
富山地鉄での撮影を終えた後は特急「しらさぎ」で一気に金沢へ。この日は福井で発生した地震の影響で、5分後に発車する「サンダーバード」が運休となっており(指定券の購入者は涙目……)、「しらさぎ」自由席の乗車位置にはものすごい長蛇の列が出来上がっておりました。しかも、その富山駅1番ホームは高架化前の古き良き国鉄駅の姿で、「しらさぎ」入線の直前までは国鉄色のキハ58が停まっていたのですから、これは何とも言えない国鉄ムードの再現……でしたが、始発で窓際をゲットできるかどうか分からないヒヤヒヤ感は不要だなぁというのが正直なところ (汗)。幸いにして窓側に着席したあとは、高岡~倶利伽羅峠あたりの風雪の光景を存分に楽しみ、金沢で普通列車に乗り換えたあとはいざ、富山地鉄と同じく22年ぶりの再訪となる北陸鉄道石川線へ!
道路を挟んでJR西金沢の向かいにある新西金沢駅は、かつては有人駅だったはずですが……いつの間にか無人駅となっており、先頭車の前後の扉から乗るようになっているとは……。そこにヌッと現れたのが、もと名鉄やオリジナルの半鋼製車ではなく、東急7000系にJR101系の下回り (一部台車は西武701系のもの) を組み合わせた7000系であるのも、何やら (元東急車に寄せる) 懐かしさと (何で釣掛来ないんだよ~という) フクザツさが入り交じったものを感じます (^^;)。
新西金沢を発車した7000系は、まず野々市界隈の急カーブの連続を進んだ後、しばらく住宅街の小駅にこまめに停車するわけですが、そこそこ無難に進む乗り心地には……釣掛時代、カーブごとに派手に揺れ過ぎて、釣り輪が網棚支持棒にバチバチ当たりまくったのとは隔世の感を覚えます (笑)。あと、いつの間にか準急が全て消滅して普通列車のみの運行となっていますが (かつては限られた交換駅を活かしてパターンダイヤを保つため、日中の全列車が準急だったものです ^^;)、所要時間そのものは特に増えておらず、ほぼパターンダイヤを保っている……。ということは、HL制御の釣掛と101系の下回りとのあいだに、それほど大きな違いがあることを如実に物語っているように思われます。

額住宅前の前後から家並みが次第に途切れ、うっすらと雪が残る雄大な風景の中をひた走る7000系……その床下から響き渡るのはMT46サウンド! しかも、午前中の鶴来・加賀一の宮行きの場合、ドアが開かない野町方の車両(電動車)は余程のことがない限り客が乗っていないような雰囲気でありまして、私が乗っていた列車でも一人で1両を独占可! というわけで、誰にも邪魔されずにMT46を存分に楽しめるという贅沢さを味わいまくり……(*^^*)。ただ、恐らく降圧改造などチューニングの違いのためか、秩父1000系とは音色がやや異なるような印象もありました。まぁ、私自身は「音鉄」を看板に掲げて活動しているわけではございませんので、あくまで印象ということで……(^^;
そんなこんなで、石川線最大の要衝である鶴来に到着! 駅前広場は整備されているものの、駅舎が昔のままというのは嬉しい話です (*^^*)。ただ、昔と比べると客の数は少なく (野町行きを待つ客の少なさは気になるところ……)、たしか昔あったはずの立ち食い蕎麦 (その名もズバリ「白山そば」というネーミングだったと記憶) がなくなっているのは残念……。今回久しぶりに賞味するのを楽しみにしていたのですが (-_-;)。
それはさておき、鶴来と言えば欠かせないのは車庫ウォッチ (^^)。さすがに昔の良き時代のように庫内での撮影希望を切り出すのは気が引けたのですが、その代わり今では幸いにして、駅周辺の土地区画整理によって実に都合の良い道路が出来上がっており (但し、この道路に出るためには駅北側の歩道橋か南側の踏切を経由する必要あり。かな~り遠回り ^^;)、そこから入庫中の車両を激写しまくることが可能です (^_^)v この日は7000系の原形顔車と、京王3000系あらため7700系がうまく並び、「渋谷対決」(笑) が展開していたのは何ともラッキーなことでした (*^^*)。両者とも、山手線や東急東横店で隔てられた東急・京王での現役当時は、まさかお互いに並ぶなどということは夢にも思っていなかったことでしょう (あ、でも東急車輌での製造時には並んだかも知れませんね ^^;)。