--Katabatic Wind-- ずっと南の、白い大地をわたる風

応援していた第47次南極地域観測隊は、すべての活動を終了しました。
本当にお疲れさまでした。

霧の謎

2006-10-07 | ふしぎ・なるほどー
昨日は嵐で中秋の名月が見られませんでした。
でも、実は今日が満月。
嵐明けの澄んだ空に大きなお月様が昇ってくるところを見ることができました。
あまりにきれいだったので、何度も外に出て見ていたのですが、遅い時間になったら月の周りにきれいに色が分離している光環が見えました。
月の光環を見たのはいつ以来かなぁ?
薄い雲が月に近づくと彩雲になってこれがまたきれい・・。
毎日忙しくてちょっとへこたれていたので、ご褒美をもらったような気持ちでした。

さて、今日は渡井さんからの南極だよりが届いていない・・というか、3日と4日の分が届いているのですが、明日が行事本番でとても頭が回っていないので、少し前に書いた霧の話をご紹介したいと思います。
霧の日には、光環ではなく光輪が見えるかもしれませんね。
さすがに月では光輪は無理でしょうか??
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以前、南極の霧について疑問を書いたところ、澤柿さんが夏に撮った霧の写真を送ってくださいました(送ってくださったのは記事を書いた後すぐですが、私が持ったままにしていました)。

#霧に包まれている

#霧が流れている

また、渡井さんが7月18日のアイスオペレーション兼アイスクライミング講習会のときに、大陸の方からふわーっと降りてくる霧?があったということで、写真を送ってくれました。

#何となく靄がかかったよう
私が経験したことのある霧は、水分がまとわりつくような感じだけれど、南極は乾燥しているからどうなのかな?と思っていたのですが、やはり同じようだとのこと。
気温が低いと飽和水蒸気量が小さくなるので、日本より乾燥していても霧になって現れることはあるということなのですね。
(間違っていてチェックが入りそう・・)
そういわれれば、雪山でもガスは出るし、上空の寒いところでも雲はできるのだから、南極で霧が出ても当たり前なのですね。
渡井さんが聞いてくれたところによると、霧は視程によって決まるのだということで、アイスオペレーションのときのガスったかんじだったのは霧にはカウントされなかった模様。
まだ冬の霧は観測されていません。
先日のガスは大陸の方から降りてきた感じだったということですが、海側から湿った暖かい空気が入ってきたときに出るわけではないのでしょうか?
興味は尽きませんが、これについては調べてもよく分からなかったので、また継続課題にしておきます。

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