、本当に怖かった」  

 チュンチュは、ピダムがこの件に無関係であることは知っているから、
屋敷をでてから心の底で「ビアネ」って言ってるけど…
 

 ピダムを潰す決意は変えない。




 チュンチュが矢を受けたことで、窮地に陥るピダム派。
 

 偶然の事故であるにもかかわらず、トンマンが調査を命令したのは、
ピダム派を粛清することを女王が決意したからだ…とヨムジョン。
 
 ヨムジョンにそそのかされて、ピダム抜きのピダム派貴族は政変を起こすことに…
 
 
 ピダムをこの政変の首謀者にするために、ヨムジョンは一計を案じる。



 ピダムとトンマンの最後の会話。
 
 取り次いでもらっている間の待ち時間に、チュンチュの「本当に陛下と心が通じ合っていると思うのか」という言葉が、
ピダムを悩ませる。
 

 気を取り直して、トンマンに会うピダム。
 
 遠くにいるトンマンに微笑みかけるピダム。涙ぐんでるよ。

 

…トンマン「お前は勢力の掌握に失敗した」

…ピダム「はい、お手上げです。綿密な調査で真相を究明し、国法で厳罰に処してください」
 

…トンマン「それではお前にも被害が及ぶ」

…ピダム「構いません。そうなさるべきです。陛下、覚悟はできております」
 まっすぐな言葉…こういうのトンマンきっと好きだよね、わたしも好きだけど。

…トンマン「わたしが覚悟できていない」

 上大等の地位のままかな…、地方の山城の建設責任者としてピダムを派遣。
 ソラボル(王都)から遠ざけ、ピダム派の貴族たちの粛清に巻き込まれないよう、
トンマンはピダムを守ろうとする。

 揃いの指輪を造らせ、トンマンはピダムに渡す。
 
 

…トンマン「わたしを信じられるか?」

 頭の中でイヤでも響いてくるチュンチュの言葉と戦いながら、
「信じます…」とピダム。
 
 この時の苦しそうに微笑むピダムに涙

 トンマンの気持ちを確認するかのように手を握り返すピダムの手を、トンマンが離す。
 

 この時の弦楽器の曲が…
 聞きなれた曲が急に切れるって、こんなに不安な気持ちにさせるんだ。


 不安をこらえて、ピダムはその場を立ち去る。
 
 
  
 ピダムの決意。
 …少しでも陛下のご負担を減らして差し上げたい…とピダムは言ってますが、
100%トンマンに助けてもらうのは、それじゃ男として立つ瀬がないってこと?
 

 そんな気持ちもあるような気がするピダムの言葉。

…よく我慢したものだ… 
 ブルンブルン 剣を振り回します。

 でもねでもね、二つ、いいですか?

 一つ目、ピダムの剣って、あんな竹の節みたいな鞘だった?

 二つ目、この脚本家さん、やっぱり意地悪だ
     剣を振り回す前に、チュンチュの言葉を思い出すシーンが挿入されている。

     …昔のお前は怖かった。でも今はちがう…

     ピダムの行動はトンマンのためだけじゃなくて、
     チュンチュの言葉を意識してたからってことだよね。

     そんな言葉に振り回されるのって、おバカさんみたい
     あぁ~ヒドイわ、この脚本家さん。


 あぁ~それと、剣の話。
 大陸の剣って両刃のイメージがあったのだけど(チュモンとか…両刃の剣を持っていたと思う)、
ピダムの剣は片刃?

 両刃でこんな格好したら、背中が切れちゃうもんね。

 

 

 ピダム派の粛清のため、兵部が動き始めたことを知ったヨムジョンは、貴族たちに例の鉱山に逃げ込むよう言います。
 
 素早く動いたため、兵部がそれぞれの屋敷に踏み込んだ時には、もぬけの殻。
 

 

 トンマンとチュンチュの会話。
 
 逮捕令を出すべきだというチュンチュに対して、
 
 ピダムはこの件については無関係だということ、
 自分の勢力を失うのだから、将来、脅威になりえない、
 
 だから、わたしの命令なしにピダムに手を出すな…

 チュンチュは不服そうだ…




 山道を急ぐヨムジョンの前に現れたピダム。
 
 始まりました
 ここまでなら、戻ることもできたのに…あぁ、切ない。 


 昔のようにバッタバッタ斬りまくるピダム。
 

 最後の一人の首を切って、返り血を浴びる。
 

 60話が始まって、ここまでで58分10秒なんだけど、
ピダムが最後の一人を斬る時に鼻歌みたいなのが聞こえるんだよね。
 

 ピダムが鼻歌を歌いながら、最後の一人を斬ったのかな…と思ったんだけど、
ナムギルの口元を見ても、鼻歌を歌っているような口元じゃない。

 なんじゃこりゃ…と思って、you tubeで確認したら、そっちにも鼻歌みたいのが入ってる。
 なんか、変な感じ。

 おヒマでしたら確認してみてね。



 ピダムに剣を向けられても、ふてぶてしいヨムジョン。
 
 
 今にも斬りかかろうかという時に、吹き矢が飛んできた。

 刺客を捕えて、依頼者を問いただすピダム。
 
 トンマンの護衛をしていた兵士だと気付いたので、余計に知りたくなったんだな。

 刺客はそれには答えない。

 心に湧きあがる不安と葛藤しながら、更に問い詰める
 …陛下は俺のことを信じてくれてるよな…
 …俺のことを失いたくないと思ってくれているよな…
 でも、目の前にいるのはトンマンの護衛兵士。
 
…「言え!」 ヨムジョン、あんたはヒドすぎる。
 
…刺客「神国の敵を刺殺しろ。女王陛下、万歳」

  

 刺客は、ピダムの剣を使って自殺しちゃいます。

 ヨムジョンが側にやってきて、しらじらしく「刺客を送るなんて、陛下もなんてことをなさるのだ」
なんて最後のとどめとばかりに言ってる。
 
  
 葛藤してる…葛藤してる…
 
 ムンノに捨てられたこと。
 
 見捨てるかのように、トンマンの手が離れていったこと。
 
 「わたしを信じられるか」と言ったトンマンの言葉。
 
 耐えきれずに、ぶっ潰れてしまったピダム
 
 
                                        おしまい
 
  うふふのピダム





善徳女王59話

2010-11-04 03:17:33 | 善徳女王
 前回の終わりから、えらいことになってます。


 密書の内容を知ってしまったトンマン、チュンチュ、ユシン、アルチョン。

  唐の使臣が、女王否定論を神国の朝廷に訴えれば、
 唐と高句麗の戦時には、新羅は三万の兵を送る。

 唐使臣 正使 ソ・ジェヨン
 神国上大等 ピダム

 

 チュンチュが、「これは謀反であり、決して許せない。国法によって裁くべきだ」と訴えても、
 

トンマンは、あまり先走るな…としか言わない。

 トンマンの対応の甘さに苛立って、チュンチュは部屋を飛び出してしまいます
 



 その一方で、派閥のトップのはずのピダムが、配下の人々に徹底的に追い詰められている、…吊るし上げに近い
 
 最初は勢いよく怒鳴りつけていたピダムだけど、みんなから一斉砲火を浴びて、凹み気味 

 先に裏切ったのはピダムだから、ピダムが派閥を裏切れないよう共犯者(謀反人)に仕立てた。
これ以上あがいても逃げられなのだから、我々の行く末に責任を持て…と。
 


 トンマンが退位してピダムが王になってくれれば、なお一層よい…とまで。
 

 更に追い打ちをかけるように、密約のことがトンマンサイドに知られるのは時間の問題だといい、
決断をするように迫ります。
 
 


 ピダムは使節団が監禁されている朝元殿に行き、密書のことがばれる前にもみ消そうとしましたが、
衛兵に拒否されて会うことができません。
 

 ピダムが使節団に会いたがっていることを聞いたチュンチュは、策として会わせてやればいいと言います。
 
 会うことで何かがはっきりして、トンマンも謀反人としてピダムを裁く気になるだろうと思ったからです。


 例のカラスの扇子を渡して欲しいとピダムが使節団に言うと、既に渡した…とのこと。
 
 前回、兵士に扇子を預けてましたよね。

 使節団のワイロを受け取った兵士を脅して、扇子がトンマンに渡されたことをピダムは知ります
 


 ピダムのトラウマ。
 愛してもらいたい人から拒否され、捨てられたこと。
 昔はムンノ、今度はトンマン? 手の震えが止まりません。
 


 覚悟を決めてトンマンに会いに行くピダム。
 

 そこには、トンマン以外に、チュンチュ、ユシン、アルチョンがいますが、
彼らの冷た~い視線に動揺しているみたいに見えるピダム
 

 ついこの間まで、チュンチュは除いて、和やかな雰囲気になっていたのに、
この展開の早さ。天国から地獄へ…何とか這い出そうとはするけどさ。




 その頃、ピダムがトンマンのところに行ったことを知って、
身の危険を感じたピダム派の配下の者たちは、
兵を集めて次の動きに対する準備を始めます
 


 
 トンマンに、素直に事情を話すピダム。
 

 トンマンの死後、ピダムが政務から身を引くことを知った配下の者たちが危機を感じ、
行動を起こしたのだと…。
 どうなっても仕方ないと思っての告白だと思われます。
こういう正直さは、トンマンには受けがいいよね。


 「(ピダムが無関係だという)その言い訳を信じろというのか」と言うチュンチュを無視して、 
トンマンは「信じます」と言います。
 

 トンマンの言葉に応じるようにピダムが、
「この問題は、わたしが解決します。事の発端がわたしである以上、必ず収拾します。
この件はお任せください」
 

 また始まったよ ピダムがこう言う時って、大体うまくいかないもんね。
実際、結末もそうだしね。
 トンマンの前だと張り切って、実力以上の妄言をしてしまうのか…

 ユシンだって自分の派閥(復耶会)では苦労したし、無理しなくていいんだって



 任せてもらえたようで、インガン殿を出た所で、ピダムのほっとしたような笑顔が印象的。
 

 トンマンが信じてくれたことも、うれしかったんだろうね。

 
 ほっとしたのも束の間、派閥の一行がピダムの前に現れます。
 

 この時のピダムの顔。
 
 来やがったぜって感じ。

 ここから、ピダム一世一代の大芝居が始まる

 話には関係ないけど、気になったこと。ピダムの服がしわだらけだ
 
 芝居と芝居の間、脱いだ後クシャクシャにして放っておいたのか…



 皆の前で、
 

 カラスの扇子は唯のワイロだと思われており、密書の内容はトンマンにばれていないこと、
 トンマンと交わした盟約通り、彼女の死後に政務から身を引く気はないこと(上大等になるための策略ということにしたみたい)
 
 盟約なんて守る気はないと笑って見せているところ

 これはみんな嘘だけど、とりあえず派閥を落ち着かせるために言ったようです。


 「わたしが信じられないなら、去れ。お前たちを率いる者を他に見つけろ。
頼るあてがないなら、わたしを信じ、指示に従え」


 会が引けた後、忠誠の盟約書を貴族からもらってくるようにヨムジョンに言いつけます。
 

…「ともに進むべき道なら、ともに参ろう」 謀反のはなしね。

 そう言いつつ、ヨムジョンが去った後、サンタクに別なことを言いつけます。
 

 

 ピダムが何を言っても信じないチュンチュ。
 

…「ピダムは、自分の派閥を抑えるには、信用を失ってしまった。(盟約を交わしたこと)
 だから、ピダムとその一派を一掃するべきです」

 それに対するトンマンの言葉。
 

 トンマンの真意が再び霧の中に…

 この十年間、ピダムは司量部令として貴族の裏を調べ上げ、
トンマンが朝廷を統制しやすいよう情報を集めてくれた。


 そして、トンマンのために自分の派閥を捨てる盟約を書き、

更に貴族の私兵を兵部に編制することに賛成して、
女王の権力を高めることに貢献してくれた。

 これらは全て、ピダムが自分の立場を顧みず、命令に服従してくれたから成しえたこと。
 その服従の裏にはピダムの恋心があるわけで…


…トンマン「わたしのために、悪役に徹してくれるピダムを哀れだと思わないか…
      利用する気はなかったが、政治だから、ピダムの恋心は徹底的に利用されている」

 トンマンちゃん、女王サマだから恋より先に政治が来るのかもしれないけど、
そんなこと言ってたら、自分の気持ちの真意すら分らなくなるよね…
 一視聴者のpokoにはなおさらだよ。

 
 でも、チュンチュは冷たい。
 

…「ピダムの母親は、わたしの祖父、父、母を殺した人物です。
  ピダムの勢力はミシルの勢力であり、ピダムはわたしの政敵です。
  そんな彼を哀れだとは思いません」
  ごもっとも。


 
 体調の悪いトンマン。
 
 アルチョンも気にしていて、医官に尋ねますが、口止めされているらしく詳しくは説明しません。



 
 司量部の兵士たちのうち、だれがヨムジョンの配下ではなくて、極秘に使えるか試験を行ったピダム。
 

 これをサンタクに極秘に依頼していたのですね。

 その試験の結果、派閥に漏れずに極秘に使えるのは、十人中三人だけ。
 ピダムはこの三人をこれから使うことにします。

 このエピソードはこれっきりなのだけど、ピダムが人に恵まれていないことが分かるのでとりあえず書いてみました。
  



 ピダムの派閥の貴族たちは、金井山の鉱山で働く鉱夫を募集するという名目で、再び私兵を養成することに。
 
 鉱夫の面接をしているところ。

 それと同時進行で、ピダムを更に陥れ、派閥を裏切れないように画策します。


 ユシンたちも、鉱山の労働者募集の話を怪しんで尾行を付けますが、
 

途中、邪魔者が入り断念。
 
 邪魔者と戦って、二人とも泥んこ。
 
 でもその邪魔者は司量部の兵士だということが分かります。


 その兵士たちはピダムが放った者?
 コドたちがユシンに報告をしている時に、ピダムがやってきます。
 

 この件は女王からピダムに一任されているので、手を出してくれるなとピダムが言うと、

…ユシン「だが、傍観はできない」 新羅のため、ピダムのため。
 

…ピダム「今のわたしは、あまりいい気分ではない。知っているだろう?
     わたしは気分を害すると自分を抑えられなくなる」
     

 すっごい挑戦的な言い方。昔のピダムみたい。


 決定的な時が来たら、兵部に支援を頼むというピダムに対し、

…チュンチュ「早く決定的な時が来て欲しいものだ。わたしは辛抱強くない
     

 チュンチュも叩きつけた 強くなったね。



 鉱山の場所が分かり、ピダムとサンタクは様子を探りに行く。
 

 そこでは、私兵を訓練するピダム派の貴族たちの姿があった。
 

 (自分の愛を貫くことだけを優先して、彼らの不安を煽ったことによって)
彼らをここまで育ててしまったのか…自問自答するピダム。


 兵部の兵を借りて、翌日の夜に襲撃することになったが…
 

 翌日の事件でそれも吹っ飛ぶ 



 ミセンの実力発揮、この~タヌキ親爺 でも、好きです。

 
  事件の仕掛け人のミセンが、渋い顔をして帰ってきました。
 細工は上手く行きましたか?と聞かれ、「ああいうことはわたしの専門分野です」とめちゃくちゃ嬉しそう。
 




 事件が起きる。
 
 箱だけを積んだ船が港に着き、その箱の中に文書があったとのこと。
 
 その箱と文書がもうじきソラボルに着くらしいのですが…。

 中の文書はピダムの派閥が、自分たちの都合のいいように作ったもので、うそっぱち

 だけど、空の船が何かを何かを積んで港に入ったことは過去にもあったらしく、
慶事だそうです。 過去の話もミセンがでっち上げたような匂いが…


 運ばれてきた文書を、上大等であるピダムが広げ読もうとしますが、内容に驚いて声が出ない様子。
 
 横にいたチュンチュがすかさず取り上げ、声に出して読みます。

 西国呼世尊
 神国呼帝尊
 

 西国(極楽浄土)の世尊つまり仏の名を持つ者が、
 神国の帝尊(新羅の王)になる。


 ちょっと先走ります。
 わたしはずっとカタカナで書いていますが、ピダムを漢字で毘曇と書きます。
 曇は仏の俗名の一部で、阿毘達磨(あびだるま)の別称を毘曇と言うそうです。


 阿毘達磨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
阿毘達磨(あびだつま、サンスクリット:abhidharma अभिधर्म) 音写:阿毘曇(あびどん)、毘曇(びどん)

釈迦の没後、その教説は経や律に集成されたが、次第に整理され、教説の解釈・注釈・理解などを通じていくつかの学説に発展したが、このような究明を阿毘達磨という。
その特色は教説をあらゆる角度から分析的に説明することにある


 ウィキペディア見たけど、訳わからない。阿毘達磨ってのは仏の名前ではないみたいです。
 仏教がらみってことだけで。

 まっ、ピダムのことを指しているということは確かで…
 


 便殿は緊張に包まれて、60話は終わるのでした。
 


 うふふのピダム


 
 この画像のメインはナムギルの唇