北信濃寺社彫刻と宮彫師

―天賦の才でケヤキに命を吹き込んだ名人がいた―

(現代版)医界の鉄錐-新型コロナ対策(イベルメクチン)- 

2021年08月01日 | ●全般
 現在の医学は専門分化したため、新型コロナウイルスに関して、感染症医>内科医>他科の医者 のように興味が薄れてしまい、コロナ関連の知識も積極的には得ようとしない。最も興味を持つはずの感染症医は、30年ほど前から流行った「エビデンス」という概念に縛られ、(平時に行われる)大規模臨床試験のデータしか信じなくなり、既存の薬の中でコロナに有効である可能性が高いアビガン、イベルメクチン(ストロメクトール)は . . . 本文を読む

中村不折 ー明治・大正・昭和をまたいだ ”マルチクリエーター”

2021年01月19日 | ●全般
 現在(2021年1月19日)、長野県立歴史館(千曲市)で企画展として「洋画家・書家・コレクター 中村不折ー伊那谷から世界へ」が開催されており、先日観覧、図録(1000円)を購入してきました。私は、中村不折を北村四海(大理石彫刻家)、和田啓十郎(漢方の中興)から知りました。不折という人はマルチに活躍して、「何者?」と最初に感じた人物でした。  今回の展示内容は、不折が関わった絵画、書、印刷物 . . . 本文を読む

ちりめん本『Japanese pictures of Japanese life』(第1版)(長谷川武次郎)

2018年10月26日 | ●全般
2018年5月18日に紹介した【ちりめん本『Japanese pictures of Japanese life』(第2版)(長谷川武次郎)】ですが、明治28年に発行された初版本とは全く異なるものです。今回は、その初版(第1版)をご紹介します。長谷川武次郎は、「明治の蔦屋重三郎」と呼んでもいいかもしれません。 また、海外で高評価の、絵師 小原古邨(おはらこそん:1877-1945)の木版画も、長 . . . 本文を読む

●佐々木忠綱 村長(旧大下条村/現阿南町)の功績ー満蒙開拓団への分村を拒んだ村長

2018年08月24日 | ●全般
―大日方悦夫氏の本『満州分村移民を拒否した村長』の刊行に寄せて  8月23日の信濃毎日新聞21面の記事で、佐々木忠綱村長をテーマにした本が刊行された。以前から興味を持っていた人物で、昨年夏に佐々木村長の家(阿南町役場の近く)もみてきた。  南信の阿智村には、昭和初期に満州に渡った人々の記録が満蒙開拓平和祈念館で公開されている。3年前に見学させていただき、最初の満蒙開拓に至った経緯、その後の . . . 本文を読む

ちりめん本『Japanese pictures of Japanese life』(第2版)(長谷川武次郎)

2018年05月18日 | ●全般
明治期から刊行された「ちりめん本」ですが、因幡の白ウサギ、浦島太郎などの「おとぎ話シリーズ」が有名です。個人的には、長谷川武次郎が日本の風俗を、海外へ積極的に紹介しようと作った本に興味があります。今回は、その一つであります『日本人の生活風景』(勝手に訳)を紹介させて頂きます。 ・表紙   和本などの刊行物を摺る職人 ・目次  発行者の長谷川武次郎の名前があります ・火消の出初式 . . . 本文を読む

ちりめん本『さかさまの国・日本』(長谷川武次郎)

2018年03月11日 | ●全般
明治29年に長谷川武次郎が発刊した本。ちりめん本とは、浮世絵のように、絵師が和紙へ絵を描き、その和紙を特殊加工で圧縮し縮れたようにして、独特の光沢、触感を生み出した(武次郎の考案)。さらに、在日の外国人(本書はE・S・パットン)に依頼して、おとぎ話、日本の風習を英語、独語、仏語、スペイン語等で解説した。来日した外国人への販売を主とし、日本文化の紹介になった。 『さかさまの国・日本』はE・S・パッ . . . 本文を読む

■間瀬大工の資料館-越後 間瀬宮大工資料館

2017年11月24日 | ●全般
江戸時代、北信濃の多くの寺社は越後から来た宮大工によって建設されました。市振大工(いちぶり:現在の糸魚川市)、名立大工(現在の糸魚川市)、出雲崎大工、間瀬(まぜ)大工が挙げられます。 間瀬地区は弥彦神社で有名な弥彦山の海側に面した小さな集落です。旧岩室村に属し、現在は新潟市西蒲区となっております。この地から北信濃だけでなく、福島や北海道まで活動の場を広げました。 ・伝・石塚甚助の羅漢像 . . . 本文を読む

●うつと人口の関連:「うつ」が多いといわれる現代をどう生きるか-歴史から学ぶ-

2016年12月10日 | ●全般
今回は、木彫とはあまり関連がなく、寺社彫刻をつくった庶民の意識(下地)についてです。 知人から、なんで寺社彫刻に興味を持ったのかとよく質問されて困ってしまうのですが・・・ 漢方医学への興味→原料の生薬への興味→山にいって植物を観察・採取→蝶のプロ、里山のプロと知り合いになる→山のふもとの御堂の彫物(獅子の木鼻)に目を奪われる→並行して江戸時代の . . . 本文を読む

■ 北信濃(長野市、小川村)の神楽屋台―彫工の鑑別

2016年11月29日 | ●全般
 来年の市誌・研究 ながの(24号)に投稿したものですが、エッセンスをブログにアップします。この画像をみて彫工の新たな神楽が見つかればと思っております。白黒で投稿したのでそのままにしてあります。特に地元の方にみていただき、地元の神楽におなじ特徴があれば可能性はあります。大事に保存していっていただければと願う次第です。 ●神楽屋台とは  獅子舞奉納の際に使われる神楽屋台(以下、神楽)は、一般的に . . . 本文を読む

(再々掲)山嵜儀作展の御案内―木彫の超絶技巧

2016年08月22日 | ●全般
(注意)2016年(平成28年)のもので終了しております。   幕末から明治に活躍した宮彫師 山嵜儀作 展  ~天賦の才でケヤキに命を吹き込んだ名工がいた~   ◆共催 ・「北信濃寺社彫刻と宮彫師」管理人 ・「須坂市福島町」 ◆協力 ・西後町の皆さま ・武井神社さま ◆開催日時・場所 期間:8月30日(火曜)~9月4日(日曜) 場所:ギャラリ . . . 本文を読む