友達んとこのクソガキ。
2,3回しか会ったことないけど、私が両手を伸ばせば、人なつっこい笑顔でトコトコと近付いてきて、抱っこをせがむ。
私が大声を出せば、それに負けないくらいの大声で大人の会話にでもカットインしてくる。
それはまるで「俺はここにおるばい!」とでも言いたいようでもある。
お母さんの腹ん中の居心地が悪かったのか。
それとも、たんに気が短いだけなのか。
そいつは1kgにも満たない超未熟児で生まれてきた。
そいつをジーッと見ていると、泣きそうになる。
そして、私も強くなれそうな気にしてくれる。
黒目がちのその瞳の奥には、何か「強さ」みたいなものを感じる。
「生きる」ことの大切さと、人間が生まれながらに持った強さ。
そういうことを教えてくれているような気がする。
てっぺいよぉ、こんなオッサンやけど、また付き合ってくれ。な。