JAHPON LAND( Pucci )

スケートファニチャーやステンドグラス作品などJAHPON.comとして活躍する作家 土屋隆亮(プチ)のメッセージ!

INTO THE MILD 3

2009年01月26日 | INTO THE MILD
 この頃、懐かしい 日本アニメーションの名作「赤毛のアン」を見直していたんだ。流行やファッションに疑いを持つ アンの義母マリラが、アンを諭す「虚栄心を育てるだけ!」という言葉に感動したんだ。
 「何に よろこびを感じるか?」という価値観を再考察したら、「ひとが思いつかないアイデアを捻り合い、賢さ ユニークさを競い合う世界」って、何なんだろう?と 急に白く視界が開けたんだ。必要な遊びだけど 昨今のスピードでは文化として育つには軽過ぎて バランスが悪いんだ!ってウンザリした。勿論 おれの自分の作品へのアプローチは百年耐えられるアイデアを意識してるけど、妙な嫌悪感で アイデア自体に!更には「オレ流」な自己アピールに疑問を持ち始めちゃったんだ。
 正直、ランタンへの悔しさやショックでオーバーになってるからかもしれないけれど、そこまでして守りたいアイデアって何なんだろう?と。
 バリ島等の 思考の違う国では、アイデアは 天からの授かり物で、自分の所有物では無い~と考えるんだって!更には、同じ物を売る 隣り合う店よりも自分の店だけ売り上げが伸びる様に工夫したりもしないんだって(R氏談)欧米の裁判社会では考えられない独占欲の放棄だよね。この思考の延長上に だからこそ平然とコピー出来る側面も想像出来る。
 極端な対比だけど、大事な物の優先順位を考えると 裁判世界のくだらなさには、ガッカリする事が多いんだ。生活やビジネスの為とはいえ 金の力に負けたと感じるのは、おれが 危機感の無い 恵まれた育ちだから!って事になるのかな?確かに映画「INTO THE WILD」の主人公も恵まれて育ったから、無駄な哲学に入り込んだ~とも言える。生活に追われていたら 余計な哲学や芸術をする暇は無いからね。
 何れにしても、気まぐれなのか?革命なのか?もっと普遍的で 表面よりも本質的、軽く無くて ズッシリ重い感じを求めて、全てをクリアーに京都に飛び込んだんだ。