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CPI上昇をおさえるため、一部食品の関税引き下げ

2008年06月02日 | 中国ニュース
 国務院関税税則委員会は一部食品、薬品、綿花などの輸入品に対し、関税を引き下げることを決定した。これは、通年CPI(消費者指数)を、4.8%に抑えるためとされている。
 今年に入って、国際農産品価格が上昇し続け、各国のCPIに大きく影響をおよぼしている。インド、ブラジル、メキシコなどでは、短期間に農産品価格、税徴収の停止、引き下げを行っている。
 業界関係者は、豆や米カスなどは直接消費品ではなく、その価格の上昇もCPIの統計範囲ではないが、もし、飼料原料価格の抑制が遅れれば、豚肉や水産品などの食品価格も上昇し、一旦上昇した物価を抑え込むのは困難と見られる。
 このほか、6月1日から12月31日まで、鱈・ピスタチオ・離乳食及び乳製品など9項目商品の輸入税率が引き下げられ、血液アルブミンや人用ワクチンなど4品目が3%から0%に引き下げられる。
 6月1日から9月30日までは、ココナッツオイルやオリーブオイルの輸入率も9-10%から5%に引き下げられる。
 また、6月5日から10月5日の間、割当額外で輸入される一定量の綿花に対しては、臨時でスライド税政策を実施し、輸入価格が高い高級品質の綿花には量による課税を実施し、課税額を1トン570元から357元に引き下げる。これは税率に換算して5~40%から3~40%への引き下げに相当する。10月6日以降は現在と同様スライド税政策にもどす。(騰訊網)