さいえんす徒然草

つれづれなるまゝに、日ぐらしキーボードに向かひて

マラリア用ワクチン

2007-10-20 21:49:43 | その他
 グラクソ・スミス・クライン社が開発中のRTS,Sというマラリア用ワクチンが、臨床試験において世界で初めて、新生児に対して副作用を伴わない有効性を示したそうです。これまでマラリアの予防用ワクチンは世界中で開発されてきたものの、未だ実用化には至っていません。RTS,Sは、数年前に行われた1-4歳児を対象にした治験においても良好な結果を出していて注目されていたようです。


 マラリアによる死亡者数は年間100万人以上と推定されおり、その大半が5歳未満の幼児です。これからより大規模な第Ⅲ相治験を行い2011年の実用化を目指しているそうですが、値段が高いといったいくつかの問題も残されているよう。値段に関しては、マラリアの被害が途上国に集中していることを考えれば非常に大きな問題かもしれません。それでも100万の内の数%でも救うことが出来れば、とりあえずは強力な武器になると言えるでしょう。

参考:
Taking a Shot at Malaria(SienceNOW)
Malaria Vaccine Shows Promise(SienceNOW)
Bedlam in the blood (National Geographic)