2005年「Mr.SHERMAN」という自分超えの革命作品を発表しました。卓上サイズの生活レベルを超えない作品ばかり作って来たけど、そんな現実的なARTばかりに移行しているアート界に殴り込め!と気合いを入れた挑戦だったのです。正に人生を懸けた制作は夢中で、思い出しても自分じゃない様な不思議な感覚が面白いので ゆっくり解析していこうと思います。まずドデカい作品を作るぞっという意気込みが最初にあったから、原寸サイズ好きの おれは 乗り物とかいいなあ~と自分が楽しめる好きな物のモチーフを想った時、ぱぁ~っと小学生の思い出が甦ったのです。当時おれはプラモデルに夢中でした。中でも戦車のプラモデルに はまっている頃、近所に 母親の友達の息子さんでプラモデルの達人がいる!という噂に おれが飛びついて、遊びに連れて行ってくれたのです。彼の部屋は夢の秘密基地でプラモの山と資料や材料、傑作の作品の数々!スターウォーズのXウィングが天井からぶら下がる 異常なヲタク!今で言うニートの天才趣味人でした。彼の特技はプラモデルでセットを作り写真を写す写真家で 田宮模型のコンテストでも優勝する程の腕前なのです。まっしぐらに目がハートの おれに 優しくしてくれる彼は写真コンテストの写真集表紙を飾った写真に映っているプラモデルの本物をくれたのです!家に帰って写真集と戦車を何時間も眺め回しました。未だにアトリエの高い所に飾ってあるその戦車「F4 シャーマン」を思い出したのです!戦車の歴史の中で初期の基本となる程の優れた構造はファンも多く、シンプルで量産にも向き大量に海外にも輸出されたモデルです。敵になるかもしれない国に戦車を売るのも不思議ですが、人気モデルで多くの国で独自の改造カスタムが施されて もっと強力な砲弾が撃てる様にしたりと カスタムベースになったバージョンが数多く記録されています。イメージ的には便利で小柄な軽トラックというところでしょう。プレゼントされたきっかけもありますが、戦車の中での例の絞り込みで 当然一番好きな戦車になった訳です!現車を欲しいくらい!。プラモ師匠は まだ小学生のおれに「アキラ」を貸し与えてショックを与えたり本物のモトクロスで山を乗り回したり、近所では ろくでなしと噂されますが とことん貫いている偉大な先輩でした。そんなノスタルジック街道から まずはモチーフが浮かんで来たのです。(作品画像はwww.JAHPON.comのステンドグラスでチェック!)