
おまじない」「迷信」女性が非科学的な物事を信じるのは男性より直感を信頼しているためという研究結果 コロンビア大学

研究はコロンビア大学のサラ・ウォード氏らによるもので、
論文はJournal of Research in Personalityの2020年6月号に掲載されました。

合計2545人の被験者を対象にして行われた4つの実験により、
1:女性は男性に比べ、非科学的なものを信じる傾向がある。
2:女性は男性と比べて直感を信頼している傾向があり、認知反射テストのスコアが低い。
3:直感の信頼性を高めると、男性も非科学的なものを信じるようになる。
ということがわかりました。
従来、女性が非科学的なものを信じることについては「思考の合理性が低い」「知性が低い」と理由がつけられることもあったとのことですが、ウォード氏は、推論能力や知能について性別による違いはデータには現れなかったとして、こうした意見を否定。「直感や自分の勘を信じる人は非科学的なものを信じる傾向にある」とまとめました。
一方で、物事を自分の思い通りにしているという「征服感・支配感」があると、人は非科学的なことを信じないこともわかっています。一般に、男性は女性よりも征服感が強い傾向にあるため、女性の方が非科学的なことを信じる傾向にあるという調査結果とも符合します。
しかし、ここでウォード氏は「スポーツとギャンブル」に関して疑問を呈しています。この2つは、非科学的な思考に満ちた領域であるにも関わらず、女性よりも男性が好むものだからです。問題のあるギャンブル的行動の根底には「自分は特別な存在であり、ランダムなことですら支配できる」という非科学的な考え方が存在しています。
このように、男性がギャンブル的行動の時だけ非科学的な考え方に走ることについて、ウォード氏は、勝利や金銭的・個人的な利益を得られる状況では、男性も非科学的なものを信じるのではないかと推測。他方、女性は男性に比べてリスク許容度が低いと考えられていて、このことがスポーツやギャンブルをあまり好まない理由なのではないかと考えているとのことです。
03032022