老舗ワタクシ本舗

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『14才の母』 第1話 「中学生の妊娠…ごめんね、お母さん」

2006-10-12 18:04:03 | 『ドラマ本舗06’10月期ドラマ』
名門といわれる私立の女子中高一貫校に通う、中学2年生の一ノ瀬未希(志田未来)
はファミレスでパートをしている母・加奈子(田中美佐子)住宅販売会社に勤務する
父・忠彦(生瀬勝久)小学生の弟・健太(小清水一揮)の4人家族。
忠彦は自分たちの暮らしに満足し、加奈子は未希が名門私立に入ってくれている
ことを喜ぶ極々普通な夫婦であり家族である。

近所にはエレキギターショップを経営する加奈子の弟夫婦・三井マコト(河本準一)
ひな子(金子さやか)がおり、未希はそこにちょくちょく遊びに行っていた。

放送部に所属する未希はその自由で活発な言動や行動を校長の中谷栄三(小野寺昭)や
教頭の光江(長谷川稀世)も知っている。
担任の遠藤香子(山口紗弥加)はそんな奔放な未希を「私が教えるのは勉強だけ」
と冷めた目で見ていた。

加奈子が無理して未希を今の学校に入れたのは、自分なりのこだわりがあった。
高い学費を足しにする為のパートに出たのも加奈子の見栄と打算が絡んでいた。
娘の幸せな将来を夢見る加奈子は未希にもその自覚を促す為、常々
”自分のしたことに責任を持ちなさい”と言い含めていた。

未希はマコトの店で、塾仲間で別の男子校に通う中学3年生桐野智志(三浦春馬)
とよく会っていた。
高級マンションに母親・静香(室井滋)と二人暮らしの智志は成績も優秀で、
経済的に何の不自由もない。
静香はシングルマザーながら会社を興し、成功した事で度々マスコミにも登場する
有名・女起業家であった。

ある日の夕方、未希と智志が一緒にいる時、街の不良たちに絡まれる。
追いかけられた未希と智志は、夜の公園に逃げ込む。
そこでお互いの話をするうち、未希は智志の中に横たわる孤独を感じとる。
そして、二人は…………。

2ヵ月後――。

体育を休み、一年休学していた柳沢真由那(谷村美月)と共に自習をしていた時
未希は、保健体育の教科書に「妊娠」の文字を見つける。

ドキリとする。

未希が、生理が来ないことを心配し始めたのはその時からだった。

パソコンで『妊娠』の項目を検索する未希は、次第に焦りの色を濃くする。
そして誰にも状況を打ち明けられない未希は、どうしていいかわからず――。

公式HPより

未希は元気な14才の女の子。極々平凡な。
今日も学校のランチタイムに明朗快活な未希の放送が聞こえて来る。
そして未希は放送室の小窓から見える青い空に惹かれるように、初めて学校を
抜け出すのだった。
その現場を担任の遠藤京子は取り合えず止めてみる…!?
(事実、一ノ瀬さん!と名前を呼んだだけだった。)

学校をサボって、川原の土手で日光浴をしていた未希は塾仲間で男子校に通う、
ひとつ年上の智志と偶然会う。
テストで下校時間が早かった智志は橋の欄干の外側のコンクリートに身じろぐ
仔犬を見つめていた。
「大丈夫かな?って思って…」
視線の先に目をやった未希は一も二もなく駆け出した。
欄干から手を伸ばすが仔犬には届かず、結局外側へと渡って行くのだった。
仔犬に手を伸ばした瞬間、足を滑らせ、宙吊りに…
智志も欄干を越え、未希に手を差し伸べる、しかしふたりは揃って川の中へ。
意外にも川は浅く、必死だったふたりは笑い出す。

未希が学校を抜け出した事でパート先のファミレスにいた母の加奈子に電話が入る
慌てて父・忠彦に電話する加奈子だったが、大事な商談中だと電話を切られてしまう。
その後ろでテレビの画面から女起業家で智志の母である桐野静香の声が聞こえていた…。

翌日、未希は母に言われるまま、担任の遠藤に謝りに行くのだが、遠藤は勉強は
教えるが、学校の外での事は知らない、自分の行動には責任を持って。
と冷静に言われる。
そこで、新しいクラスメート柳沢真由那の世話係を命じられるのだった。
真由那は病気で一年休学していた事になっているが、実は大学生の恋人との子供を
妊娠し休学していたのだと、学校では噂されていた。
それを聞いて驚く未希。
そして真由那は未希に「あんたみたいなタイプが一番嫌い!」と言われてしまう。

一方智志は、シングルマザーの母・静香の仕事の成功のお陰で、経済的には
満たされていたし、成績も優秀だったが、何か満たされない違和感を感じて、
日々を過ごしていた。
お金を儲けること、増やすことにしか興味が無いように見える静香は、
中学3年の智志にも考えられないお金を渡し、どうやって使うかはわかるわね!?
と言い放つのでした。

私立の名門校に違和感を感じる未希と…
そんな日常に虚しさを覚える智志…。

そんなある夏の日、未希は塾に行く途中、智志と会い、ふたりでいる所を不良に
絡まれてしまう、夜の公園に逃げ込んだふたりですが、掴まり、智志は殴られて
しまう。
(この時の不良の中に真由那が…)
騒ぎに気付いた人が立ち止まり始め、何とか逃げ出したふたり。
公園の東屋に逃げ込んだふたりは身の上話をするうち、心を通わせ・・・。
不思議な感情にとらわれたふたりは越えてはならない一線を
越えてしまうのだった・・・。

塾から中々帰らない未希を心配する加奈子。
10時を過ぎて帰宅した未希、声をかける加奈子を置き去りに2階に駆け上がる未希
しかし、途中で引き返し「ありがとうお母さん、私大丈夫だから。」と言って
再び駆け上がる未希。
部屋に戻って、智志と撮ったプリクラを今日の日付7/13に貼り付け、笑顔の未希。

そして2ヶ月が経ち――。

未希は体調の変化に気付き始め…
体育の授業を休んで真由那がいる教室へ、保健体育の教科書に”妊娠”の文字を
見つけ呆然とする未希。
真由那は未希に自分の噂を信じているのか聞いて来た。
ハッとする未希。
そしてあんただってやれば子供くらい出来るんだよ。と言われ、教室を飛び出す。
トイレの中で、手帳を見ながら日数を計算する未希は愕然とする。まさか…

パソコンで検索して、妊娠のチェックシートに答えても、答えはYES。
焦る未希。
忠彦の昇進で家族が沸き立っているのに、未希はそれどころではない。
忠彦に触れられるのも鬱陶しい程イライラが募っていた。
忠彦は未希が子供の頃の話や、生まれた時の事を嬉しそうに話すのを聞いて、
”望まれて生まれてきた子供”の言葉が頭から離れない。

誰にも相談出来ない未希は智志に連絡を取る。
しかし、朝食中の智志は静香に切るよう命じられ、電話には出ない。
そればかりか、案に付き合う人間は選べのような忠告をされてしまうのだった。

智志を待ち伏せた未希は思い切って子供は好きか結婚はしたいか聞いてみるが、
子供はあまり好きじゃないし、母親を見ると、結婚はしたくないと答えるのだった
それを聞いて何も言えなくなってしまった未希。

未希は意を決して、薬局で妊娠検査薬買おうとするがお金が足りない、
するとそこに子連れの母親が…、赤ちゃんを呆然と見つめる未希に
店員が声をかける、思わず、駆け出し、検査薬を万引きして来てしまう。
家に帰って検査する未希ーー結果はYES…。

どうしようもない未希はすがる思いで、加奈子のパート先に行くのだった、
しかし入り口で常連客の男・(北村一輝)とぶつかり逃げ出してしまう。
実はこの常連客の男は雑誌の編集者だったのだ…。
「近頃の中学生はおかしいよ!次回の特集はこれで行こう!」と
編集部に電話する男。

途方に暮れた未希は叔父でギターショップを経営するマコトの元を訪れ、
智志とふたりで助けた仔犬を飼ってくれた叔父のショップはふたりの唯一、
和む場所だった。
仔犬を撫でながら泣き出してしまう未希…。

ー怖かった…
自分の体が自分の体じゃないみたいで…
誰にも言えなくて…
初めて、私はたった一人なんだって思った…
お母さん助けて!助けてお母さん!ー


物議をかもし出しそうな題材ですね。正直。
未希は愛情豊かで、仔犬を必死で助けようとする姿勢や智志に死や自殺に対して
説教する辺りからも子供ながらも命の大切さをより深く感じている少女のように
見えます。
一方、智志は母親の影響なのか、愛情ということにも疎い感じです。
育った環境や年齢だけではなく男女の違いも大きいのかも知れません。
同じ母親ですが、静香の辛かった時代もわからないではないですが、
父親を全否定ですね。
どんな事情があったのかは知りませんが、子供にとっては親だから、あまり
貶すのはどうかと感じました。
これもドラマの演出なのも知れませんが(役を浮き立たせる為の)
私的には離婚した人を悪く言う人、男であれ女であれ嫌いです。

この後、誰からも味方してもらえない未希のようですが、
私の年代だと「~金八先生」ですね~。中学妊娠と言ったら。
あれはふたりとも中3の設定だから、もっと若い訳ですね、今回は。
そうなってしまうものですかね~!?
今となってはその頃の感覚にはほど遠く、想像も出来ません。
ただ気持ちとは裏腹に身体はしっかり進歩していますから、どんどん弱年齢化
が進んでいますね、色んな面で。
その現実も受け止めつつ、見守りたいと思います。

*子を持つ親としてちょっと微妙に真剣です。
オープニングはミスチルの歌に乗せて、出演者がセピアの画像でベッドに
胎児のポーズ!?で出て来ます。
予告では志田未来ちゃんだけだったのに、出演者がみんな同じポーズですよ。
未来ちゃんは最初、そのポーズのまま枯葉に包まれていました。
風が吹き込んで、枯葉が飛ばされ、未来ちゃんが露わになって行きます。
何だか、妊娠や子供が題材なんだなぁ~と改めて、
押し付けられたような気持ちでした…。
これからこの感情がどんな風に変化するのか、見てみたい、観察したい
気分でもあります。


<キャスト>
志田未来
田中美佐子
生瀬勝久
山口紗弥加
河本準一(次長課長)

三浦春馬
谷村美月
北乃きい

高畑淳子

海東健
金子さやか
井坂俊哉

北村一輝
室井滋