ヒストリカルロマンスアワー

Historical Romance Hour

The Duke's Indiscretion

2007年06月25日 | A
Adele Ashworth. 2007. The Duke's Indiscretion. Avon Historical Romance.

Duke三部作の最終回。

Book1 "Duke of Sin"
Book2 "Duke of Scandal"

Story:     
Dialogue:
Hero:      
Heroine:  
Sensuality:

Lady Charlotte Hughesは昼間は伯爵の地味な妹、夜はロンドンを酔わす魅力的なオペラ歌手Lottie English。
謎に包まれた彼女に群がる数多いる紳士達の中で、LottieはColin Ramsey(Newark公爵)に憧れていました。
そしてある晩、幕の間になんと彼が楽屋に現れ、彼女の大ファンだと告白します。

時を同じくして、Charlotteの兄(伯爵:名前忘れた)にはスパイの容疑がかかっているのですが、Colinはその件の捜査上、伯爵宅を訪れます。
その時、自宅にいたLady Charlotteとも顔を合わせますが、ColinはCharlotteとLottieが同一人物だとは全く気づかず、Charlotteはショック。
しかも、唯一自分に残された大切なピアノを買い取ると言い出し、CharlotteはColinをギャフンと言わせてやるんだと決心します。
そしてなんと、その方法とは、自分の正体をばらした上での結婚の申し出でした。

         
ん?だから?という声も聞こえてきそうなCharlotteのいわゆる"Outrageous offer"は別にOutrageousでもなんでもなく、私にはかなり強引な結婚の申し込みにしか思えませんけど…

あちこちのレビューで「残念」の声があがっていますが、私もこれにはがっかりでした。最初の3分の1までは二人の片思いの気持ちがよく分かって良かったんですけどね。

Charlotteのオペラのキャリアにしても、ばれないように2重の生活を送っている部分の説明は全然信憑性がないし、Colinと強引に結婚した後だって、公爵夫人としてやらなければいけないことはたくさんあるはずなので、オペラ歌手としてのキャリアを維持していけるなんてのも信じがたいです。

さらに、最初にCharlotteはLottieとしてColinをさんざん誘惑しておきながら、結婚した後、ガラっと人柄が変わってお堅いSpinsterのようになってしまうんです。
で、Colinが本当の自分を求めていないとか言い出して彼を拒否しだした時にはColinにかなり同情しました。

でも、しかし!です。
新婚初夜のColinの言動にはザザザーと引きました、私。

ただのWallpaperヒストリカルになってしまっているだけでなく、ストーリーラインも別にこれといって何が起こるわけでもなく、ロマンスも目立たず、読み終わったら「やっと終わった!」とホッとする1冊。
ラブシーンはAshworthならではのホットなものだったけど、ストーリーや登場人物に関しては残念の一言。


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