「“進水式”もう何回目になるだろう」といいながらも、青空を見上げながらきっと良い絵になる
かも...、と函館どつくのある弁天町に車を走らせる...。天気に恵まれたこともあって大勢
の見学者が船台に横たわる巨大な船体を見上げている。見学に訪れた中学生が会社の係の
方に、「1隻造る費用は?」の質問に、「24億円ぐらいかな」、とすかさず「それで、どれくらい
儲かるんですか?」と再度の質問に、少しも慌てず「次の時まで調べておきます」だって...
そんな質問のやりとりを聞いていると、サイレンと軍艦マーチが鳴り響くなかを巨大な船体は、ご
う音とともに海に飛び出していく。その迫力たるや...、次回の“進水式”の招待状なのかも知れ
ない。ちなみに、新造船は総トン数21,550㌧、全長180m、幅30mのバラ積み貨物船、名付
けられた名前は「DIONI.GR(ディオニ・ジーアール)」で、船籍はマーシャル諸島共和国とか...