岩見太市の老いを活きる語録集

 豊かな高齢社会を創造するNPO法人「シーズネット」の活動を日記風に紹介。2010年がんを発病し、その闘病も紹介。

病んでいる? 日本

2009年04月30日 | Weblog
 何か最近の事件を見ていると・・・
 我が子と親との関係について、とても常識で考えられないような事件に出くわし、いたたまれない気持ちになってしまいます。

 我が子の遺体を長期間冷蔵庫に放置し、しかも食材と一緒に入れている母親。乳幼児を熱湯に入れて熱がるのをおもしろそうに眺めていた母親、そしてベランダに寝かせ、食事をロクに与えないで殺害した若い夫婦。

 そのような状況を想像するだけで胸が張り裂けそうになります。
 どうして、何故・・・?
 理解を超えた出来事です。

 何かわが国に暗雲が立ち込めて、病んでいるように見えてなりません。

観音寺駐車場にて

2009年04月29日 | Weblog
 今日昭和の日の札幌は雲ひとつない快晴に恵まれ、体がウズウズして早朝から藻岩山に登り、帰ってから豊平川を散歩して2万歩近くを午前中に歩いて心地良い汗を流しました。

 さて、慈敬会ルートからの藻岩山登山を終えて駐車場を見ると路上も含めて満杯状態。
 ぼくは入り口近くに駐車していましたが、1台の車がマイカーの前辺りで出る車を待っているよう様子でした。ぼくは急ぎ足でその車のフロントガラスにノックして自分の車が出るので、ここに入って下さい、と言ってマイカーの運転席に着きました。

 すると待機していたマイカーの運転手の方(男性)が車を降りてぼくの方に近づき「岩見さんですね」と声をかけられました。
 自分の名前を名乗ると「シーズ・・・の岩見さんですね」と念を押されたので、その旨伝えました。

 「私は何回か岩見さんの話を聞いて、会員になろう、なろうと思いながら、まだ手続きしていません。近いうちに入会します」と仰いました。
 ぼくはお礼を言ってマイカーを駐車場から出しましたが、勿論どこの、どなたなのかわかりません。

 人に親切にして良かった、と胸を撫で下ろしましたが、いつ、どこで、誰に、見られているかわかりませんね!

終の住まい考

2009年04月28日 | Weblog
 高齢者の住環境の整備をネットワークで進める北海道メローライフサポートの主催で開催された「老後の暮らしと終の住まい」の講演会に招かれ、札幌市北区民センターに行ってきました。

 あまりPRはしていなっかたようですが、高齢者を中心に50名程度の市民が集まり、関心の高さを知ることができました。特に目立ったのは男性の多かったことです。

 高齢者の住まい関係の関心度が高まっている背景には核家族化と社会保障の在宅化があることは明白です。本来なら今住んでいる居住場所で人生を全うしたいのが人間としての気持ちですが、それが困難な現状への対応に多くの高齢者の方々が苦慮されているのを痛感します。

 ぼくは1時間半ばかりさまざまな居住形態、特に厚生労働省から国土交通省に住宅施策が代わりつつあることを示しながら私たち市民の心構えや情報収集について話しました。
 自己防衛しかないのですから・・・。









おひとりさま安心ネット

2009年04月27日 | Weblog
 私たちシーズネットが孤立死ゼロ推進センターを札幌市の委託で立ち上げて早くも3年目を迎えます。

 孤立死に対する市民意識は随分高まったのではないかと実感していますが、次のステップとして今夏よりひとり暮らしの高齢者を対象にした電話による安否確認と訪問を主体とした安心ネット事業を企画しています。

 それらの基本にあるのは「人間関係づくり」です。孤立した暮らしには「地域」という存在はないに等しいと感じています。
 人と人とが結びつく地域づくりのためにも、この事業をキチッと企画して、8月を目安にしてスタートしたいと念願しています。

満開! 弘前の桜

2009年04月26日 | Weblog
 多分ぼくの生涯の中で一番見事な桜の満開光景だったと思います。
 京都の桜もその色彩や周囲との環境の中で桜は見事に開花している光景は何度も拝見しましたが、質量ともに圧倒される弘前の満開の桜でした。

 24日夜札幌発の寝台列車で青森に向かい、25日即ち昨日1日弘前城の満開の桜を見学して夕方のリゾート列車で函館経由、昨夜23時に札幌に戻る強行スケジュールでした。

 それでも曇りのち雨の天気予報が外れたため、ゆっくり桜の群落の中で約2時間を過ごすことができました。遠く雪を被った岩木山とのコントラストも見事でした。

 少なくとも高齢者向きではない25時間の0泊2日の弘前桜見学の旅でしたが、
丁度タイミングの良い日程には100点満点以上の満足度でした。
 

今夜のJRで弘前へ

2009年04月24日 | Weblog
 芳しくない体調が続き、今夜の寝台列車でシーズネット旅行クラブのイベントに参加して弘前の桜見学に行くため、昼間は事務所を休んで自宅静養の1日にしました。
 事務所を休むことは滅多にないと記憶していますが、これからはそんな時間も必要な気がします。

 ところが9時過ぎに寝飽きてカーテンを開けると快晴!
 布団にいるのが勿体無くて結局平日は初めてですが、藻岩山に登ってきました。
日曜日と同じくらいの登山者がおられるのにびっくりしました。

 今夜10時札幌発のため、もう少しのんびりして弘前の桜を楽しんで来たいと思います。
 明日の現地の天気予報が曇りのち雨マークになっているのが心配ですが・・・。

 明日は23時頃に札幌着になりますので、ブログはお休みかも・・・。

「○○ちゃん、愛してる」

2009年04月23日 | Weblog
 冬に逆戻りしたような寒い札幌の街。霧雨が間断なく降り続ける天気の中、午後は地域交流のこのはなサロンでのおしゃべり会に参加して来ました。

 気候のせいか6名の参加でしかも初登場のメンバーが多いおしゃべり会になりましたが、話題が老夫婦の関係になった時、最近入会された女性がご主人が亡くなって時の状況を話して下さいました。
 そのご主人は84歳で心臓の病気で5ヶ月間入院されて、今年1月30日(偶然ですが、ぼくの誕生日です)に心不全で亡くなられました。
 亡くなる直前に立ち会われた奥さまに「○○ちゃん(奥さまの名前)、愛してる」と大声で叫んで息を引き取られたとか・・・。
 すごい! と思いませんか。ご主人の言葉。

 二人はどこに行くにもご一緒で、女性同士の旅行にも「金魚の糞としてついてきました」と仰って同行される方だったようです。

 死に際にもすごいドラマのあることを実感しました。

福祉系大学生たち

2009年04月22日 | Weblog
 北海道医療大の非常勤講師としてコミュニティワーク論を担当していますが、毎週水曜日の1,2講を担当し、今事務所に戻ってきました。

 約70名の福祉系学生たちですが、いつもはあまり講義中に質問や意見が出ないのですが、今年は何か問いかけると発言が返ってくるため、何かコミュニケーションが取れているようで、とても楽しく講義をさせて頂いています。

 ただ介護保険はじめ今の介護、福祉関係の仕事は一般企業に比較して待遇が悪いため、魅力的な分野として認められていないので残念です。
 ニーズは間違いなく高くなります。
 この分野が経済的にも認められて魅力ある分野として認知されるようになってほしい、と学生たちと接していて、より強く感じました。

極楽湯

2009年04月21日 | Weblog
 今日は一転肌寒い日で、暖房がないと寒さを感ずる気候になっています。
 相変わらず安定のない寒暖の差が激しい日々が続いています。

 本州のゴールデンウィークは名実ともに新緑シーズンですが、北海道はまだ枯れ木でシルバーウィークと命名したのは渡辺純一だと記憶していますが、まさに外出するには寒いのが北海道のゴールデンウィークです。

 最近は日曜日の夕方は時間があると北3西12の極楽湯に行って身体を休めるようにしていますが、このままだとゴールデンウィークは温泉三昧の日々が一番のようです!

信頼関係のネットワークが前提

2009年04月20日 | Weblog
 連休前、穏やかな気候に誘われてつい外出したくなる気候になっています。

 最近はさまざまな企業やいくつかの企業の連合体から連携による事業化の話がきます。
 圧倒的に多いのは高齢者向け共同住宅の相談や情報提供、或いは紹介についての話で、今日もインターネットを活用しての連携の依頼がありました。
 確かに今の時代の高齢者住宅ひとつを捉えても建築関係、福祉用具関係、介護や福祉関係、地域とのネットワーク関係など幅広い視点から考えないと、従来のように箱もの試行だけでは解決できません。
 だからと言ってバランス感覚なしに、関係あるからネットワークを組みましょうと言われても互いのミッションが共有できないと直ぐネットワークも形骸化してしまいそうです。

 確かにNPOだけの活動ではさまざまな限界があり、他の団体や企業との連携も大切ですが、まず信頼関係の連携をキチッと確立しないと本物にはなっていかないような気がします。