Suzanne Enoch. 2008. After the Kiss. Avon Historical Romance.
Enochがやっとコンテンポラリーから戻ってきてくれました。
The Notorious Gentlemanシリーズ。このAfter the kissは1作目。でもまた盗人絡みなんだけど…。
Story:
Dialogue:
Hero:
Heroine:
Sensuality:
Sullivan Waringが1作目のヒーロー。
半島戦争で半死の思いで戦っている間に彼の母は亡くなってしまいます。そればかりか英国に戻ってくると、彼女のものや彼女から受け継ぐはずだったものまで全て無くなっているのです。
これが自分のことを認知してくれない貴族である父の仕業だとわかり、復讐の思いからSullivanは上流社会を脅かす泥棒となります。
画家だった母が描いた絵を父が友人知人にあげてしまったため、それを取り戻すべくSullivanは盗みを繰り返すのです。
そしてある晩忍び込んだ邸宅でヒロインLady Isabel Chalseyとバッタリ。
彼女の気をそらすつもりでキスしたのが、実はSullivanは一瞬で彼女の美しさの虜になっていたのでIsabelがSullivanのマスクを剥いでしまったのに気づきませんでした。
顔を見られ逮捕処刑の日も近いかと思いきや、次の日に馬市場タッタソールで兄に同行してきたIsabelとバッタリ。
恐ろしさのあまり気絶するようなタイプでないIsabel。それどころかあのセクシーでハンサムな盗人のことが頭から離れなくなってしまいます。
そしてタッタソールでその彼と再会し、Isabelは彼の謎を解き秘密をあばきたいという強い衝動に駆られ、彼の招待を明かさない代わりに、人の言いなりになるのが嫌なSullivanにIsabelの馬の調教師兼乗馬の先生として邸宅に来させる契約をします。
一目ぼれの設定だけど、全く説得力がないのでがっかり。
結局途中から「もう二人は恋に落ちたんだ」と自分に言い聞かせながら読みました。
いわゆるChemicalが足りないってやつですね。
それと、今回のヒロインIsabelはあまり成熟していなくてわがままな印象が強いので、落ち着いた感じのSullivanとはどうしても釣りあわない印象が。
でもそうやって自分で勝手に思い込むロマンスをがまんすれば、後半は身分の違いのせいとSullivanの裏の仕事のせいで切ないロマンスという展開になってきます。
それと、ロマンスとは別にこの1作目で楽しめるのは、Sullivanの人間的成長。彼と庶子のことを嫌がる貴族の父とその長男との確執が原因で泥棒となるわけですが、どうやって事の収拾をつけるのかのほうがロマンスより楽しめました。
というわけで、ロマンスとしては点数が低くなった新シリーズの1作目ですが、ヒーローの生い立ち、成長の様子はこの1作目も2作目も楽しめます。
Book2: Before the Scandal
Enochのほかの作品はこちら:
>>Spotlight on Suzanne Enoch
Enochがやっとコンテンポラリーから戻ってきてくれました。
The Notorious Gentlemanシリーズ。このAfter the kissは1作目。でもまた盗人絡みなんだけど…。
Story:
Dialogue:
Hero:
Heroine:
Sensuality:
Sullivan Waringが1作目のヒーロー。
半島戦争で半死の思いで戦っている間に彼の母は亡くなってしまいます。そればかりか英国に戻ってくると、彼女のものや彼女から受け継ぐはずだったものまで全て無くなっているのです。
これが自分のことを認知してくれない貴族である父の仕業だとわかり、復讐の思いからSullivanは上流社会を脅かす泥棒となります。
画家だった母が描いた絵を父が友人知人にあげてしまったため、それを取り戻すべくSullivanは盗みを繰り返すのです。
そしてある晩忍び込んだ邸宅でヒロインLady Isabel Chalseyとバッタリ。
彼女の気をそらすつもりでキスしたのが、実はSullivanは一瞬で彼女の美しさの虜になっていたのでIsabelがSullivanのマスクを剥いでしまったのに気づきませんでした。
顔を見られ逮捕処刑の日も近いかと思いきや、次の日に馬市場タッタソールで兄に同行してきたIsabelとバッタリ。
恐ろしさのあまり気絶するようなタイプでないIsabel。それどころかあのセクシーでハンサムな盗人のことが頭から離れなくなってしまいます。
そしてタッタソールでその彼と再会し、Isabelは彼の謎を解き秘密をあばきたいという強い衝動に駆られ、彼の招待を明かさない代わりに、人の言いなりになるのが嫌なSullivanにIsabelの馬の調教師兼乗馬の先生として邸宅に来させる契約をします。
一目ぼれの設定だけど、全く説得力がないのでがっかり。
結局途中から「もう二人は恋に落ちたんだ」と自分に言い聞かせながら読みました。
いわゆるChemicalが足りないってやつですね。
それと、今回のヒロインIsabelはあまり成熟していなくてわがままな印象が強いので、落ち着いた感じのSullivanとはどうしても釣りあわない印象が。
でもそうやって自分で勝手に思い込むロマンスをがまんすれば、後半は身分の違いのせいとSullivanの裏の仕事のせいで切ないロマンスという展開になってきます。
それと、ロマンスとは別にこの1作目で楽しめるのは、Sullivanの人間的成長。彼と庶子のことを嫌がる貴族の父とその長男との確執が原因で泥棒となるわけですが、どうやって事の収拾をつけるのかのほうがロマンスより楽しめました。
というわけで、ロマンスとしては点数が低くなった新シリーズの1作目ですが、ヒーローの生い立ち、成長の様子はこの1作目も2作目も楽しめます。
Book2: Before the Scandal
Enochのほかの作品はこちら:
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