北信濃寺社彫刻と宮彫師

―天賦の才でケヤキに命を吹き込んだ名人がいた―

■01O 蕃松院(佐久市田口) 本堂欄間 その4

2016年09月09日 | 01 山崎儀作

以前の当ブログで

その1:前部欄間3枚(鳳凰、仙人)

その2:内陣欄間(1) 近江八景4枚

その3:内陣欄間(2) 近江八景4枚  と紹介してきました。

今回は、山嵜儀作が作った欄間15枚の残りの4枚、内々陣の十六羅漢を紹介します。

下図は欄間⑮の拡大で鬼に肩もみをさせている羅漢。

 

 

 

改めて蕃松院本堂の欄間の配置図です。

 

 

本堂の内々陣の四方に欄間4枚 ⑫~⑮があります。題材は十六羅漢です。お釈迦様の弟子になります。

4枚の欄間には、実際には14人の羅漢しか確認できなかったのですが、⑫3人、⑬2人、⑭5人、⑮4人となっています。また、それぞれの欄間には羅漢像の他に霊獣(⑫虎、⑬龍、⑭象、⑮獅子)が配されています。

山嵜儀作の所持していた和本から引用したものですが-下図のようになっています。

 

―4枚の欄間を紹介します。

 

欄間⑫の全体像。 羅漢3人と虎

 

欄間⑫の拡大。椅子に座って何かを見上げている羅漢。

 

欄間⑫の拡大。虎に乗った羅漢。

 

欄間⑬の全体像。羅漢2人と龍。羅漢2人が静と動の対照になっています。

 

欄間⑬の拡大。羅漢の足に雀が止まっています。

 

欄間⑬の拡大。甕から龍が飛び出してきています。(龍は写真外)

 

欄間⑭の全体像。羅漢5人と象。

 

 

 

 

欄間⑭の拡大。象に乗った羅漢。

 

欄間⑭の拡大。

 

欄間⑭の拡大。

 

欄間⑮の全体像。羅漢4人と獅子。

 

欄間⑮の拡大。獅子と羅漢。

 

欄間⑮の拡大。鬼に肩もみさせている羅漢。

 

欄間⑮の拡大。

 

 

 

 


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