
昨日は春本番を通り越して夏日、花盛りの各地はお出かけ日和・鉄日和ではありましたが、高温・乾燥・強風……の三拍子揃った天候は、重度のヒノキ花粉症人間にとって拷問以外の何物でもありません (激鬱)。というわけで、とにかく蟄居しているしかない……となれば、あれこれ思いついた模型加工作業をさらにシコシコと進めるのが一番。鉄コレ弘南3600の塗装変更が円満に終了したのをうけまして、今度は鉄コレ第2弾の南武鉄道モハ100ボディをいじってみることにしました。
南武鉄道は周知の通り、戦時中に軍需物資輸送のための重要路線ということで鉄道省に買収され、国鉄→JR南武線となって今日に至っているわけですが、その現状はといえば205系と209系がチンタラと走るだけのつまらない (爆) 路線であることから、「はぁ……もし戦時買収などという出来事がなく、今も南武鉄道のままだったら、神中鉄道→相鉄と同じように結構オリジナリティあふれる車両が走っていてもおかしくないのではないか。だいたい当時、私鉄に対してもその気になれば戦時輸送統制を加えられたのだから、わざわざ国有化などしなくても良かったのではないか?」とつらつら思う次第です (^^;)。いくら今度リゾート21が南武線を走り、しかも浜川崎まで入線するといっても、そんな人多過ぎになりそうなイベント運転には今ひとつ興趣が湧かないわけでして……。
まぁともあれ、そんな南武鉄道の車両は大国鉄からみれば異端の買収国電に過ぎなかったわけですが、元の仕上がりが良かったためか、地方民鉄にとっては使い勝手上々だったようで、とくに小型 (?) 車のモハ100形 (国鉄モハ2000・クハ6000) が複数会社に継承された結果、今や鶴臨のモハ100形と同様にこうして鉄コレにラインナップされるようになったというのは実に奥深いエピソードと言えましょう。

そんな鉄コレ南武モハ100形……私自身が私鉄旧型電車三昧な鉄コレの出現に驚き、少しずつ模型に興味を持ち始めた頃は「素晴らしい!よくぞこういう車両の模型を廉価な市販品として出てくれました!」と拍手喝采気分でありましたが、その後次第にいろいろ手を出して目が肥えて (?) 来ますと、やはり初期の鉄コレに一般的に見られるショボい雰囲気が否応なく気にならずにはいられないのでした……。車体そのものは、限られたコストの中で実車の雰囲気をなるべく忠実に再現しようとしているらしい……ということが分かるのですが、第3弾以降の車両とは比較にならないほど陳腐で雑な塗装が実にもったいない……(-_-;)。まぁ、チャ○ニーズ・クオリティに期待する方が間違っているといえばそれまでですが (苦笑)。
というわけで、最近は鉄コレの続編の陰で、第2弾を取り出して眺め愛でることは全くなくなってしまったのですが、それではやっぱり折角のボディがもったいない……。そこでピーンとひらめいたのが、このボディを活かしたフリーランス車両化! (笑) とくに、南武モハ100形の小粒でピリリと辛いボディの魅力を引き出すべく、一部の窓を埋めて電動貨車っぽい車両にしようと思い立ったのでした。
今回犠牲 (^^;) になったのは琴電73。まずはパーツをバラし、シンナーで塗装を落としたのち、屋根に盛ったパテを丁寧に削ってパンタ台座を増設してみました。いやその……なかなか良い感じの貫通路モールドを活用し、この面もパンタつきの運転台としてみたいなぁと思いまして (2枚目の画像)。脳内妄想をかたちにしてみた結果は何とも上々です (*^^*)。
お次は一部の窓埋め。まずはノギスで正確に窓枠のモールドを測り、0.3mm厚のプラ板を4.5mm角に切り出して貼ったのち、すき間を埋めるため施工部分以外をマスキングテープで覆って溶きパテを吹きました。乾燥後、シルヘッダーに合わせて整形する工程は……カッターとヤスリを使った細心の注意を要する作業でしたが (「続きを読む」に画像あり)、疲れてヘロヘロでもうまく行くと快感ですね (笑)。この作業は、今後予定している満鉄風客車の自作にも欠かせませんので、ちょうど良い訓練となりました (^^)。
というわけで、今後は屋根や前面に各種パーツをつけたり塗装したり……という作業が待っているわけですが、さてどんなパーツをくっつけて何色に塗ろうか……。既に腹案はあるのですが、移り気な性格なもので迷いますなぁ (笑&つづく)。

まぁ、こんなマ○的作業を丹念に進めるだけで時間をつぶせるわけですから、鉄道模型というのは安上がりな趣味なのか、それとも集め出すときりがなく財布にも優しくない魔の趣味なのか……(^^;;;;;;;;