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土曜日からのどが痛くて,昨日は咳と鼻水が止まらず,インフルエンザに罹ったに違いないと諦めていたのですが,今日一日寝ていたら調子が戻りました。
いったい何だったんだろうね。
家人はボクの心配よりも自分の防御を第一に考えて,家の中でもマスクをしたまま過ごしていました。
なんだかね,コロナの流行期を思い出してしまいました。
ということで,昨日と今日は休養日。
読書の日となりました。
今や生活に欠かすことのできない半導体。そして世界中が注目する半導体。その歴史,政治・経済的な点についても詳細に記載されています。
カバーの折り返しには以下の解説が掲載されています。
「国際政治の形,世界経済の構造,軍事力のバランスを決定づけ,私たちの暮らす世界を特徴づけてきた立役者は,半導体だった。100人を超える科学者,技術者,CEO,政府官僚へのインタビューに基づいた,衝撃のノンフィクション。」
分厚い本ですけど,興味深い内容が満載されていました。
中でも,衝撃を受けたのは以下の記載です。
「半導体不足の主な原因は、半導体サプライ・チェーンの問題にあるわけではなかった。確かに、供給の混乱もあるにはあった。たとえば、COVID-19によるマレーシアのロックダウンで、現地の半導体パッケージング業務に支障が生じたのは事実だ。しかし、調査会社のICインサイツによると、2021年の世界全体の半導体デバイスの生産量は、1.1兆個以上と過去最高だった。2020年比で13%増だ。つまり、半導体不足は、供給の問題というより、主に需要の増加の問題だったのである。半導体の需要を突き上げていたのは、新型のPC、5Gの携帯電話、AI対応のデータ・センター、そして突き詰めれば、計算能力を求める私たちの飽くなき欲求だった。こうして、世界中の政治家たちが、半導体サプライ・チェーンのジレンマを見誤った。」
そして,自動車の生産が遅れたのも半導体の需要に対してのメーカーの判断の誤りだったとあります。
なるほどと思ったのだけど,なぜそうしたことをマスコミは報道しなかったのだろうか。