続・今日も跳び蹴り

声出して行こうぜ!

懐古的ラーメン

2006-05-31 | ほぼ毎日J子
昼に薬院の『高田家』へ。
私がガキの頃から食べ親しんできた、柳川『幸陽軒』の暖簾分けとのことで、数日前から行ってみようと思っていた。
で、昼休み「笑っていいとも」のオープニング音楽を聴きながら事務所を出る。
サンダル履きのまま、ペタペタと歩くこと約10分で到着。
入り口脇には、私の知り合いのデザイン事務所から送られた花が飾られていた。
何か関係してんのかな?
そそくさとカウンターに座り、とんこつ白のAランチセット(餃子4個+飯)を注文。
メニューを見つつ、厨房でのやりとりをチラ見。そして、店内の会話に耳を立てる。
店員さんが「ハイ!白!座敷ねぇ!」とか言っている。
奥には座敷もあるらしい。

待つこと数分。
飯→餃子→ラーメンの順で配膳される。
「まずはスープからどうぞぉ!」と心の中で叫びつつ、ラーメンのスープを一口。
見た目で分かっていたものの『幸陽軒』のラーメンは全く別物だった。
とあるところでは、餃子は『幸陽軒』と同じ味と紹介されていた。
しかし、期待は束の間、何か違う。

ふと、ガキの頃の思い出が蘇る。
自転車の補助輪を初めて外したとき、兄が練習に付き合ってくれた。
「ちゃんと持っとくけん」
兄はそう言い、自転車の後ろに回り、荷台を支えてくれてた。
フラフラと走り始めて、ふと後ろを振り返ると、支えていてくれているはずの兄が十数メートル後方で高笑いしていた。
「うそつきーっ!」
そう叫びながら、私は隣の家のドブに自転車ごと頭から突っ込んでいた。

ラーメンと餃子を食べながら、そのときの感覚に似た「うそつき」
何故かその言葉が思い浮かんだ。
言葉は悪いかもしれないが、何だか「騙された」気がした。
自分のガキの頃の思い出がなくなっていってしまうような。
自分の記憶が何だか急に薄れていくような。
そんな何ともいえない感覚だった。
ま、個人的に期待が大きかったし、それだけに懐古的になっていたのかもしれない。
最初から私のような先入観がなければ、十分に旨いし。
しかし、ラーメン580円は微妙な値段すね。

そんなことを考えながら、箸を動かしていると隣に大柄な男性が座ってきた。
彼は、メニューに一通り目を通したかと思ったら、店員さんを呼び止め「お薦めは何かいな?」と訊きだした。
聞き取れなかったが、店員さんは、黒なんたらがお薦めですとか言っていたようだ。
で、彼はトンコツ黒、チャシュー丼、餃子を注文していた。
ガッツあるなぁ~。

場所柄か奥さん連中が多かった。
もしかしたら、何かクーポン的なものが配布されたのかもしれない。

あぁ、柳川の『幸陽軒』のラーメンが食いてぇな。
それは『幸陽軒』のラーメンが特別旨いというわけではなく、何となく懐かしいから。
だから、私は食いたいのかもしれない。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ノスタルオジサン (うるわし)
2006-06-01 20:21:27
食べに、帰ったらいいやん!ばいの国に。
返信する
ノスタルオジサンて (J子)
2006-06-02 05:56:21
尾道あたりにいそうやね。

いや、何となく。



今週末、所用で鳥栖へ行くけん、そん時に柳川まで足伸ばして、食ってくっかなー。
返信する
訂正 (ばいの国民)
2006-06-02 07:10:07
「うそつきー!」とか上品に叫んでない。



「すらごつ言うたなー!」とか

「にやがんなー!」あたりでしょう。

返信する
ピンポーン♪ (J子)
2006-06-02 08:27:56
正確に言う(書く)と

「兄ちゃん!なぁん!持っとらんやんねー!持っとくち言うたなして!すらごつ言うたとーっ!」

です。

ちなみにこの後、自転車は、ねどかりました。



注:ねどかる=壊れる

返信する