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さいえんす徒然草

つれづれなるまゝに、日ぐらしキーボードに向かひて

バケツの中の渦

2006-05-22 20:39:44 | 物理
 こうした物理的現象が新たに見つかるというのは珍しいことなのでしょうか。

 デンマーク工科大学の Tomas Bohrらは円筒形のバケツに入った水を高速(といっても秒速七回転)で回転させると、通常の渦ではなく、多角形の形をした幾何学的な渦が出来ることを発見しました。

 このようなシンプルな現象が今まで報告されていなかったというのは驚きですが、Bhorはおそらく誰も試みようとしなかったか、十分水を早く回していなかったのだろうと指摘しています。そもそもこの著者らが何故試みたのか、非常に気になりますが。

 似たような多角形型の渦は台風の目や、土星の渦模様などにも観察さているようですが、これらの現象との関係について今後調べて行きたいと彼らは語っているそうです。

参考:
Geometric whirlpools revealed(News@Nature)


台所から生まれるコンピュータ冷却装置

2006-05-01 22:07:42 | 物理
熱々に熱したフライパンの上に水を一滴たらすと、まるで生きてるかのように水玉があっちこっちに走り出す現象を一度は見た経験があるかと思われます。原理は急激に熱せられた水玉の下側の水分子が激しく気化し、その圧力で水玉が浮き上がってフライパンとの摩擦が無くなるからです。

アメリカの物理学者Heiner Linkeらのグループは、このランダムな水玉の動きを特定の方向に導くことに成功しました。原理は笑ってしまうほど単純で、彼らはフライパンのような平坦な面の変わりに”ノコギリ歯状の”溝を持った鉄板()の上に水玉を走らせたのです。水玉はまるで階段を上るように、それぞれの歯を順々に動き、傾斜12度のスロープを駆け上がることができました。水玉の速度は秒速5cm以上とか。図のリンク先に実際の映像もあるので是非ご覧ください。

そもそもLinke博士の専門は分子モーターで、もともとこの実験は彼の研究分野(乱雑なエネルギーをいかに一定方向の動きに転換するか)について人の興味を惹くためのデモンストレーションとして考えていたようです。しかし今はこのアイデアがコンピュータのマイクロチップの冷却装置として応用できると期待しているそうです。

参考;
BBC NEWS (http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/4955398.stm)