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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急恩田通信・旧デヤ廃車解体目前編

2013-10-19 00:00:00 | 事業用車両


 去る9月29日、東急長津田工場は応募抽籤制により一般公開されましたが、私は生まれつきくじ運が悪いうえに、仕事も入ってしまいましたので、ああそうですか……という感じです (苦笑)。しかし……来客輸送のため、こどもの国線Y000系の4連が走ったとは! これは撮ってみたかったです (-_-)。まぁ、いずれもし鉄コレで私鉄20m車2連の続編としてY000系が出るとすれば、怒濤の超妄想6連 (ホーム有効長超え ^^;) を机上で再現してこの怨みを晴らすことに致します (汗)。
 それはさておき、イベント当日は構内踏切を通ってテクノ側にも立入可能であり、2両近接して長らく放置されていた旧デヤが写真を撮りやすいように引き離されたとのことでしたので、すぐに元の位置に戻るということでなければ、当日行くことの出来なかった者にとっても、ダイヤモンド・カットを良好な角度から撮影出来るという大いなる福音がもたらされたことに他なりません。というわけで、先月末に平日休みを使ってちょこっと訪れてみました。



 すると……ををっ!本当に7200のダイヤモンドカットが非常に良く見える……! 一方7290は、ダイヤモンドカット・マスクをより多く入れつつ1両全体を撮ろうとしますと、ブルーシートをかけられた8500系カットモデルが手前にカブってしまいますが、側面がちに撮るとこんな感じとなりました(2枚目)。まぁ、連結されていない状態で2両ギリギリ接していた当時と比べれば、7290も格段に撮りやすくなっていたことは言うまでもありません。長津田方から見下ろしますと、後ろに7200を入れずに7290の1両のみで写るカットを撮ることも可能でした♪
 何はともあれ、旧デヤが昨年2月末にさよなら運転を行い、3月上旬に完全に役目を終えてから約1年7ヶ月、テクノの最も高台寄りの側線に押し込められてから約1年1ヶ月少々……。基本的にまだ辛うじてキレイな(?)姿を保っていますが、これほど無動状態での留置が長引きますと、果たして今後一体どうなるのか、新たな用途を探しあぐねてこのまま解体処分となってしまうのではないか?という懸念を強めておりました。そしてついに、その懸念が現実に……(T_T)。東急公式HPにおけるプレスリリースによりますと、来月10日に等々力陸上競技場(東京側の等々力ではなく神奈川県側の等々力につき注意!……丸子と言い等々力と言い、多摩川=都県境を挟んで広がる地名が複数あるのが東急沿線の特徴です)にて、東急と川崎フロンターレ共催のイベントが開催され、その際に旧デヤ最終展示が行われるとのこと!! 恐らく、解体業者へ向けて陸送するついでにイベント会場に立ち寄り、○池のトレーラーに載せた状態のまま展示するということなのでしょう。というわけで、住み慣れた恩田テクノ側線に別れを告げるのも間もなく……。やはりこの状態が未来永劫続くはずもなかったということで、もう一度くらいド順光で撮影し永遠のお別れとしようかと思っているところです (>_<)。


2013平兵衛まつり・Hi-tram御開帳

2013-10-13 00:00:00 | 事業用車両


 昨日今日と日比谷公園にて開催されている鉄道の日記念フェスティバル……昨日はとにかく暑かったですが好天ということで、これまでにないほど千客万来であったかと存じます。しかし……朝6時から阪急阪神に並んだ私は、並び疲れと暑さが重なり、阪急阪神鉄コレをゲットしたあとは気分朦朧、他のブースを覗いても「ああそうですか……」という感じ。一刻も早くこの猛烈な炎熱とホコリの世界から逃れようと思いまして、11時過ぎにはもう中央特快の客となっていたのでした (滝汗)。
 そこで向かった先は……国分寺市の平兵衛新田あらため光町で年に一度開催される豊年祭り。鉄道界の技術的な精華を、まさに鉄道の日前後にドドーンと展示するわけですが、勿論個人的な最大の関心事は試験車両の展示運転コーナーです。とりあえず、架線がない区間でもバッテリー走行可能な車両として、かねてから札幌などでも実証実験を重ねてきた、最近御自慢の車両「Hi-tram」につきましては、4年前に訪問した際に撮影していますので、今回は別の車両を……と思っていたのですが、あらら、今回もHi-tramの出番でした (滝汗)。



 うーむ……燃料電池を駆使した現在進行形の試験車両として、確か223系の車体を拝借した車両があったはずだと何となく記憶しているのですが、まぁ当面のところHi-tramの完成度が高く、こういうデモ走行においても信頼性が十分高いということなのでしょうか。実際、Hi-tramは発車すると恐るべき加速で飛ぶように走り、減速も至ってスムーズかつ急速です。確か実用化が近い将来に迫っているとかいないとか……新型車両の話題には疎いですので (^^;) 正確なところは分かりませんが、とにかく最強のパフォーマンスを兼ね備えた小~中輸送量鉄軌道の救世主となることでしょう。 
 しかしまぁ、とにかく猛烈に暑いのと (明治以後最も遅い真夏日更新……しかも都心で31度台 -_-;)、「結局今年もHi-tramかよ」ということで、余りヤル気なし (^^;;;)。撮影場所も一ヵ所しかなく、車両写真的に撮影するには広角24mmで撮るしかなく、加えて発車後猛加速でカッ飛んで行くため広角では撮影難度Max……。発車シーンを立ちアングルとしゃがみアングルの計2回撮ったのみで「ま、いっか」と思い、立川バスで別のスポットに移動したのでした (^_^;;;)。とはいえ、やはり今回来たことには意味があったようです。と申しますのも……前回の撮影時はシングルアームパンタを畳んだ状態での走行、今回はパン上げ走行でしたので……(技術的オドロキという点ではパン下げ状態の方が上かも知れませんが)。
 あとそういえば、早々に退却したもう一つの理由は……とにかく4年前と比較しても有り得ないくらい会場内がメチャ混みだったからであります (@o@)。すっかり国分寺・国立界隈の秋のイベントとして定着しているためなのか、ヲタに限らず日本人一般のプチ鉄ヲタ化が進んでいるためなのか、それとも単に天気が良すぎて誰もが出掛けようという気分になっているためなのか……。あとそういえば、外国人の姿も多数。日本観光情報をゲットする英文サイトなどで「技術立国日本のナゾを知る」といった趣旨でこっそり紹介されたりしているのでしょうか? C国人のオッサン4人組を見かけたときには、JREとの技術交流関係者であればまぁ良いとして、そうでなければ一種の産○ス○イ?という気も……(北○の○行鉄道に放置されている一発屋車両の大群を一挙公開せよ! 爆)。

東急恩田通信・旧デヤ離脱1周年の細雪編

2013-02-26 00:00:00 | 事業用車両


 時の流れは誠に早いもので、東急のデヤ7200・7290が異例すぎるさよなら運転を行ってから本日でちょうど一周年となります。あの凄まじい沿線の人出は、いま以て「あれは一体何だったのか」と思わずにはいられないものがありましたが、その後旧デヤは何度かの出番を経て完全に新デヤに役目を譲り (そういえばまだ一度も走行シーンを撮ったことがないという……。多忙で長津田での甲種車両授受を撮るヒマもないので仕方がないのですが)、やがて恩田のテクノに移動して早くも半年。当初はこの移動もそれなりに秘かな注目を集めたものですが (少なくとも私と親しい趣味人の皆様のあいだでは)、今や一年前の光景も完全に夢幻であるかのように、誰からも注目されることなく (?) ひっそりと眠りについています。



 とはいえ個人的には、そんな旧デヤの眠りが長引けば長引くほど、季節ごとに雰囲気を変える恩田の里との組み合わせを撮っておこうと思うものでして、首都圏にうっすらと雪をもたらした先週、仕事帰りに少々恩田に寄り道してみました。いやその……1月中旬の大雪の折、田都で撮り鉄したならば一体何故恩田に寄って旧デヤ雪景色を撮らなかったのか!という後悔に襲われる今日この頃なものでして……(滝汗)。あの日、趣味的に要らねー電車が10発も連続し、身も心も凍てついたことを思い出すにつけ、なおさらそんな苦悶が脳裏を満たしてしまいます (爆)。
 というわけで、実に気合い不足な雪ながらも、辛うじて長津田界隈の家々の屋根をうっすらと白く染めるほどであることから、まぁ恩田の旧デヤも屋根が白くなっていることだろう……と期待して訪れてみたものの、ほんの僅かな気温の差のためか、全然雪化粧とは言えない状態……。うーむ、恩田川に放流されたばかりの処理済み下水の水温の高さが恩田の里の気温を僅かに押し上げ、折角の雪もロクに積もらずみぞれ気味になってしまったのだろうか……と。まぁ、本当にごく僅かながらデヤの屋根に雪が残っていますし、奥の丘陵地も僅かに雪化粧していますので、これで越冬の証拠写真とするしかないのでしょうか。
 それにしても、この場所に置かれるということは、いずれ改造されることを意味していると思うのですが、ここまで延々と動きがないというのは本当に不思議なことです。一体どうなって何処へ行くのか、想像すればするほど奇々怪々……。


彦根魔境雪景色2013 (3) 事業用220形

2013-01-23 00:00:00 | 事業用車両


 近江鉄道彦根工場と聞いて、即座に一部のヲタをして「魔境」「魔改造」ということばを思い出させる理由として、結構な両の保存車両や放置車両の存在と並び、高度な職人芸を駆使したオリジナル電車を製造してきた歴史がありますが、220形が現時点における最高傑作として君臨しているという評価は誰も疑わないところでしょう。半鋼製電車の台枠に西武701系の鋼体を切り貼りして載せ、CS-5制御器にMT15モーターという如何にも戦前製旧型国電そのものな駆動系を備えているかと思いきや、台車は空気バネのFS-40であり、ブレーキもそれなりに良いものを載せているという……。そしてクーラーは、床下回りに補助電源系を装備する余裕がないため、1500V電源をそのまま使っているという創意工夫ぶり……。



 しかし、こうして全6両が揃い、LE-10の輸送力不足を解消した220形も、これはこれで小粒ですから、結局多賀線及び水口界隈の区間運用、及び超閑散時の本線運用でしか使えないのも事実。しかも今や釣掛の轟音も超貴重になるほどに、一般乗客や沿線住民からは迷惑な騒音扱いされるためか (?)、なるべく最小限の運用にとどめ、大型2連による代走もあり……という感じなのかも知れません。
 というわけで、今や221と226は通常の営業運転から離脱し、221は工臨の牽引機代用として用いられている一方、226は大型のスノープロウを備え、除雪用車両としてスタンバイしているようです。そしてこの2両、見れば見るほどツボなスタイルをしています (*^^*)。221は最近検査を受けたためか、下回りが美しいグレーを保っているだけでなく、正面のレオマークが省略されており、思わず激しく写浴をそそられまくりです♪ いっぽう226は、小粒な車体にスノープロウという姿が誠に好ましいという……♪ この2両がパンタを上げて自走するシーンをいずれ是非拝んでみたいものですが、出来ればレオカラーで揃ったこの2両を並べて撮影会……なんてのも期待したいものです。220形が好き♪という酔狂な人間はさほど多くないでしょうから、のんびりまったりとしたひとときも楽しめるでしょうし……(いや、とはいえ油断は出来ないのが最近の御時世というものでしょうか)。

【午前10時補足】リンク頂いております『PRECIOUS』のMIYA様より、「226は決して除雪用というわけではなく、以前からスノープロウ付きで通常運用に入っており、少なくとも昨年末まで通常運用に入っていた模様」との情報をお送り頂きました~。ということは、営業運転で撮影するチャンスもあるということで嬉しいですね♪ 情報どうもありがとうございました! m(_ _)m

彦根魔境雪景色2013 (2) 保線用車両

2013-01-22 00:00:00 | 事業用車両


 しばらく来ないうちに結構展示車両のラインナップや展示位置が変わっている近江鉄道ミュージアム、一昨日の時点では保線用モーターカーと有蓋貨車ワ34・35が手を取り合って編成を組んでいました。かつてEL天国であった近江鉄道で、モーターカーが日中に有蓋貨車を牽引するという展開がみられたとは到底思えず、あくまでミュージアムの展示の一環であることは間違いないでしょうが、有蓋車の車体上部に巻かれた黄帯と相俟って結構サマになっていると思うのは私だけでしょうか?



 いっぽう、道路脇から一番見やすい位置には、黄色い砕石運搬車ホキ11・13が。この手の車両としては割と一般的なスタイルかも知れませんが、何と言っても黄色が眼を惹きますし、驚くべきことに彦根工場の自作品とは……! 電車の魔改造だけでなく貨車も新造できるという彦根工場の実力、まさに恐るべしです (^^;
 なお、この他の彦根車両コレクションのうち、モハ501はミュージアム入口の脇で直営保育園の遊び場に化けていました (汗)。一方、モハ506・クハ1501 & 1506、及びLE10の姿が見えなかったため、一体どうなったのだろう……と思い帰宅後検索してみたところ、何と昨年解体されてしまったとは! (号泣) 自作電車の輝かしい歴史 (?) を物語る車両といい、ローカル線の一時代を語る上で欠かせないLE-10といい、これはこれで非常に貴重な車両のはずですが、やはり雨風に晒され続けるだけでは華奢な車体の痛みも限界に達していたのでしょう……。むしろ、以前しっかり見物しておいて良かった、と思うしかないのかも知れません。
 また、放置され朽ち果てていた車両といえば……高宮駅のホッパ車や無蓋車もいつの間にか消滅! かつてのヤード部分は広々とした雪原になっていました。かつての彦根大魔境といい、高宮駅放置車両といい、突然大規模に解体大会が展開されて様相が一変する……というのがガチャコン流なのかも知れません。