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爆弾低気圧」級に発達か。頭が痛い、古傷が痛む…低気圧襲来で起こる「気象病」の基礎知識

2020年03月10日 22時38分00秒 | 天候のこと
爆弾低気圧」級に発達か。頭が痛い、古傷が痛む…低気圧襲来で起こる「気象病」の基礎知識

3月10日から11日にかけて、「爆弾低気圧」級に発達する恐れのある低気圧が日本列島を通過する。全国的に荒天模様が予想される。

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頭が痛い。やたらと眠い。古傷が痛む……。

低気圧が近づくにつれて、このような体調不良を訴える人は多い。

近年の研究によって、以前は「気のせい」だと思われてきた天気の変化にともなう体調不良には、原因があることが明らかになってきた。今では「気象病」や「天気痛」などと呼ばれている。 体調不良の原因は「気温と気圧の変化」
 
気象病は、気温や気圧の急激な変化によって起こる。

私たちの体には、周囲の環境が変わったときに体内の環境を保とうとする力(ホメオスタシス)が備わっている。その力を管理しているのが、いわゆる「自律神経」だ。自律神経には体を緊張状態にする「交感神経」と、体を緊張から解放してリラックスさせる「副交感神経」の2種類がある。

たとえば、寒いときには鳥肌が立ったり血管が収縮したりする。これは、交感神経が活発に働いた結果であり、体温を外に逃さないようにする効果がある。一方で暑いときには、血管が広がり、皮膚の表面から体内の熱を逃がしている。これは、副交感神経が活発に働いた結果だ。

こうして、外が寒かろうが暑かろうが、体温はおおむね36度台に保たれる。

同様に、低気圧が近づいて気圧が急激に変化したときにも、自律神経が体内環境のバランスを取ろうとする。

しかし、気温や気圧の変化が急すぎると、自律神経の働きが追いつかなくなることがある。すると、体内の環境がうまく保たれず、さまざまな不快な症状があらわれる。これがいわゆる「気象病」である。
気象病ではなぜ頭痛を訴える人が多いのか?
 
低気圧が近づくことで起きる体の不調の中でも、特に頭痛を訴える人は多い。ただし、頭痛には、低気圧が近づいてくるときに注意したい頭痛と、低気圧が去ったあとに注意したい頭痛の2タイプがある。これは、その時々で活発に働く自律神経の種類が違うためだ。

低気圧が近づく際には気圧は徐々に下がり、南から温かい風が吹き込んで気温が急に上がることもある。このときには、気圧の低下や温度上昇に対応しようと副交感神経が活発になり、血管が拡張して、頭がズキズキと痛む片頭痛が起こりやすい。

 一方で、低気圧が去る際には気圧が上がり、冷たい北からの風が吹いて気温が急に低くなる。すると、今度は交感神経が活発になって血管が収縮し、首や肩の血流が悪くなって後頭部もこわばる。この時には、こめかみをぐるりと一周するようにジワジワと痛む、緊張性頭痛が起こりやすいのだ。



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