毎年１２月１０日が近づくといろんなことを思い出します。 楽しい想い出、辛かった想い出・・・
今日は亡き父親の１８年目の命日でした。
１９９０年の１２月８日、私は イタリアの友人 ＩＫ６ＦＷＪ ＡＬＥＸを迎えに 成田空港にいました。1週間の予定で 日本観光に来日してくれた彼とは １９８８年１２月に２１ＭＨＺＳＳＢでＱＳＯして以来 手紙で連絡を取り合い まず私が１９９０年３月に イタリアへ旅行してアイボールＱＳＯをしました。
その年の暮れ１２月８日、今度は彼が日本を訪れてくれました。翌日９日は 国立競技場で ＡＣミランＶＳオリンピアの トヨタカップを観戦。ミランはオリンピア（パラグアイ）に3－0で勝ち見事クラブ世界一になりました。
彼は実はインテリスタでミランは好きではなかったのですが 自国のチームなので応援してくれ楽しい観戦だった。
翌日１０日は大阪に戻り 入院中の父親を見舞い 日本橋の電気街を案内する予定でしたが 急に父親の容態が悪くなり 亡くなった。
ＡＬＥＸには楽しい想い出を残してあげたかったので 父親のことは言わないで誰かに旅行ガイドを託そうかと思いましたが 彼は 察したのか 私の顔を見るなり ”一緒にいてあげるよ・・・”と言ってくれた。その日、一緒に自宅へ帰りました。
翌日の自宅での告別式の準備が大変。玄関横の無線室の部屋には１０Ｄの同軸ｘ３本、ローテーターケーブル２本、５Ｄの同軸は７本くらい引き込んでいたので じゃまで とりあえず全てアンテナ端子から外し、屋根の上に見えないように放り上げておく。
ＡＬＥＸにはベッドのある部屋も用意してあげられず 喪主の私は忙しくて 彼にあまり接してあげられず申し訳なかった。 彼は１日中聖書を読んでいたようだ。
告別式では 私の隣に座ってもらい イタリア人に日本のお葬式を体験させてしまった。正座はかなりきついようだが 椅子テーブルでの食事のときは 大勢の家族が集まり 楽しく過ごせた。しゃぶしゃぶが美味しいと喜んでくれた。でも生ものは全くダメだった。
私が落ち着いてから 京都、東京の秋葉原を案内してあげ 成田からモスクワ経由でＡＬＥＸは帰っていった。急なことだったがすまなかった・・・。
しかしその後の彼との友情は より強いものとなって ９０年代は イタリアに行ったとき 自宅のように出入りさせて頂いた。多くのイタリアのハムとも知り合いになれた。ｇｒａｚｉｅ ｔｕｔｔｉ！
アマチュア無線局のＱＲＴはここから始まり 以降 昨年再開するまで１７年続いた。アンテナを引き抜いて屋根に雨ざらしにしてしまい 使い物にならなくなり 直すにも面倒になった自分があった。
アンテナのマスト建設や何をするにも 土木技術はベテランの父親に助けてもらい アンテナも建てられたが 父の死後は 自分ひとりではアンテナ工事も何もせず ただアンテナが壊れるのだけを待っていたのかもしれないな・・・
ＡＬＥＸは今は無線はアクティブではないが 前のサイクルでは５０ＭＨＺで多くのＪＡ局とＱＳＯしたみたいだ。私はＱＲＴしていた頃だ。
昨年 固定局を再開局したのも１２月７日だったが 毎年１２月初旬には このことを思い出す。あれからすでに１８年か・・・
今日２００８年１２月10日は・・・仕事が忙しくて疲れた！ クラブＷ杯ももうすぐだな・・・
コメントありがとうございます。
出会いって不思議です。
ラジオ、無線をしていていくつもの出会いがありました。
もちろん 他でもいろいろありますが。
本当によかったと思います。
人には出会いがあり、そして別れがあります。
イタリアのＦＢな友人との友情を
是非大切にして下さい。
私にも、社会人になって知り合ったＢＣＬ
の先輩方々は、学生の頃の友人とは、
一味違った付き合いで、大いに勉強に
なってます。