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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

六甲山麓私鉄三昧 (9) 阪急今津線の吊りサボ

2006-04-20 00:39:33 | 都市民鉄 (近畿以西)


 甲子園で青胴車5314の差しサボ+前パンに興奮したのち (^^;) 今津へ移動。阪急今津線に乗り換え、まずは西宮北口へ向かいました。
 阪急今津線といえば、確か810形や920形といった非常に美しい旧型電車が走っていた80年代までは、西宮北口で神戸線と平面クロスをしており、鉄道雑誌などで写真を見ては、子供心に「すごい……よくまあぶつかったりしないもんだ」と思ったものですが、特に列車本数の制約や安全性という面で問題があるためか、西宮北口で完全に南北が分断されて今日に至っています (現在の日本で一番代表的な平面クロスは伊予鉄・大手町駅でしょうか)。
 その南線で運用されているのは、神戸線用6000系の3連。今津と西宮北口から10分ごとに発車してチンタラと走り、阪神国道で上下の列車がすれ違うやいなや、すぐに終点に着いてしまうというあっけなさ! まだまだ十分新しい (?) 車両が、走っている時間よりも停まっている時間の方が長いという非常にもったいない使われ方をされているという点では、鶴見線の205系と何やら立場が似ているかも知れません (「国道」というネーミングの駅があるという点でも ^^;)。もっとも、鶴見線との大きな違いは、阪急~阪神連絡列車としてそれなりにしっかりと利用されていることでしょうか。
 そんなこんなで、西宮北口駅の非常にデラックスなコンコースに「さすが阪急……」と腰を抜かしつつ、今津北線ホームに向かいました。お目当てはもちろん、未だ吊りサボのまま残る神宝線用3000系! 昨年2月に嵐山線で2300系の吊りサボ車を大いに楽しみましたので (当ブログのバックナンバーを参照)、今度は今津線の吊りサボ車を撮っておかねば、ということです (^_^)。



 ただ、何とも間が悪いことに、自分が乗る列車は吊りサボ車でやって来て、撮ろうと思った列車は幕装備車で来るというパターンに……(苦笑)。途中何駅かで撮影を試みたのですが、吊りサボ車のまともな編成写真を撮ったのは結局宝塚南口でのカット (トップの画像) だけでした。まあ、上のカットを撮影した直後、下の画像の通り幕装備車の宝塚行とうまい具合に並んでくれたのは、2種類の3000系を撮るという点で儲けものでしたが (^^
 それにしても、嵐山線で2300系に乗ったときもそうでしたが、この3000系は昭和39年登場だというのに、車齢40年を過ぎてしまったことを全く感じさせないのは本当に素晴らしいの一言……。良い電車を徹底的に大切に使う関西私鉄らしさが強烈に感じられます……。
 しかしそんな3000系の吊りサボ車も、ついにこの夏登場の新車と入れ替わりで廃車になってしまうらしいので、撮影はお早めに……といったところでしょうか (-_-)。
 ついでに妄想としまして、今ウワサされている経営統合がもし本当に実現するとしたら、是非阪神の差しサボ車と並べて記念撮影会でもやって欲しいものです (^^;)。

 この今津線撮影を以て、時間も16時を過ぎて光量が急に減り始めたこともあり、怒濤のような出張撮り鉄・六甲山麓編は終了! 宝塚からは阪急バスに乗って有馬温泉に向かい、クネクネの坂道をひたすら登り続けるバスの力強い走りと、予想をはるかに超える素晴らしい絶景に驚嘆しました。そして、初めて訪れた (^^;) 有馬温泉でも、真っ赤なお湯の効能で一気に疲れを吹き飛ばしてしまい、続いて生ビールをキュッとやって気分も爽快! (笑) 「さすがは東の草津、西の有馬と言ったものだ」と思いながら、神戸電鉄と北神急行 (これも念願の初乗車。トンネルだけでしたが ^^;) を乗り継いで、振り出しの新神戸駅に戻ったのでした。