晴れ間になるとばばの頭の中はジャガイモの事でいっぱい、地中で房になってるキタアカリ、トウヤが「掘ってもいいよ!」とばばに繰り返すつぶやく...ばばは気がきじゃない
ばばと一緒にジャガイモ掘りとアゴダシ作りに渡ってきた三人娘、待ちきれず先に出かけたばばの後をショウミダ畑へと追っかけた
ジャガイモ堀二年めの三人は準備万端整え、島の姉さよろしくばばと一緒に土にまみれの作業、ばばは途中から三人に何もかも任せて戻ってきた、任された三人は陽が陰るまでジャガイモと遊び、畑の小屋の始末をして、くったりと疲れて戻ってきた...
三人はジャガイモを掘り、下の小屋まで一輪車で運び、大小の選別までしてくれた、
ばばにとって何よりも誰よりも有り難い三人でした。
三人に今年のジャガイモのできを聞いてみた..「昨年より土が軟らかい、掘りやすい、イモは大きい」..ばばは「くずがなく粒そろいだ」...............気象条件は毎年違うが今年は竹パウダーを堆肥のように使った事が大きいのかもしれない。
21日の早朝、「アゴが大漁、直ぐ外しに来い」の電話で起こされた
その朝、浜にいた漁師と手伝いの家族も集まって来て皆でアゴ外し
アゴは網の目に頭から突っ込むように掛かっているので、外すのはいたって簡単.....
わさわさとやっているうちに、重そうに波をきるアゴ網船がまた戻ってきた
みんなは解っているかのように其のまま入ってきた船の方へごっそり移動
二番目の船は網ぜんぶの一目々にアゴが突っ込んでいた、網はアゴの重さで切れ
ぼろぼろに、手伝ってくれた人達に好きなだけ持って行ってもらったが、山と残ったアゴはまた船に乗せられ海へと捨てられた
我が家のばばはその日300尾のアゴダシを一日がかりで作った、夕方にはしっかり疲れてしまい、来年はもう作らんと一言....昨年も同じ事を言ってた....来年も時期が来ると、きっと作りたくなる、手を少し貸せばできると思う、ばばがやりたい限りはやらせてあげたい。
アゴダシ.ジャガイモ堀をしたくてやってきた二人....外は雨、滞在は二日間だけ
一日め...晴れ間をみて、わっぱ煮広場でばばとアゴダシ作り
はらわたを出し頭と尻尾をおとして下ごしらえ
わっぱ煮広場でアゴ焼き
焼きあがると中骨をとり、乾燥箱に並べる
焼きあごは味噌をつけて食べるとうまい、あっさりしたアゴが味噌のうまみと良く合う
海と山から恵みを獲て季節に添うように暮らすばばは、お道具を集めるのが大好き
木や竹を使い頭をしぼって、工夫を楽しみながら作業用小道具を作る
最近はホームセンターで買って来る物も多くなったが、腐ってくれて始末に良い山からの材料にはかなわないとばばは言う
アゴダシ作りの乾燥箱も50年来のお客さんがばばの設計どおりに作り、プレゼントしてくれたものだ、ばばはこの箱を使って一年分のダシを作くる
置き炭で翌昼頃までじっくりと乾燥すると、乾々のアゴダシができる
このときの温度管理が大事...強すぎると焦げてしまい、実の成らない努力になってしまう
2日め....雨の日は掘らないのだが、、晴れ間をみてジャガイモを掘ってみる事にした
キタアカリを掘ってみた、泥だらけ、川のように流れる道路でジャガイモを洗う
小川の側には桑苺が美味しそうな実をいっぱいつけていた、Sさんは懐かしい
子供時代」を思い出したようだ。
桑の実は アントシアニン、ポリフェノールがたっぷり入っていそう...?
天候に恵まれなかった三連休.....自然に逆らわずにそれなりに楽しんだようだ。
S丸とTは北方面へ、船から鯛とアオリをねらった....アオリは大きかった
大谷さんと他三名は長幸丸で岩釣.....小ナベ三枚
イカ釣り職人と三人娘は弁天でアオリ釣........誰も彼も、風が変わる前に波がでるまでの時間との勝負、釣果もそれなりにだった。
その日のお昼は釣果を持ち寄り、捕れたての獲物(石鯛、キジハタ、アオリイカ)でS丸の指揮の下、皆で作ったわっぱ煮は事のほかうまかった、赤い汁のアオリイカのわっぱ煮はみんなで味見した............
みんなのの感想............ダシの効いた汁、柔らかく瑞々しい身、このわっぱ煮が最高!でした。
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ヤガハナの坂道をゆっくりと降って行く三頭の馬
昔、粟島の野山には野生馬が生息してた..祖母が子供だった頃、最後の一頭が管理されていた、馬は朱鷺とにたような運命をたどったようだ。
春、母と一緒に行者ニンニクを採りに山に分け入って、山の斜面に張り付くように軟らかい葉を抜いていたとき、母は群生するニンニクを見ながら、「行者ニンニクを食べると馬も跳ねると言ったもんだが、きっとこの斜面を馬も通ったのだろうな」.............馬と800人ほどの村民を島の海と野山が養ってくれていた頃の話だ。
釜谷へ南周りで行く途中の野馬公園で三馬(道産子)はゆったりと草を食んでいる、長い睫毛に縁取られた目はとても優しそうだ、馬に初めて乗せてもらったがとても気持ちの良いものだった。
馬は11月初旬まで島にいる、
9/11激しく降り出した雨の中のたことり
例年に比べ蛸は小さく捕獲数も少なかった、海水温が高く浅瀬に蛸が未だ入ってこないのでは、と言う人もいた
雨風で海中が見えない、竿先の感触で蛸を捕る常連組、濡れれば一緒とばかりずんずん海に分け入り蛸さし棒をゆらす人、泳ぎだした子供、.........など等
夫々のスタイルでの蛸捕り、雨をも楽しんだ磯遊びでした.....。
我が家にお泊りの初めての蛸捕りさん
竿先が重くなり何事かと蛸さし棒を引き寄せた、竿先に未確認物体、何だこりゃ、ゴミ?........丸い頭......アッー!見つめられたそれはスルリと入水、親子は気づいた
蛸?たこだー、それからしばらくその場を突いてはみたが....残念、次回に期待
昨日から一晩とおしてワッパ煮広場の乾燥箱の中で、じわじわと干上げられた飛び魚はりっぱなアゴダシになった。
二日がかりでできたアゴダシは三人に均等に分けられ、家路のカバンのなかにしまわれ。
ジャガイモは夫々が持てるだけ袋に詰めたが、ばば規格から外されたジャガイモはまだ畑でごろごろ転がってた、明日にも藪に投げ込まれる運命......もったいないと三人は言うけど、重くて持てない。
三人の感想.............とっても楽しかった、芋ほり、アゴダシ作り、刺し網手伝い、キス釣...と、今回のやりたかった事は全部できた満足です。ちなみにアゴダシ作りは芋ほりに比べると本当に楽!...芋ほりは登山よりもきつかった、.......(三人のお姉さん)
畑の旬をごちそうさま♪
ばばの規格外のちびイモを皮ごとインゲン、ひき肉、玉ねぎと炒めて甘醤油でころころ煮に..よく炒めた玉ねぎの甘味、肉汁が新じゃがにインゲンにからまり浸み込んで美味しかった、好評でした。
5時まえから朝食までの2時間網あげを見せてもらって、みっちりとアゴとサザエを網から外した、ダシ作りのアゴを確保



ばばと三人は賑やかに騒がしくおしゃべりしながらアゴを捌き、血合いをしごいて洗う......ころころと子供のように笑うばばの声が聞こえる、ばばは本当に楽しそう。

ばーちゃんどうやって刺すの
腹から背へ斜めに刺すあんだ
いてて...突いた
だめだ~そんなにいっぱい平らに刺しちゃ、焼ける前に落ちてしまう
ああー.!..........ま、いっか
アゴの串刺しに熱くなっていた四人、どうやらこうやら刺し終えた


刺したアゴ焼き
火の番をする四人
最後まで楽しいおしゃべりで賑やかに、焼きあがったアゴを乾燥箱に並べ、明日の朝までそのままに....朝のできあがりが楽しみ

軍手手ぬぐい麦藁帽子に長くつ......準備万端整えて、海を渡って来たジャガイモ堀の三人のお姉さん、迎えるショウミダ畑はしっかりと夏模様
春に美味しかった独活は柄にもないつましい小花を空に伸ばし、畑のくねを三つ葉の白い花々が縁取ってる、可愛かったりんごのピンクの花は今では硬い緑の実となり楽しみを先へとひっぱる。
昼ごはんの後三人はばばに教えてもらって作業開始、鍬を打ち込む肩に腰にと力が入る..時々鍬はザックと地中途中で手ごたえ....じゃがいもに命中!
三人はばばの元気なのにびっくり、ばばは2倍は早く手際よく畝を進む、三人は負けじとジャガイモと土と汗と一緒くたんになりながら、鍬を打ち込みイモを探す.......花は摘んだのだがイモの実が残っていた
大汗かいて水が足りなくなり近くの神社まで水をもらいに....う~ん甘かったかも
なんだかんだと作業貫徹で夕方6時半にはほりあげた、ばばは大満足、感謝々
夕食のとき皆で話はずんで芋ほり談義、.......
明日のアゴダシ作りも楽しみ、栄丸が飛び魚網をさしてくれたので、明日の朝は早い、飛び魚を網から外す作業から始める予定の三人。