川原で昼食をとる洋子(管野美穂)と房子(和久井映見)
青い空を仰ぎながら洋子が「はぁー気持ちいいね、風が」「んー!んっ??」房子
パクッと一口食べて、「んっ!これ美味しい!」「んー?んっ!?」房子
「何!?」
「何か愛ちゃん変わったね!?」「はっ!?何が?」
「だって、美味しい!!とか気持ちいい!!とか言う人じゃなかったじゃん!」
「はぁ??そんな事言った今?」
「ゆった、ゆった!風が気持ちいいー!!空はなんて青いんだろう!おーい雲よ君は
一体何処へ行くんだぁー!?」
「そんな事言わないわよ何なの・・」
「幸せだって事だよ。愛ちゃんが今、そういうさぁ”フツー”の暮らしの小さな事
をさっ感じていられればさぁ、幸せなんだよって私は思うなぁ・・」
「へぇーー!!?」「うん!!」
「言われてみれば全然考えた事もなかったなぁそういうのって・・」
「好きなんでしょ?片岡さんの事!?」「えっ!?」
立ち上がり「えぇーー!?」
「隠してもダメだよ私にはわかる。そうなんでしょ?」
ー好きになってるじゃん私ー
自分の言葉を思い出し、しょんぼり座り、「どうなの?」と覗き込む房子に
「わかんない、、良くわかんない、、」「そっかー。」頷く洋子。
「嬉しいな!正直な気持ち言ってくれて!」
刑事課から、片岡を見ながら、病院に駆け付けた時の洋子の様子を思い出して
溜息をつく柳沼(成宮寛貴)
ゲームをする片岡一家、洋子を見つけると亜希(山内菜々)と隼(渡邉泰人)が
「愛ちゃんもやろよ!」誘って、手を引っ張った。「ややや、いいよ、、」
「愛ちゃんやろうよ一緒に」と手を引く優二(玉置浩二)。びくっとして
手を引っ込める洋子。「あっごめん。」と優二。
「あのさっ、明日休みなんでしょ?」「はい。」
子供達に「なっ!明日さっみんなでどっか行こうか!?」
「うわぁーやったー!!どっか!どっか!どっか!!」大喜びの子供達。
「どっか!?」戸惑う洋子。
ー晴天の公園ー
敷物を広げて、まるで”フツー”の家族の様な洋子達、バトミントンをする、
家族連れをまぶしそうに見る洋子。「どうした愛ちゃん?」優二
「ううん。」「愛ちゃんお弁当頂戴。」亜希。
「私は幸せだった。幸せなのに居心地が悪くて、
怖くて、怖くて、仕方がなかった・・・
自分がずっと幸せでいれるはずがない、
直ぐ壊れるのだ、どうせ・・・
そして自分でも良くわからない不思議な感情を描いていた。」
房子と柳沼も合流して、「どうした?」「なんかいいね、こういうの。」
「愛ちゃんおいでよ、座んな食べよ」
座りかけて「あっ!?」「今度は何!?」
「いや、何か私が言うのも変なんだけど、、ひとり忘れてるよな」
一周顔を見合わせて・・・全員「あっ!!!」
ラーメン屋で注文を待つ飯塚。携帯の着メロは”太陽にほえろ”
「もしもし、房子ちゃん?えー!?公園でみんなでご飯!?行く行く直ぐ行く!
わかった、はい!じゃぁね!」ピッ。
「あっやっぱりラーメンっ」店主が親指をどんぶりに突っ込んで、カウンターに置いた
「どーも・・」指を舐める店主「親指入ってたね今、、」ぼそっと飯塚箸を割り、
「あっじゃぁチャーハンやめとこか・・」ドンとカウンターにチャーハンを置く店主
下ろしながら「大盛りだろこれ・・・」諦めてガッツク飯塚。
サッカーする、優二、大(佐藤和也)隼、柳沼。
花飾りを作る洋子、房子、亜希「愛ちゃん違うよこうだってば。」「すいません。」
「ねぇ愛ちゃん!?」ニヤニヤ見る房子
「んっ!?あっその顔のときあんまり聞きたくない・・」
「今、幸せかみ締めてるでしょ?」
「うるさいなぁー。あっ!?」花の茎が切れた。
「ダメじゃん!」亜希「すいません。」洋子
サッカーをする、優二たちを見て
ー回想ー
アパートの前でサッカーをする親子(男の子、女の子、父親)を
座って見ている子供の洋子。足元にボールが転がってきて、
「すいませーん」と声をかける親子。
全然違う方向にわざと蹴ってやり、横目で親子を睨む子供の洋子。
考え込む洋子を心配そうに見つめる優二を見る複雑な柳沼。
洋子の足元によその家族連れのボールが転がってきました。「すいませーん!」
ボールを見つめて「行くよ!」思い切り蹴りますが思わぬ方向へ、一同「あーー!」
そこに、飯塚、「おーー?ボール!ボール!」キャッチ!一同拍手!!
「よし、行くぞ!」と蹴ろうとして、「それ、あっちのだよ。」「はーい」
素直に持って行く飯塚。
洋子も笑いながら、真っ青な空を見上げて、「キレイ!!」
「いつか、この幸せが壊れてしまうなら
自分から壊して逃げてしまいたい、
そんな気持ちが抑えられないでいた」
ー片岡家ー
子供達を寝かせ、リビングに揃った5人。楽しかったねと飯塚、そうですねと柳沼
明日は筋肉痛だと、優二。そして、洋子に明るくなったと、飯塚。
「そう?」と微笑む洋子。この家に居て良かった、思い出せないのかも知れないけど、
色々あったのかも知れないけど、きっと、そういう子だったんじゃないかなと飯塚。
表情が曇る洋子。「あれっ俺なんか悪い事・・・」
「あっううん、飯塚さん悪くない、悪くないから全然気にしないで・・」
「あーー良かった。」
「あーー今日楽しかった、、、楽しかった。 私さ”生まれて初めて”ああいうの」
「えっ!?」飯塚。ヤバイの表情房子。複雑な優二と柳沼。
「生まれて初めてって覚えてんの?えっー!!」
「ごめんなさい。」「愛ちゃん!!」房子。首を振りながら
「もう、いいの愛ちゃんは終わり。」「えっ!?」柳沼
「嘘なの、嘘なんです」「嘘!?」飯塚「嘘って・・」柳沼
「全部嘘、記憶喪失もはじめっから嘘!全くの嘘。」「えっ!どういう事?」柳沼
「知ってるんだよね、本当の私の事。」「ああー松田洋子さん・・」
「えっーー!」「あー、、知ってました、あのでもね・・」
「あの、ホントの私があまりにも可哀想なんで黙っててくれたんでしょ?」
「あーいや、、」柳沼「そうなの?」飯塚「でもっ・・」
「ごめんなさい。」
「へぇー、、洋子ちゃんっていうんだ」優二
「えっ、ちょっと待って、、、ねぇ房子ちゃん、、」飯塚
「ごめん、私は全部知ってました!」みんなに手を合わせてごめんのポーズ。
「えーー!片岡は!?何でそんなに驚かないんだよ、お前知ってたのか?」
「いや、知りはしなかったけどさ何となくね、はじめはさ、はじめは本当にそうだと
思ってたよ、でも一緒に暮らし始めて直ぐかなぁ何となくねぇそうなのかなぁって」
「そうなの?」房子「何となくねぇ」優二
「じゃぁ何で?」柳沼「いいかなと思ったんだよ別に嘘でもさぁいいかなと思ったんだ」
「えーっじゃ何?俺だけ何も知らなかったのふぁー、、、」
「ごめんなさい、ホントに・・・すみませんでした。」立ち上がり頭を下げる洋子
笑顔で頷く優二。
無言で歩いて帰って行く3人。
ソファで考え込んでいるとミルク(犬)がじゃれて来ます。部屋で考え込む優二。
朝、洋子はこの家に来た時の服装です。
「行ってきまーす!」子供達。
「亜希ちゃんカワイイね。」「うん!」
「でもそれだけじゃ生きていけねぇんだぞ!」「はーい!」手を上げる。
「隼、大好きだよ!」「やったー!」頭を撫でながら、
「お前はずっとこの頭でいなさい!」「うん!」
「大くん」「はい」「大くんはいい男なんだよ」「えっ!?」
「自信持って、私は君の事尊敬してる」「どうしたんですか愛さん」
「優しくって変!?」亜希「よしっ行って来い!」「行ってきまーす!」
「はい、行ってらっしゃーい」涙ぐむ洋子。
優二が来る「じゃぁ行って来ます」「はい、行ってらっしゃい」「行って来ます」
橋を渡りながら、振り向く優二・・・。
家中を磨き上げる洋子。
屋上で、洋子の免許証を片岡に渡す柳沼、窃盗犯の押収物の中から出てきたと、
「彼女全部捨てたみたいです、多分自殺しようとする前に・・・」
子供部屋のベットの隼の描いた「僕の家族」の絵を見て涙が溢れる洋子。
「結局彼女一人ぼっちなんですよ、家族もいないし、友人もいない・・・」柳沼
それを聞いて、考え込む優二。
掃除を終えると、ミルクが「ワンッ!」こちらを見ています。
「そんな顔すんなって、しょうがないじゃん、ここん家みたいな幸せは私には
似合わないんだからさぁ」
「ワンッ!」「じゃぁーね」
仲良く並んだ5本の歯ブラシ、深呼吸して、一本引き抜いた。
表札に一礼して、家を後にする洋子。ファミレスの外から房子に「ありがとう。」
と声をかける。来た時と同じ様に、橋の上で振り返り、だんだん姿の見えなくなる洋子
ーお世話になりました。本当にありがとう、そしてごめんなさいー
帰宅した片岡一家はこのメモを巡って問答。
「ねぇ愛ちゃんは?」「あいちゃんは探さないの?」
「探さない、愛ちゃんもう大丈夫なんだ・・・」
「よしっじゃぁメシにすっか、手洗って来い」元気の無い子供達。
もう一度メモを読み返して寂しげな優二。
ー海鮮米問屋竈ー
「えー嘘!?」房子「いなくなっちゃったの?」飯塚「ああー」優二
「えっッちょっと待ってください片岡さん何で探さないんですか、何やってるんですか」
と柳沼「んっ!?」「何やってるんですか?」「探さない」「どうして?」
「大丈夫だよもう彼女は、、大丈夫だよ、大丈夫になったからさ本当の事
言ったんだし、だろっ!?」
「それはそうだけど、、、でも」「大丈夫だよもう」「そっかあ」房子
「ちょっと待てよ、わかんないかなぁ、そりゃそうかも知れない、
彼女はもう死んだりしないかも知れない」
「ああー」
「でも彼女、愛さんは片岡さんの事が好きなんですよ!それわからないんですか?」
「何言ってんだよ。」
カウンターを叩いて立ち上がり「好きなんだよ!片岡さんの事がさぁだから、だから、
本当の事言ったんですよ、、、それなのに何でだよ!何でひとりにすんだよ!
何とか言えよ!」
胸倉を掴んで殴る!「柳沼!!」飯塚。
「絶対俺が見つけてみせますから!」店を出て行く柳沼。
「痛てぇなぁあいつ本気で殴りやんの、なぁ?」
「そっかぁどっか行っちゃったのかぁ、そうかー」房子
「寂しくなりますね」店主。
朝食を食べながら、誰も居ない洋子の席を見つめる片岡一家、玄関で元気一杯
挨拶するが「行ってきまーす!」返事が無い。寂しそうに出掛ける子供達。
ミルクもソファを見つめる、房子もファミレスで、頬杖をついて、
白いコスモスを眺めて溜息。柳沼はあても無く街を探し回る。
沈んだ夕食時、おかわりは?の問いにいいやの答え、見事に元気の無い子供達。
優二も4本しかなくなった歯ブラシを寂しそうに見つめる。
ー病院ー
「帰って来ないの彼女?」牧野医師(岸田今日子)
「もう帰ってこないでしょう10日になるもん、もう」
「そうか、困ったなぁ。」「うん!?」
「彼女がいた時の方が元気だったからあなた。」
「へっ!?何言ってんのそんなねぇ先生、医者が非科学的な事行っちゃダメ」
「あらっごめんなさい、でも非科学的ついでに言うわね、
私あなたに後半年で命は消えてしまうだろうって伝えた、
余命って言葉は嫌いだから言わなかったけど、、、」
「うんそうだね、余った命じゃないもんね」
「でもね、人間の身体って全部なんてわからないの、わからないのよ、
最近のあなたを見ていてそう思った、あんな風に笑顔で暮らしていたら
”奇跡”だって起きるんじゃないかって」
「”奇跡”・・・?」
ー屋上ー
「ふーん、で、まだ探してるんですか?」ももこ。
「何の手がかりも無いから、、、田舎に帰ってるとも思えないし」
「好きなんですね、その人の事」「うん片思いだけどね」
「辛いですよね、片思い・・」「そうだね」
「でも、悪くないですよね、」「うん、そうだね」
食事に手をつけない隼「ねぇお父さん」「どうした隼?」
「愛ちゃんいつ帰ってくるの?」手が止まる、亜希、大。
ミルクが急に吠えて玄関に走り出した。「あっ愛ちゃんだ!」「愛ちゃーん!」
門に行くと、「何だ猫じゃん」亜希「ミルクびっくりさせんなよ!」大
「しっかりしろよー」隼、戻る子供達、
がっかりする、優二の手には茶碗と箸、かなり、慌てて出てきたみたい。
パトロールの車中で洋子を探す柳沼、様子を見て、
「でもさぁ結局ずーっといつも俺だけ蚊帳の外だったよねぇーいっつも俺だけ何にも
知らないんだもんなぁ」飯塚
「あーーすいません」
「まっいいけどさっいつか見てろよーって感じ!?」
橋を歩く房子と優二。「連絡無い?愛ちゃん。」「あーないない」
「そっかぁー」「房子ちゃんありがとな!」「何が!?」
「いや彼女のさっ味方になってやってくれててさっありがとなっ」
「何それ?片岡さんにお礼言われる筋合いないよ、私は愛ちゃん好きだったもん」
「そっか」「ねぇ今なら言えるでしょホントの気持ち」「何だいそれ?」
「ちょっと好きになってたでしょ愛ちゃんの事」「へぇ!?」
「どうなの?」「いやーどうかな、、、」「んっ!?」
「んーー、、でも、、そうかもね、へっ!」
「えーじゃ二人とも好きだったんじゃん、何で何でそのままにしちゃうの?
かおりに悪いから?年の差があるから?子供がいるから?」
「いやーそういうんじゃなくてさ」「じゃぁ何!?」
「無理だよ、俺には無理なんだ」「だから何!?」
「何でも、、だから良かったんだよこれで、、」ふくれる房子。
「何だよその顔!?」「でもさー不思議なんだけど、フツー私だよ!?」
「はぁ!?」
「いやー、死んだ奥さんの妹とか、美人の友達とかっていうのはさ定番だよ!
絶対ドラマだと私だよ!片岡さんが好きになるのは」
「はっ!?」自分を指差す房子「はっはっはっは!!」笑う優二
房子と分かれて、橋の上で考え込む優二。
ー留置場に入れられる洋子!?-
勢い込んで警務課に来た飯塚「片岡は?」「帰りました、定時ジャストに。」
「そっかー」残念そう。
「あっねぇねぇねぇ来たんだよ。ついにこの日が!俺しか知らないんだよ今!俺しか!!
凄くない?凄くない!?」
「はぁ??」
署の一室に戻って来る優二、ドアを開けると、房子に柳沼も居ます。飯塚が来て
「あっみんな揃った!?」「何なのよ一体、ねぇ時間ないんだけど」
「あー飯塚何なんだよ?」「そうですよ、勘弁して下さいよ」
嬉しそうに「今ねぇ俺だけが知ってる事があるんだよねぇ俺だけが」
「はぁ!?」「帰るね!?」「ちょっと待って」
「いいから、早く言えよ、子供達待ってんだからさぁ」
「昨夜、無銭飲食した人が留置場の中に放り込まれてね、ほら、ここの裏の
フランス料理屋あるだろう?あそこで、しかも確信犯だね、殆んど金持ってなかった
らしいんだ!」
「何それ!?」
「あっ心配しないで、俺が店に行ってちゃんと話してきたから、謝って、ちゃんと
後で払いますって事で、でさっその人ここに来てもらう、今手続きしてる。」
「コンコン!」「どうぞ、ほら、ねぇ、行こう、ねぇねぇ」
飯塚に連れられて入ってくる洋子。立ち上がる優二。
「愛さん」柳沼。みんなの視線が痛くて、横を向く洋子。
「ちょっと、何やってんのよバカ!!、何なのよ一体、素直じゃないんだから、
ホントに、家出した子供じゃないんだからねぇ!帰りたいんでしょ片岡さん家に
帰りたいんでしょ?ねぇ?」
「あーいや、房子ちゃんそんな事・・」
「わかるわよ!そんなの、わざとだもん、わざとだもん絶対!うちの管内でさ
何かやって捕まれば片岡さんに会えると思ってそれでやったのよこのバカ女は
そうでしょう?何とか言いなさいよ!」
泣き出す洋子。房子も泣きながら、
「片岡さん家出たのだって、この子はさぁ自分には幸せは似合わないんだとか、
そんな風に思ってさ、それで居なくなったのよ、そうでしょ?そうなんでしょ?
居たいんでしょ?居たいんでしょ片岡さんと、大好きなんでしょ?
一緒に居たいんでしょ?だったらそう言いなさいよ!
今言わなかったら、幸せなんか逃げちゃうんだからね!自分で頑張らないと
幸せになんかなれないんだからね!どうなのよ??」
「一緒に居たいです、、一緒に居たい、居させて下さい、お願いします、お願いします」
泣き崩れる洋子。洋子の傍でひざまずき「愛ちゃん帰ろう、家に、さっ立って」
「はい」ハンカチを渡す優二、子供の様に泣く洋子。
満足そうに見つめる飯塚と柳沼。
「あーーはっはっはっはえーん!」声を上げて号泣する房子、みんなを見て
「可笑しくない!!えーんえーん!」腕で涙を拭く房子。
「ただいま!」優二顔を上げて「お帰りなさい!」視線を落とす3人と一匹
「はい、ただいま!」顔を上げる3人と一匹「だからお帰りなさい!」亜希
視線を落とす3人と一匹。「ただ、、い、ま」洋子顔を上げる3人と一匹
「だからお帰りなさいって言ってるでしょ」隼一旦視線を落として、洋子に気付き
一斉に立ち上がり「愛ちゃんだー!」
「何処行ってたんですか?」「待ってたんだよ!」「寂しかったよ!」
「やったーやったーやったー!」「クゥーンクゥーン」ミルク
泣き出す洋子を見て、「愛ちゃんどうしたの?おなか痛いの?」
「あのさぁ?」「はい」「愛ちゃんでいいか?それともえーっと」
首を振る洋子。「わかったよーし、みんないいか、愛ちゃんはこれからもずっと
愛ちゃんだぞーー!!」コブシを上げる優二。
「意味わかんない」亜希
「だよな、よし、みんなで一緒にメシ作ろう!」「カレーカレー」
「今日は愛ちゃんの好きな物、」「じゃぁカレー!」
ソファですやすや眠る洋子を見に来て満足そうな笑顔の優二。
翌日目覚めると、いってきます!、優二、大、あき、しゅんと、クレヨンで書いたメモ
そして、オムレツ、ケチャップで”あいちゃん”と思わず笑顔になる洋子。
買い物の帰り、偶然神妙な顔で建物から出て来た優二を見掛けますが、
声を掛けそびれる洋子。
建物は、「牧野中央病院」不安になる洋子・・。
『あいのうた』 第7話へ
昨夜は泣いて、今朝も泣いて、泣きつくした第6話。
素直になった自分を妙な感情が邪魔して、自分から壊してしまった洋子。
行くあてもないのに、無謀な事したもんだが、離れて、想いが募った系ですね
そこのくだりを房子が口下手な洋子を代弁して語ってくれました。
もう、親友の域ですね、とにかく今回はみんな良かった!ひとりひとり、
場面、場面、無駄なく、重要に感じました。ももこが自分の想いを語らず、柳沼
に、片思いは辛いけどいい!と言った所も切なかった。
飯塚のようやく自分だけ知ってる秘密もよかった!嬉しそうに報告する所も、
サッカーボールが思わぬ方向に跳んだ時、飯塚がキャッチしたのも、
洋子は一人じゃない!って、みんな、付いてると思わせてくれた。
出会った人は誰一人無駄な人など居ないんだと思わせてくれた。
柳沼も片岡の背中を押したし、(失恋したてだって言うのに、けなげじゃ)
自分の想いより、大好きな人に幸せになって欲しいと願う気持ちかな?
好きな人の幸せが自分の幸せだと思えるなんて、素晴しい!
そんな、神様みたいな、域になるのにはまだ時間が掛かりそうな自分。
(未熟者ですから・・)
何よりも光ったのは房子!文句なく房子です!!
泣きながら、家を出た洋子の心境や今の気持ちまで、余す所なく語ってくれました
しかも、今どうすればいいのかも、不器用な洋子に全て伝授!!
お見事の一言ですな!
一通り語った後、お願いする洋子を見て、号泣する所はサイコー!!
自分も号泣でしたから・・。
ああーそれなのに、来週は優二の病気が、、、「黙ってるの苦しくて、」
の優二のセリフを見ただけで、号泣の兆し・・・
来週も、”目ボン”(泣き過ぎで、目が腫れます)は必至だな・・・。