
現在ヤンゴンで活躍している日本中古DCは、酷使がたたって減少の一途をたどり、とくに国鉄型DCに限って申しますと……短編成化や運用減のため終日運行しているのはキハ52 110=RBE5011のみという惨状であるのですが、その後北海道から到着したPDCがヤンゴン界隈の助っ人して参入したという情報はなし……。バゴーで目撃したPDCの試運転も、どうやら試運転を兼ねたネーピードー送りだったようです (-_-;)。やはりヤンゴン界隈における日本中古DCの抜本的新境地は、キハ38のデビューを待つより他にはないのでしょうか (そのキハ38もネーピードーに行ってしまうとしたら、どうしようもなく再会も面倒になるのですが。滝汗)。
そんな中、私の訪問時には辛うじて、他に朝晩のみの運用として、キハ58 1514+キハ47 503=RBE5019+RBE2573が動いておりました☆ (*^O^*)。しかし……この2両は「早朝インセイン出庫→朝6時台にヤンゴン中央駅発車→コンピュータ大学に学生を輸送したのち昼寝→15時台に発車する2本目の下校学生輸送列車としてヤンゴンへ→18時頃折り返してインセイン行となり入庫」という、何ともトホホな走行距離の運用に固定されており (毎日100kmに満たないはず)、3月では朝6時台の撮影は暗くて叶わない以上、撮ろうと思えば夕方のコンピュータ大学発の列車を狙うしかありません。

そこで、そんなキハ58+キハ47を、如何にも雰囲気たっぷりな場所で連写・激写しまくり、かつ撮影後そのまま乗ってしまうことが可能な場所は何処か……ということを考えに考えた挙げ句白羽の矢を立てたのが、まさに線路市場の駅・ダニンゴンだったのです (^^;)。勿論、ハローガ行の客車列車で終点まで行き、駅前でバイクタクシーを拾ってコンピュータ大学まで行くということも可能でしたが、まぁここは雰囲気重視、コンピュータ大学はまたいずれということでも良いでしょう (そもそも、ハローガまで行くとド田舎過ぎて駅前にバイクタクシーがいない[又は出払っている]という可能性も ^^;)。
というわけで、混合列車の停車シーンを撮影したのち、駅事務室でヤンゴン中央駅までの外国人用切符を購入していたところ、あらら……思いのほか早くコンピュータ大学からの1本目の列車 (松浦) が来てしまいました (滝汗)。まぁ松浦よりも大事なものが次に来る……ということで、気を取り直して待つことしばし、ボロボロになりながらも奮闘するRBE5019参上!!! v(^O^)v 混沌の線路市場の風景と車体が完全に一体化した極上の絵巻にひたすら感激しながら激写し、そのまま線路側から乗車したのでした……(爆)。
車内は、コンピュータ大学の下校列車ということで、さぞかし大混雑なのか……と思いきや、何故か1ボックスを占領出来てしまったという余裕の乗車率♪ ヤンゴン中央駅をはじめ至るところに点在する跨線橋に支障しないよう車高を下げた関係で、窓の位置がミョーに低いことにはちょっとした違和感を感じながらも (笑)、車内は紛れもなくキハ58……。嗚呼!毎日定期運用されて一般客の利用に供されているキハ58 (但し部品取りのためエンジンは半減され、キハ28状態となっていますが) に乗車出来るのは、最早世界広しといえどもミャンマーに渡った車両のみ。いすみの車両は毎週末動くとはいえ、何のかの言って観光客&鉄ヲタ用ですから (そういえばキハ52を含めて乗ったことないなぁ……房総のあっち側というのは、相州からはイマイチ遠い異次元世界に感じるのです)、本来のローカル輸送車両らしい雰囲気は、故郷の山河を遠く離れた熱帯の地でしか有り得ないのです! 整備の悪さは、どうしても盛り上がりを欠くエンジン音や、真っ黒に汚れた化粧板からして明らかであり、下手をすると今度ヤンゴン地区に投入されるDCと入れ替わりで放置・廃車となってしまうかも知れませんが、その日まで最後の奮闘を全うして欲しい……と念じつつ、鈍足な車内から夕暮れのヤンゴンの街を眺め、中央駅の一つ手前・パヤーランで下車したのでした。