
2022年の人口動態統計が発表されて,一人の女性が生涯に産む子供の推計人数(合計特殊出生率)が過去最低の1.26人となりました。
東京は1.04人です。
東京ではマンションが次々と建設され,宅地開発も進む一方なので,人口減少と言ってもピンとこない人も多いのでは。
だからこうした報道がなされてもピンとこない人が多いのでしょう。
しかし,地方での人口減少を考えれば,東京への転入者は一気に落ち込むのは明らかです。
そうしたことに対する少子化対策なのだけど,こうした新聞記事を読んでも,少子化対策の将来ビジョンがどこにも書かれていません。
三年で三兆円以上の予算をばらまいて,将来人口をどうするのか,そこに至るまでのロードマップ。
そうしたことが全く伝わってきません。
岸田さんは公表する自信がないんだろうと思います。
こちらの東京新聞をご覧ください。ココ
湯水のようにお金をばらまいても2070年の合計特殊出生率は1.36。
現在の1.26から0.1しか上がらないんです。
そして人口は8700万人に減少します。
現在より5000万人近く減るんです。
計算上では数百年後には日本の人口はゼロになるということです。

それがわかっていて現在の政策を続ける意味があるんだろうか。
「次元の異なる対策」というのなら,これまでと同じようなバラマキをやっても意味がありません。
専業主婦を増やすとか,外国人を受け入れるとか,発想の転換をするしかないと思うのです。
安倍さんは女性の活躍とか言ってGDPを延ばすことだけを考えてきたけど,そのツケが回ったとも言えます。
子供を産み育てながら活躍したいと思っている女性がどれくらいいるんだろうか。
子供が小さいうちは子育てを第一に考えたい。
そう思っている女性も多いのではないか。
金銭的にやむを得ず働いている人も多いのではないか。
多様性というのなら子供が小さいうちは自分の手元で育てることもありなのに。
そうした声は潰される。
何でこんな世の中になってしまったんだろうね。