磯歩き.1.....オオラ 船隠 タカシド
正月の二日、今年は雪は無い風も弱い、磯歩きに出かけた、普段は降りる事の無い北方面の磯に降りる事ができた。
オオラの入り江は予想はしてはいたが漂流物の多いのに気が重くなる、化繊のロープなど漁具等がめにつく、その場始末ができない便利の象徴は唯のやっかいなゴミでしかない。
沢の水が流れ込んで、浪打ぎりぎりまで枯れた草が頑丈に根を張っていた......。
小さな島のここでは降った雨は山の雑木林で貯えられ、沢となり磯に流れ込む。
島のほとんどの沢に作らた砂防ダム、役にたっているのもあるが何故?と思えるダムも多だある
山から海への繋がりをさえぎられた海は今もずっと良い便りを待ち続けているのだろうか.
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山を懐かしむ海のかなしい声が聞こえた気がした
今秋?一番の大時化、沖ケーソンを波の塊がもれあがっては叩きつけ、砕け落ちる......鉛色の空、砕け散り強風に流される白い波....冬の海に様相一変




ばばはストーブの部屋でぬくぬくと味噌煮用の大豆をころころ転ばしながら虫食い豆を除いてた.....
11月は冬支度の月、沢庵用の大根干し、味噌作り.、野菜果樹の収穫..等など
島の山畑の作り物はなぜか美味しい、親戚知人に季節のものを贈ってあげるとみんなファンになってくれる.....ばば達の子への思いがお日さまのようにたっぷりと入っているのかもしれない

大雪、強風、全便欠航、明らめて、雑事は一切無しにして、積んどいた本を一冊持って、皆で温泉(乙姫の湯)でゆっくりすることにした、湯船にゆったりと浸かりながら荒々しい外を眺めていると芯から温まり心身の緊張がとれ、湯ったり満足.............................、現実感が無くなってゆく.。.
刻々と変わる時化込む怒涛の海、深閑とした山の気、島のリズムに合わせ過ごす時.....................海を眺めながら歩き、ときに山に分け入り、岸壁ではイカを釣ったり、疲れたら温泉(乙姫の湯)で湯ったり、本を数冊持って、時間をいっぱいとれる人ならそんな風に島の冬を楽しむ事ができる............欠航を覚悟で!
子供達への読み聞かせの帰り、空の碧さをやり過ごせなくて、脇の小道に誘われて、日暮れまで遊んでしまった。
いつも見慣れている海、山、空なのに、いつでも、期待を超えるよな楽しい発見と安らぎを与えてくれる、何処までも歩いてゆけそで、飽きることが無い。
碧空を見上げていたら、濃い緑の葉を豊かに繁らせたりっぱな木が目に入った、来るたびに気にかけてた木だ、北西風が強くあたる北斜面、低木がまばらにあるなかでその木だけは違ってた、何という木だろう...................
急斜面の磯に通じる道を途中まで降りて見た、笹につかまり転ばないように足元を見てたら、...........でてた!笹の子のシンノコが!1月なのに早い.....旬はたいがいは3月頃、それは々美味い、迷いシンノコだろうか
南の磯斜面では春が怠りなく事を進めていた、あさづきが枯葉の下で元気に黄色い芽をツンと出していた.....美味そう!...香りはどんなだろ!....
2月頃から山は少しづつ美味しくなる、探す楽しみも増える......島歩きはこれから飽きることはない、心安らぐ楽しみがいっぱい.....................。
エビスガハナから見た仏崎 笹の子...シンノコ
南斜面の元気なあさづき....濃い香り
ただいま低気圧通過中..........家を出た時は未だ空は明るかった、漁港ではカモメが見えた、カモメの避難にはまだ余裕があるみたいだ、船はみなすえあげられロープでがっちりと固定されてる、港は海に拒まれひたすら時の経つのを待つ、船は大漁の夢をみながら出漁の春をまつ、おんちゃの浦浜丸は隅っこのほうで遠慮げに繋がれている。山崎の坂を登っている途中に雨が降り始めた、テロまで歩こうと思いながら、登りきってかわしたところで波の花が煽られ舞い上がるのをのぞき見る、風は南西、沖合いは既に大波、なのに虹がでてる...........強風、大波、曇天...これから時化込む海上に虹が昇って行く.....................。
波を被り泡立つ岩を見てたら、波高7m級の時化でも流し落とすことのできないモノがあったのを思い出した、釣りに使うハリスだ!切れ落ちたハリスは岩の隙間に落ち込み、そこを住処とする亀の手にからみ彼らを締め上げる.............亀の手は実に美味しい、調味料はいらない、味噌汁にして箸を使って中身をほじって食べる、本当ににうまい!.............
亀の手は岩裾のすきまにいるので凪の日でないと捕れない、今度凪の日をまって行ってみよう
.2日続けての遊歩道ウォーキング
2日の午後栄丸を誘って立島、仏崎、オラ方面へ、南周りの波もすいごかったが、北西風をまともにうける北の海は言葉にならない...............特に印象深かったのはあの力強く海中から生えてきたような大きな立島に,戦いを挑むように束に成って全力でぶち当たり、てっぺんにまで到達くかのように一気に駆け上っては、力つきて一斉に反り返り崩れ流れ落ちていくかのように見えた立島だった..............写真をとらなきゃ.................!しまった!カメラの電源が入らない壊れてしまったどうしよう.....つれの冷ややかな目、「電池は大丈夫.?」..........そもそも電池は最初からセットしてなかった、入れ忘れてた、つれの目はこんなアホはかもうてられんと、こんな時化の画は何度も撮れるものではないのにと.......私もそう思った......おまけに家に帰ったらばばに「そりゃ,んな、フィルム入れんで写真を撮るよなもんだ、ばばでもわかる」、と言われてしまった。明日をきっと忘れないでセットしよう....と決意した2日でした............。
*んな.........おまえ
3日....4日振りに岩船港に向けて船は出たが、帰っては来れなかった、波高4mでは厳しかったかも、今日も遊歩道のウォーキング、バッテリセットを午前中に終えて、栄丸と昨日歩けなっかったオラ、カゴマ、舟隠し、コラ方面へ、今日は少し趣向を変えて栄丸の釣り場探検をした.....どの釣り場も魚の住処には見えるけど、足を滑らせたらそのまま下まで落ちてくような場所もある、降りて行くのが大変、それでも釣りに行く............地磯釣りは軽装に、そして海にはやはり魅力か魔力か知らないけどそのようなモノがいるのかもと思えた3日でした。
*磯直しの時化..........2月の時化で、磯端のごろごろ大岩もひっくりかえして 様相をかえてしまうような大時化
「3日の普通の時化」
立島 切石が鼻 恵比寿が鼻
東側(内浦)に着いたら海は和いでいてうそみたい
昨日からの大時化の海、しっかりと着込んで林道周りでテロまでウオーキング、(北西風が強く吹く時は南周りの林道が安全)道々波の花が舞い飛び、蟹泡のような残骸が其処此処に落ちていた、ヤガハナを越えると風は和むのだが、そこまでのナデコ、カムラまでは強風、水平線かなた、海面を吹き上げながら進む風は塩を運んでくる、髪を舐めてみる、しょっぱい..............。サドマリの大島、ナデコ沖の高島、八幡崎の下のニュウグリ、カムラの大島等など、みんな波に洗われ、白く泡立ち、昨年の釣り人達の痕跡をみんな洗い流す。今年はこれらの岩の上でどんな感動が繰り広げられるのか.................楽しみです。
五感全体で島を楽しんでください、お手伝いをしたいと思っています。
今年も宜しくお願いいたします。
釜谷では椿のしめ飾り.......松は使わない
(八幡崎)ニュウグリ、平岩、バチガシマは波の下
高島..釣りはもちろんの事スキューバダイビングのポイント
おんちゃの釣場、サドマリの大島.....地磯でOK
22年12月31日
昨日とはうって変わって時化、全便欠航、海はどうなってるのか知りたくて、立島までと思い軽トラを走らせた。キャンプ場を超え水道のカーブを曲がろうとした時、車はワサワサとゆれハンドルをとられた、即行でユータン簡単に日和ってしまった、...........................うなる風の声、なぎ倒され平伏する笹や草、押し込まれ踏ん張る木々..、水道のカーブは海から一直線にまとまった風が吹き込む難所、強風の為に雪は散らされたまるのはまれな場所。
それでも、帰り道キャンプ場の上でそろそろとドアを開け、風の声にびびりながら、大きくもれ上がっては一気にケーソンにぶつかり昇り砕け滝のように流れ落ちる港沖を、かじかんだ手で数枚の写真を撮った.。................今日のような時化なら波の花が舞ってるのが見れると思い大島までいってみた、磯端に洗濯泡みたいに溜まっている波の花と岩肌にへばりついてるのは見れたが、舞い飛ぶ様子は撮れなかった残念。
きっと明日はもっと波が出ているはずだ、立島、仏崎方面の海が見たい............だれかを誘って行こう..................................。
岩にへばりつく波の花
洗濯泡みたい